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2020年の主要アマチュア無線イベント開催スケジュール

2020年も各地で、さまざまなアマチュア無線イベントが開催される。今年は東京オリンピック・パラリンピックが開催される関係で、イベントによっては開催時期が大きく変更されているものもあるので注意が必要だ。


2019年は過去最高の42,000人が来場した、東京の「アマチュア無線フェスティバル(ハムフェア2019)」の開幕セレモニー風景

2019年12月24日現在で判明している、主要なアマチュア無線イベント(開催日が近い順に「関西ハムシンポジウム」「西日本ハムフェア」「関西アマチュア無線フェスティバル」「東海ハムの祭典」「アマチュア無線フェスティバル」の5行事)の開催日程は下表の通りだ。

2020年の主要アマチュア無線イベントの日程表

イベント名2020年の開催日開催場所
関西ハムシンポジウム20202月9日(日)
9:30~15:00
尼崎リサーチ・インキュベーションセンター
(兵庫県尼崎市)
●最新情報:http://www.jarl.com/hyogo/ham_sympo/ham_sympo2020/
●入場料:無料
●備考:前回は1,500名が来場
第19回 西日本ハムフェア3月8日(日)
9:00~15:00
日産自動車九州(株)体育館、
ゲストホール
(福岡県京都郡苅田町)
●最新情報:http://www.jarl.com/nishiham/
●入場料:無料
●備考:前回は2,000名が来場
第25回 関西アマチュア無線フェスティバル
(KANHAM2020)
7月18日(土)、19日(日)
時間未定
池田市民文化会館、
豊島野公園、
池田市立カルチャープラザ
(大阪府池田市)
●最新情報:http://www.jarl.gr.jp/kanham/
●入場料:無料
●備考:前回は期間中合計で9,000名が来場
第52回 東海ハムの祭典8月23日(日)
時間未定
名古屋市公会堂
(愛知県名古屋市昭和区)
●最新情報:http://www.tokai-jarl.jp/honbu/
●入場料:無料
●備考:前回は1,700名が来場
アマチュア無線フェスティバル
(ハムフェア2020)
10月31日(土)、11月1日(日)
10:00~17:00
(1日は~16:00)
東京ビッグサイト 西3・4ホール
(東京都江東区有明)
●最新情報:http://www.jarl.org/Japanese/1_Tanoshimo/1-3_Ham-Fair/Ham-Fair.htm
●入場料:一般1,500円(会期中有効)、22歳未満と女性は無料
●備考:アマチュア無線イベントでは世界最大規模。前回は期間中合計で42,000名が来場

それぞれのイベントの特徴を簡単に紹介していこう。

★「関西ハムシンポジウム」の特徴
JARL大阪府支部と兵庫県支部の共催(JARL関西地方本部が後援)によるイベントで、兵庫県尼崎市の「尼崎リサーチ・インキュベーションセンター(エーリック)」の複数のフロアで行われ、1,500名前後の来場者がある。

このイベントはほぼ例年、1月末か2月上旬に開かれている。昼休みには立食形式の新春パーティー(有料、別途申し込みが必要)が会議室で行われるなど“3エリアのハムの賀詞交換会”としても長年親しまれているようだ。2020年は2月9日(日)の開催が決定し、JARL兵庫県支部のWebサイトで告知が始まった。今回も無線クラブや個人によるジャンク市、メーカー各社による展示、さまざまなテーマの講演やシンポジウム、記念局運用などが予定されている。


3エリアの新春イベント「関西ハムシンポジウム」の新春パーティー風景。シンガーソングライターのMasacoさん(JH1CBX)も歌声を披露

★「西日本ハムフェア」の特徴
JARL九州地方本部が主催。日本における「3大ハムフェア」の1つに数えられる西日本最大のアマチュア無線イベントで、ここ7年ほど福岡県京都郡苅田町にある日産自動車九州株式会社の体育館とゲストホールで3月上旬に開催され、2,000名の来場者がある。

2020年は3月8日(日)の開催が決定。例年、体育館の1階に土足入場が可能なようにシートを貼って約120の出展スペースを用意。地元の無線クラブの展示とジャンク市、メーカー各社の展示、販売店の即売などが行われる。体育館のステージ上では子供向けの電子工作教室、2階は体育館1階を見下ろしながら休憩可能なスペースと、記念局(8J6HAM)運用コーナーが設けられる。また約100m離れたゲストホールではメーカー各社による講演、オール九州コンテストの表彰式が予定されている。


体育館を利用してブース展示が行われる「西日本ハムフェア」の会場風景

★「関西アマチュア無線フェスティバル(KANHAM)」の特徴
関西アマチュア無線フェスティバル実行委員会とJARLの関西6府県支部が主催する、関西最大のアマチュア無線イベントで「KANHAM(関ハム)」の愛称で親しまれている。毎年7月中旬の週末2日間に開催され9,000名前後の来場者がある。

メイン会場は大阪府池田市の「池田市民文化会館」で、無線クラブやメーカー各社、販売店によるブース出展のほか、講演会やセミナーも数多く開催される。また小中学生向けの電気や科学、宇宙などに関連した企画コーナーもあり、子供たちの姿もよく見かける。会館に隣接する豊島野公園ではフリーマーケット、道路を挟んで約100m離れた池田市立カルチャープラザでは臨時のアマチュア無線技士国家試験や各種セミナーが開かれる。

2020年は7月18日(土)と19日(日)の開催を予定している。開催日が近づくとWebサイトを通じて精力的な情報発信が行われる。


「関西アマチュア無線フェスティバル(KANHAM)」は、池田市民文化会館と周辺施設を使って行われる

★「東海ハムの祭典」の特徴
1968年にスタートした東海地区の無線イベントがルーツという歴史ある催事だ。2015年からJARL東海地方本部の主催行事になり、名称を「東海ハムの祭典」と改めた。1969年の第2回から2010年の第42回まで、ほぼすべてが愛知県名古屋市昭和区の「名古屋公会堂」で行われてきたが、大規模改修工事のため2013年から2018年までは愛知県日進市で開催。2019年に改修工事が終わった名古屋市公会堂へ戻ってきた。

最近は7月に開かれることが多いイベントだが、2020年は8月23日(日)の開催が決定している。回を重ねるごとに来場者が増え、昨年は1,700名が来場している。2020年は東京のアマチュア無線フェスティバル(ハムフェア)の開催時期が10月末にずれたことから、夏休み期間中の無線イベントとしてさらに賑わいを見せるかもしれない。Webサイトでの告知は春頃からスタートする。


2019年の「第51回東海ハムの祭典」は、リニューアルを終えた名古屋市公会堂で開かれた

★「アマチュア無線フェスティバル(ハムフェア)」の特徴
日本を代表するアマチュア無線イベント。JARL本部の主催で1977年から開催されている。無線クラブ、メーカー、販売店、関連団体などのブース数は200を超え、2日間合計で4万人を超える来場者があり、海外からの参加者も増えているという、世界的にも注目される“ハムのお祭り”だ。

このイベントは8月下旬の土日に「東京ビッグサイト(東京国際展示場)」の西ホールで開かれることが多いが、2020年は東京オリンピック・パラリンピックが行われ、この施設もプレスセンターなどとして使われることから開催日が大幅にずれ、10月31日(土)と11月1日(日)の2日間、西3・4ホール(建物4階)で開かれることが決まった。そのためブース出展や自作品コンテストなど各種の募集期間も変更されると思われる。

なおアマチュア無線フェスティバルは入場料(会場整理費:会期中有効)が設定されている。2020年は一般入場料が1,500円、22歳未満と女性は無料で、JARL会員は会員証の提示で500円引きの1,000円と発表された。


2日間で42,000名が来場した「アマチュア無線フェスティバル(ハムフェア2019)」の会場内風景

――以上の5つのイベントのほか、JARLでは各支部が「○○(地域名)ハムのつどい」「○○支部大会」「○○フィールドミーティング」などの名称、また各地方本部が「○○ハムフェア」「○○ハムフェスティバル」といった名称でそれぞれイベントを開催することがある。スケジュールはJARLのWebサイトにある「地方だより」コーナーなどで数か月前に告知される。

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次号は 12月 1日(木) に公開予定

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