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Summits On The Air (SOTA)の楽しみ

その1 SOTA日本支部、設立

JH0CJH・JA1CTV 川内徹

みなさん、こんにちは。JH0CJH・JA1CTV川内(かわうち)です。今月から6回に渡って世界標準山岳アワードSOTAを楽しんでおられる方々を紹介しながら、SOTAのいろいろな楽しみ方を紹介して行きたいと思います。SOTAのルールについてはSOTA日本支部のホームページ等をご参照いただくこととして、このシリーズでは皆さんの楽しみ方を中心とした紹介をしてみようと思います。

まずはSOTA設立の経緯と自己紹介を兼ねて当局JH0CJHの楽しみ方を紹介したいと思います。

私は今から42年前、15歳の時にアマチュア無線の免許を取得し、以来、アマチュア無線を楽しんでおります。運用のスタイルは移動運用、海外運用、コンテストなどを中心にやってきましたが、最近は山岳移動運用を中心に活動しています。そんな中、2014年にSOTAという山岳移動の世界標準のアワードがあることと、日本に導入しようと多くの海外のアマチュア局がアプローチしていることを知りました。SOTA日本支部設立の上での彼らの悩みを聞き、これは何とかすべきと思いました。

2014年10月にこのSOTAの導入を進めていた2人のアンドリュー氏(たまたま同じ名前なのです)VK3ARR Andrew R氏と当時ニュージーランドから日本に英語教師として滞在していたJI1ASG Andrew E氏と会うことになり、前途多難ではありましたが、その場でSOTA日本支部の設立を固く誓い合いました。

なぜ前途多難かというと、日本は山岳国です。途方もない数の山があり、この中からSOTAで規定されている山頂と鞍部(コル)との間に150mの標高差を確保できている山岳を調査することは至難の業でした。VK3ARR Andrewがこの点を国土地理院発行の電子地図と山頂特定のプログラムを使いリストアップしてもらい、当時よりSOTA日本支部の設立に協力いただいた方々と共に2015年4月に5160カ所の山のリストが完成し、2015年7月1日に無事SOTAイギリス本部に承認され活動を開始しました。

昨年12月にさらにJL1NIE友部さんからAndrew作成のプログラムとは別に友部さんの作成したプログラムで再度日本全土を検索いただき、約2000山の追加候補が見つかりました。昨年、この山の名前を調査した上でSOTA本部に追加登録が承認され、現在は7103カ所の山が登録されています。 

このように皆さんの協力のもとで発足したSOTA日本支部ですが、現在もSOTAを楽しんでおられる方々は、ほとんどがSOTA日本支部設立以前より山岳名の調査などでご協力をいただいた方々が大半です。SOTA日本支部ではオープンな雰囲気での活動を行っており、以前からご協力いただいた方も最近SOTAの存在を知って参加されている方々も、また山に登るベテラン、初心者、さらに山に登らず追いかけだけを専門に活動されている方も全員が和気あいあいと進めており、参加者にとって非常に敷居の低いことも特徴の一つです。

SOTAは北米、欧州、オーストラリア、ニュージーランドで特に活発ですが、最近日本のアマチュア無線のライセンスが海外の局に発給されやすくなったため、多くの海外のSOTA愛好者が日本に来日し、山の上で運用をしています。おそらくこのFBニュースをお読みの多くの方々が、すでに山の上から運用している海外の局とQSOをされていると思います。SOTAではこの来日した方々と一緒に山に登って無線運用をしたり、居酒屋で懇親会をしたりという活動が頻繁に行われています。

SOTAに登録されている山はアクセスや登山自体ができない山もありますが、山によっては標高が低く初心者でもアクセスしやすい場所や、標高が高くとも山頂近くまで苦労せずに登れるところもあります。「とにかく山に登って楽しんで無線をやる」そのためのモチベーションとなれば幸いです。 

この記事を読んでSOTAに興味を持たれた方は下記のSOTA日本支部のホームページをみていただくことをお勧めいたします。

SOTA日本支部 http://www.kawauchi.homeip.mydns.jp/sotajp/

またSOTA日本支部ではメーリングリストやFacebook等、いろんなメディアにて情報交換を行っていますので是非そちらもご参加いただけたらと思います。

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次号は 12月 1日(木) に公開予定

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