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What a healthy time! ~健康を応援する特別なお料理~

第5回 ブリのしゃぶしゃぶ

取材協力 Genji

場所は大阪府の高級住宅街・帝塚山近郊、“チンチン電車(ちん電)”の愛称で知られる阪堺電車阪堺線「塚西」停留所のすぐ目の前にあります。木のぬくもりに包まれた落ちついた雰囲気の店内では、和・洋・中の多種多様なお料理を楽しむことができます。提供されるお料理はすべて食材からこだわった手作りの逸品です。『Genji』は有名人が数多く訪れる超人気店です。お食事の際は予約を取られることをオススメします!

Genji
大阪市西成区玉出東2-14-4 GRACE帝塚山1F
TEL:06-6656-9559
http://www.genji-1994.com/
(営業時間などは上記URLでご確認下さい)

心臓病を予防する特別なお料理

『What a healthy time!~健康を応援する特別なお料理~』の第5回は「心臓病」がテーマです。今回はGenjiさんにお願いして、心臓病を予防する効果のある食材を使ったお料理を作っていただきました。(出演者:Masacoさん、あーちゃん)


ブリのしゃぶしゃぶ

「今が旬のブリを使ったしゃぶしゃぶです。生のブリに和風の熱々のお出汁をかけ、しゃぶしゃぶにしました。お出汁には葛粉でとろみをつけています。ブリの下は、すき昆布という海藻と焼きしいたけです。すき昆布は茹でると麺のようになる海藻です。トッピングは玄米のおこげです。精製されたお米より玄米の方がビタミンが多く含まれ体に良いそうです。味が単調になってきたらお酢の入ったソースをかけていただくと、味の変化をお楽しみいただけます」

(料理長 岩田様)

あーちゃん(以下 あ)「すごくいい香り! お出汁とゆずの和風の香りですね」
Masaco(以下 M)「体が温まりそう~♡」
Mあ「いただきま~す!」

「やさしい味ですね~」
M「ブリは脂がのってるけど、食べてみるとさっぱり!」
「本当に。脂が上質だからか、さっぱりしてますね」

M「お出汁がすごくいい味~♡ 私的にはやっぱり出汁は関西だなぁ」
「関東は濃いですか?」
M「濃いなぁ。お醤油の味が濃いの」
「お料理の中に薄味のものもないと、口の中が塩辛さばかりになっちゃいますよね」

M「焼いてるからか、しいたけの香りがすごく際立ってる!」
「しいたけとゆずで、真冬にぴったりの風味ですよね♪」

「お酢のソースをかけるとまた違いますよ! お酢のおかげでブリの脂がよりマイルドになります」
M「これなら体調が悪い時でも食べられそう」

「この前出場したARDFのスプリント競技、その前に出たクラシック(144MHz)よりもしんどかったかも知れないです」
M「そうかも!」
「クラシックの時よりも山の勾配がキツいのと、足元が悪いのとで」
M「私は全然音が聞き取れなかったの! だからかどこに行っても周りに誰もいなくて・・・・」
「周波数のダイヤルが合ってなかったんですかね・・・・?(笑) 私は機械の調子は良かったです」
M「自分で『ダイヤル合ってないんか?!』ってひとり言を言っちゃうくらいだったから(笑)」

★今回使用した食材はこちら!

ブリ・・・青魚の中でもトップクラスに栄養価が高い魚です。不飽和脂肪酸のDHA(ドコサへキサエン酸)とEPA(エイコサぺンタエン酸)が豊富に含まれており、生活習慣病の予防効果があります。また、ブリに含まれるPOA(パルミトオレイン酸)には血管壁を丈夫にする作用があります。

※今回ご用意いただいたお料理は期間限定メニューです。ご所望の場合は予めお店にお問い合わせください。

What a healthy time! これは知っておきたい
第5回 冬に増える心筋梗塞 その仕組みと予防

心臓病について知ろう!

★心臓病って?
日本人の死因としては、前号でご紹介したがんに続いて、「心臓病」が2位となっています。臓器の部位別にみると、心臓病が死亡者数の1位になります。突然死の6割以上が心臓突然死です。この場合、発症から1時間以内という短時間で死亡することがほとんどです。また、心臓突然死の6割以上は虚血性心臓病(狭心症や心筋梗塞)が原因です。

心臓突然死のメカニズム
【冠動脈が梗塞する→心臓のポンプ機能停止→心筋が壊死→心室細動(不整脈)が起きる→めまい・意識不明・呼吸停止・心停止】

冠動脈が梗塞するのは、動脈硬化が原因です。動脈硬化の主な危険因子は、高血圧・脂質異常症・糖尿病・喫煙、つまり生活習慣病です。

★心臓の仕組みと心臓病
酸素や栄養素を体中の細胞へ運ぶのが「動脈」、不要となった二酸化炭素や老廃物を回収するのが「静脈」です。心臓は「心筋」という強靭な筋肉の壁で出来ていて、それが収縮したり拡張したりして、体中に血液を送るポンプの役割を果たしています。

心臓の表面には「冠動脈」という血管が走っています。冠動脈は心臓が送り出した血液の通り道です。冠動脈の内部が狭くなってしまうのが狭心症、詰まってしまうのが心筋梗塞です。
心臓は自律神経の作用を受けながら動きます。その機能が故障したり、刺激の伝達系が不調になると、心臓の動きが不規則になってしまいます。それが血流にも影響し脈が乱れることを、「不整脈」といいます。心不全とは、心機能が低下して、体に十分な血液を送り出せなくなった状態をいいます。

<心臓病とは主にこの3種類>
① 虚血性心臓病(狭心症・心筋梗塞)
② 心不全
③ 不整脈

★虚血性心臓病の代表的な症状
① 胸痛
胸痛は重篤な疾患により起こる症状です。胸だけでなく、あごや奥歯、左肩、左腕、上腹部にも痛みが発生する場合があります。すぐに病院を受診しましょう。
② 息切れ
心機能が低下していると、肺に血がたまって息切れが起こります。
③ 動悸
不整脈により起こります。軽い運動や安静にしていても動悸が起こる場合は要注意です。
④ めまい・失神
脳に送られる血液不足で起こります。おもに血圧の低下が原因ですが、心不全でもめまいが起こります。

★心筋梗塞は冬に増加する
心筋梗塞や脳卒中は、12月~2月の冬場に発生件数が増加します。これは、気温差によるものです。気温が一気に低下すると、身体は血管を過剰に収縮させて血流不全を起こしてしまいます。お風呂やトイレなど、暖房の効いていない室内には注意が必要です。

心臓病を予防しよう!

★心臓病予防のための食事のポイント
狭心症や心筋梗塞は、動脈硬化が原因となって引き起こる心臓病です。つまり、動脈硬化を予防することが心臓病の予防にもつながります。
① 高血圧予防
② 高コレステロール予防
③ 糖尿病予防
①、②については過去に詳しくご紹介しています。
高血圧予防・・・・2017年7月号 (http://fbnews.jp/201707/wht/index.html
高コレステロール予防・・・・2017年8月号(http://fbnews.jp/201708/wht/index.html
食生活とは異なりますが、①~③の他に「禁煙」も重要なキーワードです。

★サラサラ血液を目指そう
動脈硬化を予防するには、血液を健康な状態に保つ必要があります。サラサラ血液になるためには、LDL(悪玉)コレステロール値を下げることが欠かせません。LDL(悪玉)コレステロール値を下げるためには、特に油脂の種類には注意しましょう。コレステロール値を下げる作用があるのは「不飽和脂肪酸」です。

【×】LDLコレステロール値を上げる油・・・・飽和脂肪酸、トランス脂肪酸(例:マーガリン、ショートニング、それらを使ったスナック菓子、菓子パン等)、酸化した油(コンビニ弁当、レトルト食品、カップ麺、温めなおした料理等)

トランス脂肪酸とは、液状の植物油に水素を添加して腐らないようにした人工の脂です。摂り過ぎると生活習慣病や心臓病のリスクを高めます。

【○】LDLコレステロール値を下げる油・・・・不飽和脂肪酸(まぐろ、いわし、さんま、さばなどの魚類、オリーブ油、ゴマ油、シソ油、グレープシード油などの植物油)

飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の簡単な見分け方
飽和脂肪酸・・・・常温で固まりやすい。
不飽和脂肪酸・・・・常温で固まりにくい。体内でサラサラの液体。

まとめ

・ 心臓病の多くは動脈硬化が原因。
・ 予防のためには、加工油脂をやめて、生き物由来の油脂を摂取すると効果的。
・ 冬場は心臓病の発生率が増加。急激な気温差に要注意!

参考文献
三田村 秀雄/監修(2015)『図解心筋梗塞・狭心症を予防する!最新治療と正しい知識! -日本人の死因No.2「心臓病」-』日東書院本社

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次号は 12月 1日(木) に公開予定

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