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アマチュア無線の今と昔

第40回 浦島太郎になって迷っているカムバック組の皆様へ

JF1KKT 横田勝彦

2026年3月2日掲載

連載40回目です。この原稿を書いている2月中旬の東京は寒かったり暖かかったりして、体温調節が大変です。こんな時期ももうすぐオサラバして、暖かい日がやってくると、なぜかワクワクしますね。移動に行くにもよし、アンテナのメンテナンスをするにもよし。

とはいえ、屋外は寒い時もありますので、寒さ対策は万全にしてください。では今回も原稿を進めていきましょうhi

3月3日は・・・?

窓から差し込む日差しに、少しずつ春の温かさが混じり始めました。3月3日は「桃の節句」。街に桃の花が並び、愛らしい雛人形が飾られるのを見ると、なんだか心までパッと明るくなるから不思議です。女の子の健やかな成長を願うこの行事ですが、今では世代を問わず「春の訪れを祝う日」として親しまれています。今回は、ひな祭りの楽しみ方をご紹介します。


ひな飾り

●意外と知らない? ひな祭りのルーツ「上巳の節句」

ひな祭りの起源は、古くから中国で行われていた「上巳(じょうし)の節句」にあります。

  • ・厄払いの儀式
    もともとは、季節の変わり目に災いをもたらす邪気を払うため、紙で作った人形(ひとがた)に自分の穢れを移して川に流す「流し雛」が始まりでした。
  • ・「ひいな遊び」との融合
    平安時代の貴族の子どもたちの間で流行していた人形遊び「ひいな遊び」が、江戸時代にかけてこの儀式と結びつき、現代のような豪華な雛人形を飾るスタイルへと進化しました。
  • ・なぜ「桃」なの?
    桃の木は古来より「邪気を払う力がある」と信じられていたため、この時期の節句は「桃の節句」と呼ばれるようになりました。


桃の花

●現代流! ひな祭りの「心ときめく」過ごし方
伝統を大切にしつつ、今の暮らしにフィットする楽しみ方を3つの切り口でご紹介します。

1. 食卓に「春の色彩」を並べる

ひな祭りの行事食には、それぞれ素敵な意味が込められています。

  • ・ちらし寿司: 海老(長寿)、豆(健康に働く)、蓮根(見通しが良い)など、縁起の良い具材がたっぷり。
  • ・はまぐりのお吸い物: はまぐりの殻は対のもの以外とは絶対に合わないことから「一生添い遂げる仲の良い夫婦」の象徴とされています。


ちらし寿司

  • ・ひなケーキ: 最近では和菓子だけでなく、ピンクと白のクリームを使った「ひな祭り限定ケーキ」を用意して、ティータイムを楽しむのがトレンドです。


ひなケーキ

2. 「一輪の桃」から始める春のしつらえ

大きな雛人形を飾るスペースがなくても大丈夫。

  • ・フラワーアレンジメント: 桃の花に、黄色の菜の花や淡いピンクのチューリップを添えるだけで、玄関やリビングが一気に春めきます。
  • ・小物で演出: ちりめん細工の小さな置物や、桃色のアロマキャンドルを添えるだけでも、季節の行事を慈しむ余裕が生まれます。

3. 自分への「ご自愛」デーにする

女の子の健やかな成長を願う日だからこそ、大人の女性も自分を労わる日に。

  • ・春色コスメを新調する: 桜色のリップやアイシャドウを下ろして、表情から春を取り入れる。
  • ・少し贅沢な和菓子を味わう: 老舗の桜餅や道明寺をお取り寄せして、丁寧に淹れたお茶と一緒に楽しむ。

今回の小ネタ、XYLさんやお嬢さんに伝えてみてはいかが?

●アマチュア無線家流のひな飾り?!
ひな祭りといえば、緋毛氈(ひもうせん)が敷かれた段飾りに美しく並ぶ雛人形です。しかし、ふとご自身のシャックを見渡してみてください。スチールラックの上に、愛機たちが整然と、あるいは要塞のように積み上げられていませんか?

そう、我々のシャックにはすでに「俺たちの雛壇」が完成しているのです! OM諸氏のシャックを雛飾りに見立ててみましょう。


こんな立派なシャックがあったらなぁhi

1. 最上段(男雛・女雛)

シャックの主役たる、最新のHF帯フラッグシップ・トランシーバーと、その横に鎮座する頼もしいリニアアンプ。

2. 二段目(三人官女)

システムを献身的に支える実務部隊。クロスメーターが美しいSWR&パワー計、オートアンテナチューナー、そして重厚なトランス式安定化電源。

3. 三段目(五人囃子)

美音を奏でるためのインターフェース群。使い込まれたCW用のベンチャー製パドル、スタンドマイク、DSP内蔵の外部スピーカー、そしてRTTYやFT8を運用するログ用PC。

4. 雪洞(ぼんぼり)

ほんのりとオレンジ色に暖かく灯る、真空管(811Aや572B、3-500Zなどのガラス球に限ります)のフィラメントの灯り。イマドキのリニアじゃ、色気も何もあったもんじゃありませんねhi 個人的にはセラミック球もつまらないと思っちゃいますが。


憧れだった送信管 左:3-500Z 右:3CX1500A7/8877

どうでしょうか。桃の花の代わりに半田ごてのペーストの香りが漂うシャックですが、ラックに並んだリグ(無線機)のLEDやメーターのイルミネーションを眺めているだけで、立派な節句のお祝いになりそうです(実際に最上段に主役のリグを置いたら使いにくいですが、まあ、読み物としてご覧くださいhi)。

次ページは「閏年とオリンピック、そしてアマチュア無線とオリンピック」

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