2016年6月号

トップページ > 2016年6月号 > Masacoの「むせんのせかい」~アイボールの旅~/第5回 神奈川県立横須賀工業高等学校 電子研究部の皆さん

連載記事

<体験その4:屋上のアンテナ設置工事>

体験はまだ続きます♪ 今度は屋上に案内していただきました。そこには何もついていないルーフタワーが1基…。


屋上にあったルーフタワー。マストパイプは付いていますが、アンテナもケーブル配線もありませんでした

「今度はここに144MHzと430MHzのビームアンテナを取り付けて、部室まで配線しようと思います。Masacoさんは144MHzの10エレ八木の組み立てをお願いします」と原田先生。

アンテナ組み立て! 去年の秋にあーちゃんたちと移動運用に行って以来やわ。その時はワイヤー式のダイポールアンテナの組み立て担当だったなあー。144MHzだとエレメントがちょうど良い長さなので、作業もはかどりそうです。


部員の皆さんと手分けをしながらアンテナの組み立て


144MHzと430MHzの八木アンテナが完成しました!

1本ずつのエレメントをブームに蝶ナットで固定して、2つに分割されていたブームを合体させて、20分ぐらいで組み上がりました! ルーフタワーを一度寝かせて、マストパイプに取り付けて、もう一度戻してステーを張る…。部員の皆さんの意気がピッタリで、みんなが役割を分担しながらサクサクと進んでいきました。アンテナケーブルを部室に引き込むときは特小トランシーバーが大活躍!


全員で協力してルーフタワーを立て直します


アンテナ建設、もうすぐ完了です♪

電子研究部の部室に引き込まれたケーブルは、3年生の島倉君がID-5100につないで送受信のチェック。「電波の飛びも良さそうです!!」って、良かった~!!


部室に戻った島倉君がID-5100で電波の飛びをチェック中!

<体験その5:電子基板の組み立て>

アンテナ建設を終えた部員の皆さんも部室に戻ってきました。


ここが電子研究部の部室です。右に見えているのは途中から参加した1年生の内藤君

「いよいよ最後の体験です」ということで、2年生の南部君が用意してくれたのは、小さな電子基板。半導体やUSBコネクタが取り付けられた超小型のコンピュータ(Arduino Nano)と、ボタンやブザー、LEDがついています。


南部君に教えてもらいながら、電子基板に配線していきます

「これはモールス符号の練習ができる基板で、ボタンを押して打ったモールス符号がディスプレイに表示できるようになっています。基板に電池ボックスやディスプレイの配線をして、完成させてください」

今日はいろいろ体験させていただいたけれど、これが一番細かな作業! 最後の最後の集中力発揮~!!! 南部君に教えてもらった場所へ、慎重にリード線をつないで、見事完成!!

配線が終わった電子基板。モールス符号の送信練習と打った符号の文字表示ができます

「ではボタンを使ってモールス信号を打ってみてください。左のボタンが短点、右が長点です」と言われて、打ってみたけれど、ああ「CQ」も「JH1CBX」もうまく打てない! みんな「I」とか「S」「T」って表示される~!! もっとモールス練習しないと~!(汗)


ボタンを操作して「CQ」を打ってみると、あれっ、難しい~!

今日はいろいろチャレンジさせてもらって、本当に楽しかったです。工業高校の電気科で教わることも体験できたし、ARDFやアンテナ建設も楽しかった~。なんだか無線がますます好きになった感じがしました♪


いろいろなことを体験させていただき、本当に楽しい1日でした。皆さんありがとう!!


完成したアンテナをバックに記念写真♪

神奈川県立横須賀工業高等学校 電子研究部の皆さん、本当にありがとう~!

新任研修のようで手取り足取り! 初体験にワクワクドキドキ! とっても仲のいい皆さんとアットホームな雰囲気の中で、貴重な時間が過ごせました!

卒業式が終わった後なのに集まってくれた3年生の皆さん、新生活も頑張ってね!!

1、2年生はこれからも部活動を盛り上げていってください! またどこかでお会いしましょう! 今度はスカジャンを着て「CBX」のバイクに乗って横須賀の街を風を切って~なんてね♪
(JH1CBX Masaco)

協力:全国高等学校アマチュア無線連盟(全国高等学校文化連盟アマチュア無線専門部設立準備会)

※この取材は2016年3月に行いました。登場する皆さんの所属や学年は取材日時点のものです。

頭の体操 詰将棋

Masacoの「むせんのせかい」~アイボールの旅~

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