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第14回  (番外編)アキラ君、お伊勢参りをする

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こんにちは皆さん、新人編集員のアキラです。いきなりですがー、なんて日だ!コロナが峠を越えませんね。コロナ禍の2回目の緊急事態宣言が出ていますし、また年中で最も寒いシーズン突入ですから、私はステイホームの継続中(FT8をポチっポチっとしています)です。本日はお伊勢さんがテーマですが、コロナが落ち着きましたら参拝をされるのも宜しいか(DXがもっと飛ぶようになるかも)と、楽しい道中のお話しを紹介します。どうぞご覧ください。

皆さんは“お伊勢さん参り”をされたことがあるでしょうか? 大阪/関西の小学生は修学旅行の行き先でお参りした人が多いと思います(ずーっと以前のことですが私もそうでした)。でもその時の夫婦岩やお伊勢さんの記憶はおぼろげであり、大人になってから、お参りのありがたみや、おかげ横丁のうまいもんの味を再認識したのではと思います。

2000年前の昔から私たちを見守ってくださっている“お伊勢さん”は、その昔の江戸時代頃には奉公人などが主人に無断で、または子供が親に無断で参詣した、お蔭参り(おかげまいり)、お蔭詣で(おかげもうで)ということもあったそうで、また抜け参りとも呼ばれ、大金を持たなくても信心の旅ということで沿道の施しを受けることができた時期でもあったらしいですね。

「一生に一度でいいから、伊勢神宮に行ってみたい」そんな強い思いから自分の犬に代理でお参りに行ってもらう話が「おかげ犬」です。飼い主は、犬の首にしめ縄などでお金を入れた袋をぶら下げて送り出します。このおかげ犬を見た人はエサを与えたり宿泊させてあげたり、大切にお世話をしたそうです。賢い犬は伊勢神宮を目指して旅をし、そしてお参りをして無事に帰宅。首にお参りの証としてお札がついている、という奇跡のようなお話があったり、上方落語で伊勢参宮神の賑わいなどの演目で語られたりとか、ほっこりとしたお話はたくさんありますね。

さてさて、本号公開日の2月1日とか毎月の1日は少し特別な日で、お伊勢さん参りをしますと、お朔日参り(おついたちまいり)ということになります。お伊勢さんも、また内宮前で宇治橋から五十鈴川に沿って続く800mのおはらい町/おかげ横丁や、外宮参道の周辺にあるお店の方々も、本当に朝早くからお参りする人々を暖かく受け入れてくださいます。私、アキラもお朔日参りに、寒―い中を出かけました。

前日は夜の8時過ぎに就寝しまして、翌日の午前0時に目覚まし時計の音で起きます。深夜/早朝の0時30分には自宅より車で出発です(しかしほんとに寒いです)。西名阪自動車道で奈良の天理を経由しまして、国道25号線、伊勢自動車道にのり、伊勢西というところで降りて案内板を目印にさらに数キロを進み、午前3時過ぎに内宮前駐車場A1に止めます。ここは内宮/宇治橋の目の前の駐車場です、日によると思いますが、お朔日には午前4時になれば満車になります。もちろん他にもたくさんの駐車場がありまして、まだまだ大丈夫なのですが、駐車場A1は言うなればポールポジション的な場所でよいところにあります。でも夜明け前でお外はまだ真っ暗です。(ちなみに内宮の駐車場は時間制有料で、外宮の駐車場は参拝客2時間まで無料です。)


アキラがお朔日参りしましたのは昨年2020年の2月1日(土)でちょうど1年前ですね。そしてまったく同じ時間帯/行程で11月1日(日)にもお参りしています。いずれも朝3時過ぎに到着で、衣服は冬仕様のダウンのコートを着ていました。この時間帯にもかかわらず外にはすでに多くの参拝の方がおられます。さすがにお伊勢さんですね。

“お伊勢さん”あるいは“大神宮さん”と呼ばれています伊勢神宮は、正式には二文字で“神宮”という名称です。内宮は皇室の御祖先で、太陽にたとえらます天照大御神(あまてらすおおみかみ)さまをお祭りしていて約2000年の歴史があります。外宮は天照大御神さまのお食事を司り、産業の守り神である豊受大御神(とようけのおおみかみ)さまをお祭りし、約1500年の歴史があります。

お伊勢さんは、内宮と外宮を正宮(しょうぐう)といいますが、別宮(べつぐう)14社と、摂社(せっしゃ)、末社(まっしゃ)、所管社(しょかんしゃ)で109社あり、全部で125社の神社より成り立っています。すごい!!圧巻ですね。

もちろん、お朔日参りにきたのは神宮に感謝の参拝がメインの目的ですね、こほん。でもね、参拝客を早朝から(多分徹夜で準備かなあ)おもてなしのために、お店を開けて待ってくださっているのですよ。参拝時間は午前5時からなので、せっかくのおもてなしをお受けしないわけにはまいりませんよね。ということで私はお朔日参りの日は内宮よりお参りさせていただくことにし、参拝時間前におはらい町に行きました。


通いなれた、おはらい町に向かいますが、本日が初めてのお朔日参りでした(正確にはいつだったかのお正月の早い目の朝に来たこともありましたが、当然とんでもない参拝者でした)。さすがはお伊勢さんのお朔日参りで、相当にたくさんの人がお参りに来ていますねえ。皆さんお目当てのお店があるようですが、近所の方で自転車で来ている人もちらほらです。すごいー。



おかげ横丁に到着しました。あー、すし久(すしきゅう)の朝熊小菜粥(あさまこながゆ)の長い行列だー。道向かいの赤福本店もすでに多くの人だかりです。まずはすし久の列に並びます。お伊勢さんではお朔日に朝粥を出されるお店がいくつもあるようですが、すべてを頂くには何回来たらよいのでしょうね? 4時半過ぎにお店があいて、1回目の番で入ることができました(からだは芯まで冷えていました)。


お粥をいただく醍醐味は、コンサートに行くとわかる臨場感みたいで、皆さんが早朝より並らばれる気持ちと、お店の方達のおもてなしの心が感じられます。おいしかったー、ごちそうさまです。下は続けまして11月の超人気の「かき雑炊」の様子です。


この11月1日は私も、まわりの皆さんもおどろく長蛇の列が五十鈴川沿いまでぐるっと行って、お店の開店前に本日売り切れのアナウンスが出ました。私は列の真ん中でしたが、食べられたのは朝5時をだいぶまわっていました。


さて、次も絶対にはずせない銘店の「赤福」、私の個人的感想ですが世界一のあんころ餅と思います。赤福も朔日餅という名物がありまして毎月のおもてなしで、同じ朔日餅は年に一回しか食べられません。2月度の引換券は朝の4時45分引き換え分で、そのころは朝粥をいただいていましたので、お土産への朔日餅はゲットできずでした。


その2月の朔日餅は、お店では頂けました。ちなみに11月の朔日餅はすべて完売でした。11月1日は、コロナ禍対策もあちこちでなされていましたが、それでもすごい!


えっ、いつまで食べてんのやー!てっ? そうですね日も上がってきたのでお参りに行きましょう。おはらい町より徒歩で内宮へ向かいます。


内宮宇治橋の鳥居におじぎをして、五十鈴川を渡ります。凛とした空気になり神の領域に入ったと感じます。しばし空気浴をしながら参道を進みます。


手を清める柄杓が2月にはありましたが11月時点ではなく、お清めの水がシャワーのような設備に変わりコロナ禍を感じます。すぐ先の五十鈴川の川辺で手を清めます。


神楽殿をすぎると忌火屋殿(いみびやでん)という神様の台所前をとおり、内宮に到着。


内宮の中は写真撮影ができません。中に進み参拝の列にならびます。二礼二拍手一拝で日々の感謝をして下がります。内宮、外宮の正宮では正しい参拝方法がありまして 「個人的なお願い事禁止」「お賽銭禁止」というのがあります。またおみくじもありません、参拝するだけでもう大吉ですよということです。お願い事は別宮で行いましょう、お賽銭箱も設置されています。まもなく日の出でずいぶん明るくなってきました。


小一時間ほどで内宮の参拝をしまして宇治橋まで戻ってきました。橋の向こうにカメラを持った多くの人がおられますねえ? なんでしょうか、なるほどー、宇治橋の鳥居の上からあがるご来光をカメラに収めたい人々でした。

お伊勢さんに来てから随分と時間が経ちましたが、まだ朝のはやい目の時間帯です。内宮A1駐車場を出て、車移動で10分足らずの距離にあります外宮の駐車場に入ります。多くの参拝の車がありますが、空きスペースを見つけて駐車し、外宮参拝へ。


内宮の橋は右側通行ですが外宮の橋は左側通行です、理由は知りませんがおもしろいと思います。外宮も2月と11月では手のお清めの設備に同じく変化がありました。


凛とした空気を感じられるのは内宮も外宮も同じですが、外宮はすこしほんわかとした感じがします、理由はあとで説明します。外宮も参拝方法にのっとりまして、感謝の気持ちを持って参拝しました。

外宮には別宮が4つありますが、いくつかのパワースポットと呼ばれるものがあります。別宮に向かって「亀石」という橋があります。伝えによれば三重県の横穴式古墳「高倉山古墳」の入り口の石だったという話がありますが、最近は木製の手すりがあって亀の頭にささっているようで、私はちょっと?? と思いました。橋なので人の安全優先なのでしょうか? まっパワー亀ですね。亀の橋を渡ると風宮がありますが土台のところに、これも有名なハート型の石(自然石)があり、カップルとかがこの石の前でパチリと撮影されています。外宮は30分ほどでぐるっとまわることができます。


外宮の入り口にもどってきました。参道の左側には「せんぐう館」という建物があり、式年遷宮の様子などが展示されていますが以前にいったことがあり本日はスルーです。外宮の北御門から西およそ300mの距離にある4つめの別宮、月夜見宮にむかいます。神路通という道が続きますが、伊勢と書かれたマンホールがあり、また神が通られるという道の真ん中は舗装の色が違います。平民の私は道の端を進みますよ。


月夜見宮には天照大御神の弟君といわれる月夜見尊(つきよみのみこと)が祀られています。さて、これで今回のお伊勢参りは終了です。ここから伊勢市駅はすぐ近くで近鉄とJRが乗り入れています。鉄道で参拝される方の玄関口はこちらになります。


伊勢市駅より外宮参道を名物の立ち食いをしながら(なんぼほど食べるんやー)、外宮の駐車場に戻りますが、ちょうどお昼の12時過ぎ頃になりました。大吉をいっぱいいただけたと思います。ゆっくりと帰路に着きます。夕方の早い時間帯に自宅到着です。 個人的な思いですが、時間は掛かるでしょうが12か月全ての種類の朔日餅をいつの日かには食したいものです、残10種類です。AJDみたいですが、朔日餅制覇の難易度は高いです。もっとも百貨店で予約して朔日餅をゲットする方法もあるようですが、大吉はやはりお伊勢さんでいただきたいと思います。えーっ肥えるでーって、運動しよっ。

●あとがき
朔日粥が癖になったかな? 、、ネットを見ていますと東京/関東方面から伊勢神宮・朔日参りバスツアーというのがあり、そういえば観光バスで来ていた人がいたようですね。ネットツアーには、女性ひとり参加の方も多いので安心してお申し込みくださいと書いてあります。ユーチューブでの一人旅ブログみたいなのも増えていますよね。

1300年にわたり繰り返されてきた式年遷宮は、20年に一度造り替えられるご社殿で、永遠に変わらないお祭りが行われることに大きな意義があり平成25年に62回目が古式のままに行われTVとかでも大きくとりあげられました。次回の63回は2033年ですが、そのころまでにはアパマン族としてDXCCオーナーロールになっていたいものです。

最後までお読みいただきありがとうございます。では、また次回お会いしましょう。

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