2015年1月号
ニュース
SEANETコンベンション2014参加記
JA3AER 荒川泰蔵
第42回SEANETコンベンションは、2014年11月14日から4日間、バリ島のプラマ・サヌール・ビーチ・バリ・ホテルを会場に、ORARI(インドネシア・アマチュア無線連盟)の協力を得てSEANETコンベンション組織委員会の主催で開かれた。インドネシアでは3回目だが、最初の1976年は首都ジャカルタ(Jakarta)、2回目の1981年はヨグヤカルタ(Yogyakarta)だったので、それ以来33年ぶりになる(写真1 & 2)。
写真1. 参加者の集合写真。参加者全員はとても入りきれないが、最も大勢が写った1枚。(主催者がHPで提供)。
写真2. 配布された小冊子。主催者の挨拶、参加者のリスト、プログラム等の情報が満載。
(左)その表紙と、(右)プログラムのページ。
筆者はインドネシアでの開催には初めの参加で、関西国際空港からガルーダ・インドネシア航空の直行便でデンパサール(Denpasar)空港に到着した(写真3)。今回の参加者は約200名で、海外20ケ国から約130名の内JAが32名(7K3EOP, JA1BRK, JA1LZK, JA1PBV, JA1RJU, JF1TEU, JH1AYB & XYL, JH1EPI & XYL, JL1XWR, JO1LVF, JR1FBE, JA2MLP & XYL, JA3AER, JA3QUU & XYL, JE3BEQ, JO3TIC, JR3MVF, JA4DPL, JA5EVQ, JR6XIW, JR6XIX & SWL2名, JA8VE, JA9AG & SWL, JA0AD, JA0FSB)と最多であった(写真4)。
写真3. (左)参加記念カバー。出発時関西空港の郵便局で11月14日付けの風景印を、コンベンション最終日にバリ島の郵便局で11月17日の消印をもらった。
(右)その郵便局で、消印にはDENPASAR・SANURと局名が入っている。
写真4. ORARIの会長YB0ST, Sutiyosoさんを囲んで日本人のグループ写真。
参加者が多いので国別に分けて撮影された。(主催者がHPで提供)。
初日は歓迎夕食会が開かれ、組織委員長YB1GJS, Gjellaniさん、ORARI会長YB0ST, Sutiyosoさんなど主催国の歓迎挨拶があり、舞台ではバリ舞踊で歓迎してくれた(写真5)。
写真5. (左)歓迎会で挨拶する組織委員長YB1GJS, Gjellaniさんと、(右)歓迎のバリ舞踊。(JA4DPL提供)
2日目はセミナーで始まり、YB0KVN, Triadiさんの非常通信と救援組織の活動、YD1JZ, JozardiさんのIOTA DXペディション、YD1PRY, Wahyudiさんの通信衛星「LAPAN-A2/ORARI Satellite」の紹介と、いずれも興味深い講演であった。そして質疑応答の時間では活発な意見交換も行われた。またここでSEANETコンテストの結果発表と入賞者の表彰も行われた(写真6)。隣の部屋には特別局YB42SEAが設置され、アンテナはすぐ外側に立てられていて、参加者には会期中ゲストオペが許された(写真7)。
写真6. (左)セミナー風景と、(右)SEANETコンテスト入賞者の表彰風景。(JA4DPL, JA5EVQ提供)
写真7. (左)特別局YB42SEAのHF用マルチバンド4エレアンテナと、
(右)YB42SEA局で21MHzバンドを運用する筆者。トランシーバーはIC-7410であった。(JA5EVQ提供)
コンベンションのハイライトであるガラ・パーティーは、ORARI会長の挨拶で始まったが、恒例の国別の余興は日本がトップバッターで、全員が壇上にあがり、JE3BEQ宮本さんの指揮で日本の歌を合唱した。途中でお楽しみ抽選会と、2016年度のコンベンション開催地を決める投票を挟んで、主催国インドネシアが歌う頃には深夜がせまっていた。最後に会場の全員でインドネシア語の歌「SAYONARA」を合唱し、組織委員長のYB1GJS, Gjellaniさんから、次回の開催国であるインドの代表者VU2KKZ, RajaさんにSEANETのバナーが引き継がれてパーティーは終了した(写真8)。インドでは2015年10月15日から4日間、南インド・ケララ(Kerala)州の水郷地帯・アレッピー(Alleppey)で開かれる予定である。また2016年の開催地はタイのパタヤ(Pataya)の予定である。
写真8. (左)日本人全員がJE3BEQ宮本さんの指揮で日本の歌を合唱した。
(右)組織委員長のYB1GJS, Gjellaniさんから、インドの代表VU2KKZ, RajaさんにSEANETのバナーが引き継がれた。(JA4DPL提供)
3日目の観光はVIPよろしく、パトカーの先導で7台のバスに分乗して出かけた。有名なヒンズー教の寺院、ウルン・ダヌ・バトゥール寺院やタマン・アユン寺院の他、夕日が美しいと言われるタナ・ロット寺院を巡った(写真9)。フェアウエル・パーティーは、このタナ・ロット寺院が見える屋外レストランで行われた(写真10)。
写真9. (左)タナ・ロット寺院を見下ろす岸壁での集合写真。
(右)岸壁でくつろぐ参加者達。手前から9M2LF夫妻、DK3GH、筆者、PB2T、K0BJ夫妻。
写真10. (左)フェアウエル・パーティーで挨拶をするORARIの会長YB0ST, Sutiyosoさんと、
(右)夕食前の乾杯。左からJO3TIC、筆者、JA5EVQ、JL1XWR、JA4DPLの面々。
そして最終日には、バリ島に詳しいJA2MLP赤塚さんとJA8VE齋藤さんの案内で、YB9AY, Madeさんのシャックを訪問した(写真11)。Madeさんは元ORARIのバリ島支部の責任者であったらしく、日本とインドネシアとの相相互運用協定ができる以前から、日本人には好意的に運用を認める手続きをしてくれていたようであった。
写真11. (左)YB9AY, Madeさんのシャックを訪問した人達と、
(右)YB9AYのシャックでMadeさんを囲む左から筆者、JO3TIC、JA5EVQ、JE3BEQの面々。