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3月の注目イベント「西日本ハムフェア」と「東北復興アマチュア無線フェスティバル」

3月は規模の大きなアマチュア無線イベントが、九州(福岡県)と東北(宮城県)で相次いで開催される。その概要を紹介しよう。

第17回 西日本ハムフェア

JARL九州地方本部の主催で、毎年春に九州で開催されるイベントが「西日本ハムフェア」だ。かつては熊本県などを会場に開かれてきたが、2014年以降は福岡県京都(みやこ)郡苅田(かんだ)町にある自動車メーカー工場の体育館で開催されるようになった。回を重ねるごとに来場者も増加し、昨年は過去最高の2,000名を記録した。


「西日本ハムフェア」は自動車メーカー工場の体育館を使用して開催される

・開催日時:平成30年3月4日(日)9~15時
・会場:日産自動車九州株式会社 体育館およびゲストホール
 (福岡県京都郡苅田町新浜町1-3)
・入場料:無料

会場は北九州空港から車で約28分(約14.4km)、小倉東ICから車で約30分(約14.2km)の距離にあり、敷地内に1,000台以上が収容できる無料駐車場が用意されているが、バスなどの公共交通機関がないため、鉄道利用の場合は約5km離れたJR日豊線の苅田駅からタクシーを利用することが推奨されている。

会場は「体育館」と、別棟の「ゲストホール」に分かれている。このうち体育館内には約60のブースが配置され、JAIA加盟社をはじめとするアマチュア無線機器メーカー各社の製品展示、アマチュア無線ショップによる即売、アマチュア無線倶楽部や個人による研究発表とグッズやパーツ、ジャンク類の即売が行われる。また体育館付近の屋外では、大型アンテナやキャンピングカーの展示、立ち食い蕎麦の販売などが予定されている。


体育館前には大型アンテナや無線機を装備したキャンピングカーの展示もある

体育館ではイベントも行われる。シャンソン歌手の青木小夜子さん(JJ3WWS)とシンガーソングライターの渡部まいこさん(JJ0SDQ)によるミニコンサートがロビーで、子供向けの電子工作教室がステージ上で、「キツネを探そう」と題した中学生以下が対象のフォックスハンティング(特小トランシーバを貸与)は体育館内全体を使って実施される。また事前の申し込みが必要だが「DXCC申請」「FCC試験」も予定されている。

体育館から300mほど離れたゲストホールでは、髙尾義則JARL会長による「JARLの現状と取り組み」、JARDによる「新スプリアスについて」、アイコムによる「アイコム無線機の魅力」などの講演が行われるほか、JARL九州地方本部が主催した「オール九州コンテスト」の表彰式が予定されている。ホールのロビーには日産自動車の車両も展示されていて自由に見学が楽しめる。


ゲストホールでは各種の講演会などが行われる

第17回 西日本ハムフェアの詳細は、公式Webサイトと、事務局ブログで案内と情報発信が行われているので、来場予定者は事前に確認するとよいだろう。

東北復興アマチュア無線フェスティバル

東日本大震災から丸7年を迎える3月11日、JARL東北地方本部などの主催による「東北復興アマチュア無線フェスティバル」が宮城県仙台市青葉区の「仙台国際センター」展示棟で開催される。「アマチュア無線の面白さ、楽しさ、そして技術を学ぶ機会として、また災害時にお役に立てる通信手段の一つになるように、一般の方々を始め、将来の“ものづくり”に携わる子供たちのご来場をお待ちしております」と、アマチュア無線家だけでなく、一般の方や子供たちの参加を広く呼びかけている。

・開催日時:平成30年3月11日(日)10~16時
・会場:仙台国際センター 展示棟1・2
(宮城県仙台市青葉区青葉山)
・入場料:無料

会場は東北自動車道「仙台宮城IC」から車で約10分、鉄道の場合はJR仙台駅から市営地下鉄東西線で約5分の「国際センター」駅下車、徒歩1分という交通至便な場所にある(会場地下、および周辺に有料駐車場あり)。


「東北復興アマチュア無線フェスティバル」が開催される、仙台市青葉区の仙台国際センター 展示棟
(写真提供:青葉山コンソーシアム)

広い展示室1・2には最大120のブースが配置される予定で、アマチュア無線機器メーカーの展示、アマチュア無線ショップの即売、東北地方を中心としたアマチュア無線クラブによる展示やジャンク販売、特別局8J7HAMの運用やアマチュア無線の各種モードによる実演が予定されている。このほか、会場入口では「震災復興パネル展」がある。

さらに隣接の会議室Aでは「ハムなんでも相談」や各種講演、表彰式などが行われ、会議室Bでは子供向けの電子工作教室が開かれ、午前の部ではFMワイヤレスマイク作り、午後の部 ではトランジスタラジオ作りが楽しめる(いずれも事前申し込みは締め切り済み)。また「LED点滅バッチ」の製作を会場で随時受け付けるという。


「東北復興アマチュア無線フェスティバル」の情報はWebサイトで告知が行われている

<特設ブースでのイベント予定>

●アマチュア無線なんでも相談
・アマチュア無線を始めてみませんか?
・小学生も大活躍! お手伝いします。ご相談ください

●電波で遊ぼう!
・トランシーバーを使って交信してみよう(免許不要トランシーバー)
・自分の声の波形を見てみよう!
・不思議? 自分の声が観察できます

●モールス符号で遊ぼう!
・目と耳と光でモールス符号の送受信を体験しよう!
・モールス符号送信の体験
・モールス符号読み取り体験 モールス符号でお話し体験!楽しいよ!

●ハムログの使い方
・基本操作・接続についてじっくりとご説明します

●アワードにチャレンジしよう!
・DXCCの審査を行います(世界100エンティティー以上のアマチュア局と交信します)
・東北復興アマチュア無線フェスティバルアワード」を発行しています

●特別局8J7HAMを運用します
・運用希望者は無線従事者免許証をお持ち下さい

●デジタル通信などしてみませんか?
・ATV(アマチュアテレビ)の実演(中継)
・APRSの実演と相談
・SSTVの実演
・JT65相談

●無線局の送受信機性能を確認できる「お試し測定コーナー」の開設
トランシーバーの受信感度、スプリアス等をプロの測定機(無校正)で確認してみませんか? フィルターの性能も確認できます。
①スペクトルアナライザートラッキングアナライザー付 アドバンテスト3361
②標準信号発生装置 メグロMSG2626
③パワーメーター アンリツMR4803A、センサー MA4601A
④周波数カウンター&ルビジウム発振器(精度10-9乗)
⑤バード パワー計

このほか、会場ではDXCCやIOTAのフィールドチェックも予定されている。また2011年に東日本大震災が発生した14時46分には、会場全体での黙祷も行われる。詳しくは東北復興アマチュア無線フェスティバルのWebサイトで確認してほしい。

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次号は 12月 1日(木) に公開予定

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