11月20日(日)、東京都文京区にある全国家電会館で、3年ぶりにマイクロウエーブミーティング(主催: 2022マイクロウエーブミーティング開催委員会)が開催された。本年は、アイコム株式会社とのコラボにより「2022マイクロウエーブミーティング✕アイコムIC-905」と銘打っての開催となった。当日は全国各地からマイクロウエーブの愛好家98名が結集した。

全国家電会館

0900にJF1TPR局による開会宣言の後、JA6XKQ局による講演「マイクロ波の低NF測定法」がはじまり、その次はJI1CBS局による「ロールコール報告」と続いた。その後、アイコムの技術者JH3OUI局とJE3AKU局による「IC-905ハードウェアデザイン ディープな話」が始まった。この講演は、これまで公開されてこなかったIC-905の開発に至った経緯から、IC-905の回路やデバイスの話が聞け、熱心に聞き入る聴講者が多かった。

JA6XKQ局による講演「マイクロ波の低NF測定法」

JH3OUI局とJE3AKU局による講演
「IC-905ハードウェアデザイン ディープな話」

ここで午前中の講演スケジュールが終了し、「ポスターセッション交流タイム」となった。今回は、12の個人と団体からのポスターセッションがあり、ポスターの貼り付けだけでなく、力作の実機を展示する出展者がほとんどで、各ブースでは熱心な質疑応答が交わされたようだ。

ポスターセッションの展示の一部

ポスターセッション交流タイムには人だかり

その後は写真撮影、昼食タイムとなり、昼食は主催者が用意した弁当を自席で食べる形式だったため、昼食を摂りながらも、いたるところで交流や情報交換がなされていた。

メーカーでは唯一ブース展示を行ったアイコム

メイン展示のIC-905には多くの来場者が注目

午後になるとJK3AZL局による講演「IC-905を使ったマイクロウエーブの運用」が行われ、後半に設けられた質問の時間には、アイコムのIC-905担当者に直接質問できるとあって、ディープな質問や、機種に対する要望が多数出され、参加者のIC-905への注目度が窺えた。

JK3AZL局による講演「IC-905を使ったマイクロウエーブの運用」

最後の抽選会は水田かおりさんの司会で進行し、協賛各社から提供された無線機をはじめ、付属機器、各種パーツ、ノベルティなど多くの景品が用意されたこともあり、当選者からは歓喜の声が聞かれた。1500、JF1TPR局による閉会の挨拶で、次回は、2023年11月19日(日)に同じ会場で開催されることが発表された。さらに閉会後の懇親会にも多くの参加者があったようだ。