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IC-9700画像伝送セミナー&IC-705プレ視聴会

2019年12月14日(土)、大阪日本橋にあるギガラボ(GIGALAB)にて、IC-9700の画像伝送機能についてのセミナーが開催された。集まったアマチュア無線家たちは、IC-9700のファームウェアアップデート方法、トリミングアプリST-4001Wの活用方法、画像伝送方法と順に説明を受け、まずはダミーロードを使用した運用デモ、そしてギガラボハムクラブJL3ZKKから実際に電波を発射しての実運用を体験した。


スタッフの説明に熱心に耳を傾ける受講者たち

IC-9700に対応しているトリミングアプリST-4001Wでは、自分が用意した画像をトリミングしたり、画像にコールサインやQTH等、文字を入れたりすることができる。また、パソコン上で編集した画像は、同一ネットワーク上にLAN接続したIC-9700にボタンひとつで転送することが可能だ。
※Windows版のST-4001W以外に、Android版のST-4001Aも用意されている。


ST-4001Wを使用した、画像編集デモ

画像伝送は、DVモードでPTTを押して話している最中に、音声と一緒に画像を送出できるため、交信中に送受信を3~5回程度繰り返す頃には1枚の画像送信が完了する。また、「一括送信」ボタンを利用すれば、音声なしの高速データ通信モードで素早く送ることも可能で、途中で画像に欠けが発生した場合は、欠けた位置から再送信することもできる。この日は生駒レピータを経由して画像伝送を行ったところと、5エリアの移動局や、箕面市、堺市の局と交信することができた。電波の状況などにより、画像が上手く受信できないこともあるようだが、当日の画像伝送はおおむね成功していた。
※自局では画像欠け箇所が不明のため、交信相手からレポートが必要。


初めての画像伝送にチャレンジする受講者。5エリアの移動局と繋がった。


講師はギガラボスタッフの、JA3UAJ泊さん。

ギガラボにて開催されるセミナーは“TERA小屋”と呼ばれ、この日初めてそのロゴマークが披露された。アマチュア無線局や地域クラブの減少に伴い、「無線機の使い方がわからず、相談する人も周りにいない」といったユーザーの声を受け、今後もギガラボは、アマチュア無線家が「長期間、楽しくアマチュア無線を運用する」ことの手助けをするために、様々な“TERA小屋”セミナーやイベントを開催する予定だという。

また、12月21日(土)に大阪・日本橋で、12月22日(日)には東京・秋葉原で開催された、アイコム株式会社主催 IC-705プレ視聴会の講演「IC-705&IC-9700で楽しむ、D-STAR」の中でも、IC-9700の画像伝送について触れられていた。従来は画像伝送を行うために、パソコンや携帯電話端末と無線機をケーブルで接続しなければならなかったが、IC-9700では本体のみで画像の送受信、閲覧が可能となり、さらに来年発売されるIC-705でも本体のみで可能とのことだったので、今後、画像通信の普及が期待される。


IC-705プレ視聴会(大阪会場)での講演「IC-705&IC-9700で楽しむD-STAR」


IC-705プレ視聴会(大阪会場)会場内の様子


IC-705プレ視聴会(東京会場)での講演「IC-705&IC-9700で楽しむD-STAR」


IC-705プレ視聴会にて展示されていたIC-9700

なお、月刊FB NEWSでは、JH1CBXのMasacoさんによる「D-STAR全国ツアー」を2020年3月14日(土)に開催予定である。今回のセミナーを受講した参加者は、「画像伝送の良い練習となった。」と話していた。全国ツアーの詳細は、後日月刊FB NEWS本WEBと、facebookにて発表する。

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次号は 12月 1日(木) に公開予定

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