2016年10月号
連載記事
FB Girlsが行く!! ~元気娘がアマチュア無線を体験~
<第3話>元気娘、秋の休日を楽しむ!!(前編)
●迷子のミーを無線で探そう!
Masaco先輩「あら、ミーは?」
エリー「あれ、いませんね」
あーちゃん「さっきまで後ろにいたのに…」
混雑する館内で、はぐれてしまったのかもしれません。あーちゃんが「こういう時にはコレよね♪」とID-51を取り出して、ミーを呼び出そうとします。
あーちゃん「ミー! …じゃなかった、ええっと、ミーのコールサインは…」
エリー「あーちゃん、しっかりして。ミーはまだ個人コールを持っていないでしょ」
あーちゃん「そうでした! じゃあ特小で呼び出さないと…」
Masaco先輩「あ~、私たち3人、誰も特小を持っていない!!」
エリー「あ…、どうしよう!?」
「はぐれたら無線機で連絡を」と言っていたのに、特小を持っていない3人はミーを呼び出すことはできません。ミーの携帯電話にも掛けてみましたが、“お掛けになった電話は、電波の届かないところに…”という、圏外メッセージが返ってくるだけでした。
Masaco先輩は“どうしたらミーと連絡が取れるかしら…。今、ミーのほかに特小を持っているのはレストランにいるレイとユウで、そこには一緒にコノちゃんがいるから”と考えていて、ひらめきました。
Masaco先輩「あーちゃん!」
あーちゃん「はいっ!!」
Masaco先輩「ID-51でコノちゃんを呼びましょう。それで、レストランで一緒にいるレイかユウに特小でミーを呼んでもらおう!」
あーちゃん「あ、ナイスなアイデア!」
エリー「さすがMasaco先輩♪」
あーちゃんが自分のID-51でコノちゃんを呼び出します。
あーちゃん「JI1PVHポータブル2、こちらはJP3KGTポータブル2。聞こえますか?」
コノちゃん「はい、JP3KGTポータブル2、こちらはJI1PVHポータブル2。メリット5です。アイスミルクティー飲んでます♪」
あーちゃん「コノちゃん、ミーが迷子なの。特小しか持っていないから、私たちからだと連絡がつかないの」
コノちゃん「えっ!? じゃあこちらから、特小で呼びかけてみますね」
あーちゃん「ありがと!」
レストランでコノちゃんの向かい側にいたレイが、このやり取りに気が付いて、特小でミーに呼びかけました。
レイ「ミー、迷子のミー! 出ておいで! どうぞ!!」
ユウ「その呼び方、ネコ探してるみたいだよ(笑)」
その頃、はぐれてしまったミーは…というと、館内にもう1つあるレストラン(フードコート)で、一人で食事をしていました。
特小から自分を呼ぶレイの声が聞こえたので
ミー「ミーだよ~、どうぞ!」
レイ「ちょっと、今どこにいるの? みんな心配しているよ」
ミー「私、みんなとはぐれちゃったんだけど・・・探すとお腹空くから先に食事してるの♪」
レイ「ちょっ!!」
コノちゃんから連絡を受けたMasaco先輩、あーちゃん、エリーは、ミーのいるレストランに駆けつけ、無事に合流できました。
Masaco先輩「みつけた~!!!」
エリー「しかもパスタ完食してるし!」
あーちゃん「ミー、あなた大物だよ…」
ハプニングがあって、“無線の便利さ”を実感することになった水族館見学。このあと7人は鳥羽市内の別荘から、「FB Girls Radio Club」(JL3ZGL)として初めてのコンテストに臨みます。そのお話はまた次号で!!
(第3話 前編 おわり)
※記事中に登場する交信は実際のものとは異なります。記事内容は事実を基にしたフィクションです。