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アマチュア無線の今と昔

第5回 浦島太郎になって迷っているカムバック組の皆様へ

JF1KKT 横田勝彦

2023年4月3日掲載

連載第5回目になります。私が最初に開局したのが1973年1月、無線と疎遠になったのが1995年頃、その後長いQRTを経てカムバックしたのが2021年11月です。復活して1年半ほど経ちました(最初に開局してから半世紀!)が、私自身いまだに浦島太郎状態なところを、恥を忍んで告白します。笑い話のネタにでもしていただければ幸いです。

電子QSLについていけない

以前は、QSLカードといえば紙で出来ている物が普通でした。今でも紙媒体のQSLカードは一般的に広く使われていると思います。私も再開して真っ先にJARLに入会して、QSLカードの印刷手配をしました。

実際に運用してみますと、手書きでQSLカードを発行している方は、半分以下に感じます。私自身、当初はすべて手書きでしたが、最近は、移動運用等の分はプリンターに印刷させ、通常のQSOはその場で手書きしています。このようなスタイルで、手書きのカードがあることで、JARL QSLビューローに転送に出す時に並び替えが必要となり、少々面倒です。

いま使っているプリンターが、QSLカードのような厚紙だと詰まることがあるので、プリンターの買い換えが先かな? と思っています。私のところの設備ではDX局とQSOするチャンスはあまり多くありませんが、たまにQSOできた場合でも、ビューロー経由でカード交換をしてくださる局は少数と感じています。

国内はビューロー経由の紙カードとhQSL(+eQSLでしょうか)でほぼカバーできると思いますが、海外については現在勉強中です。とりあえずは昔からのローカルのDXerであるSさんから、LoTWとeQSLを準備すれば? と言われてますので、準備したいと思ってます。


eQSL: https://www.eqsl.cc/qslcard/Index.cfm


Turbo HAMLOG/hQSL: http://www.hamlog.com/


LoTW: https://lotw.arrl.org/lotwuser/default

日本でもhQSL以外にも電子QSLサービスを行う方が出てきました。今後の普及、発展に期待したいと思います。


だれでもQSL: https://fqsl.jp/

デジタルモードについていけない

デジタルモードといえば、D-STARやC4FMなどが有名です。また使っておられる方も多いと思います。どちらもハンディ機からでも海外ともQSO可能になるという、従来のレピーターとは異なるところが人気なのだと思います。

30年前の感覚だと、呼出周波数(430MHzバンドだったら433.00MHz)の代わりにレピーターをワッチしていたことを思い出しますが、D-STARのレピーターをワッチしている限り、なかなかお相手が見つかりません。アマチュア無線人口が少なくなっていることを痛切に感じます。


D-STARを使用しているところ

もうひとつのデジタルモードであるFT8ですが、50MHz帯でのDXとの交信は、もはやFT8でなければ出来ないのではないか? と思われる位の普及を見せています。SSBやCWではDX局とお目にかかれない、といったら過言ですが、FT8にはSSB/CWで出ていた局よりも多くの局がオンエアしていたそうです。

30年前には50MHz帯でDXを追いかけていた私としては、これは見逃せません。微弱な電波ではありますが、デジタルモードに早く挑戦したいと思います。そういえば、50MHz帯では、FT8はもちろん、RTTYでの移動運用もちょくちょく耳に(目に?)します。これも移動運用の新しいスタイルじゃないかと思います。


最近のトランシーバーは本体だけでRTTY受信や送信ができるものがある

CWのQSOについていけない

以前にもお話させていただきましたが、CWでのQSOが、いわゆる「5NN BK」スタイルが主流になってきていると感じます。これは試験の受験科目から電気通信術試験(電信)がなくなったことも関係しているかも知れません。

移動局やDXペディション局ならいざ知らず、信号も安定していて、CQを何度も連発しているような、しかも待っている局が少ないであろう場合の「5NN BK」スタイルは、ちょっとだけ味気ない感じがします。せめて名前、QTHの交換くらいはしたいものですね。QTHも昔は「SAGAMIHARA CITY」のようにフルスペルで打っていましたが、昨今はJCC/JCGナンバーを送信するのが一般的です。私のところは政令指定都市なので区までいれると6桁になりますが、それでも区名と市名を打つよりは短く、かつ間違いも少なくなりますので、とてもいいと思います。

ただ非常に短い市名、例えば静岡県伊東市は「ITO CITY」ですので、JCCナンバー(1808)よりは味があっていいと思います。このお話は実際に伊東市在住の方から伺いました。ごもっともだと思いました。

なんでもかんでも「5NN BK」では、味がないというか、物足りなさもあって、ちょっとついていけない私が古い人間なんでしょうか? ちょっとだけ色を付けたQSOを心がけていけば、CWの腕も上達すると思います。


筆者が移動運用時に使用しているパドル

番外編・アマチュア無線の運用に便利なアプリやサイト

いまやガラケーをお使いの方よりもスマホをお使いの方のほうがずっと多いと思います。アマチュア無線家たるもの、スマホでアプリを使うのも運用の幅が広がります。私が使っているアプリやサイトはこちらです(ちなみに私はiPhoneユーザーでキャリアはauです)。

※ナビタイム(https://www.navitime.co.jp/)
有名なナビアプリです。これには市区町村名を表示する機能があり、走行しながら、現在の場所の市区町村名がわかるというスグレモノです。後で紹介するMyQTHは走行中に刻々と変化していくことがないので、移動地決めにはこちらのほうが便利です。

これにより、よりロケーションの良い移動地を見つけることが出来ますし、境界線近くの移動にはとても便利に使えます。余談ですが、50MHz帯の移動では、呼ばれたい地域にあるFM局を受信して、電波の強いところを運用地と決める、なんてことを昔やってました。


ナビタイムの画面 赤で囲った部分に住所が表示される

※標高ワカール
現在いる位置の標高がわかるアプリです。移動運用時に標高をアナウンスできるので便利です。こちらも移動しながら使えます。App StoreやGoogle Playで検索してみてください。


標高ワカールの画面 赤で囲った部分に標高が表示される

※MyQTH(https://myqth.ga/)
これは昔からの知人であるOさんに教えていただいたサイトです。移動しながらは使えませんが、市区町村名やグリッドロケーター、標高、緯度経度、JCC/JCG/AJAナンバー、郡部の町村コードも表示されます。

最初使った時は、「こりゃすげー」って思いました。これさえあれば、上記のアプリはなくても、ある程度は大丈夫です(笑)


MyQTHの画面

※J-クラスタ(http://qrv.jp/)
ここに載るといきなりパイルアップが大きくなるのを実感できるサイトです。それだけ多くの方が利用されているんだと思います。海外のDXクラスタと共に、運用には欠かせないものになります。こんな便利な物は昔なかったので、ローカルさんからの連携と、自力ワッチのみが頼りでした。まあ、今でもワッチは基本中の基本だと思ってます。


J-クラスタの画面

※全国市区郡町村リスト(http://ji1cqa.sakura.ne.jp/skgcslist/index.htm)
市区町村名とJCC/JCG/AJAコード、HAMLOG等で使う郡部の町村コードを調べるのに便利なサイトです。ふりがなも付いているので、難しい地名もバッチリです。


全国市区郡町村リストの画面

番外編その2・釣り竿アンテナ

 古くからのローカル局Tさんより、こんなアイデアをいただきました。それは、本物の釣り竿ではなく、アマチュア無線用に作られた釣り竿風グラスファイバー製アンテナマストです。 実は私も持っていますが、釣り竿アンテナを使うようになってからは、実際には使っておりません。使わなくなった理由は、落下防止策をとらないと、風で揺さぶられて「落ちて」しまうからです。

移動運用などの短時間なら良さそうですし、ちょっとした支えで自立できそうです。一番嬉しいのは、グラスファイバー製なので、カーボン竿のように影響がどうのこうの、という心配が要らないことです。また、V/UHF帯での同軸コリニアアンテナにも使用できますので、移動用アンテナを自作されるのも面白いと思います。実際に144~1200MHz帯で自作され、この手のマストで上げられているのを拝見したことがあります。

マスト自体、ネットで注文できるところもありますし、ショップによっては在庫を複数持っているところもあります。Tさん曰く、一度検討してみては? とのことでした。


《左側が今回紹介しているアンテナマスト  右側が一般的な釣り竿》


このアンテナマストを使って7MHz帯を運用中

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