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Japan Castles On The Air (JACOTA)

Castle 5 池田城(大阪府池田市)

JO3SLK Greg Cook (翻訳 JP3DOI 正木潤一)

再びお城巡りに戻ってきました! 前回のお城訪問からしばらく経ちましたが、ここにきて近くのお城なら短時間の移動ですし、コロナ対策を十分行なえば、出かけてもよいだろうと判断しました。ここ関西地域でもコロナの状況は予断を許さず、不要不急の移動制限が掛かってはいますが、私にとって「お城で運用することは不要不急には当たらない!」と判断しました。

ということで、私の家から車で25分ほどの所にある池田城にやってきました。池田城跡公園の管理者の方にここで無線を行いたいという旨を伝えると、その場で基本的に問題はないと思うが、申請書を池田市役所に提出する必要があるとのことでした。必要な書類を受け取り、後日それを友人に日本語で書いてもらい、メールで送信しました。

数日後、池田城跡公園の管理者の方から、私の申請が通ったとの電話がありました。それを受けて、7月23日、金曜日におこなった『池田城』でのJACOTA運用をご紹介します。池田城のある池田市は、関西ハムフェスティバル(関ハム)が開かれる街としてアマチュア無線家の間では有名です。

私が訪れた日は4連休の中日でしたので、多くの人が訪れるのではないかと懸念していました。暑さについても心配していました。天気予報によるとその日は気温、湿度共に高くなるとのことで、その通りになりました。お城のすぐ近くにある駐車場に8時15分に到着し、9時の池田城跡公園開園を待ちました。お城の入口のすぐそばにある駐車場には6台分の駐車スペースしかありませんが、少し遠くではありますがお城の北側には広い駐車場もあります。

池田城は大阪府池田市の阪急池田駅から歩いて10分程度の所にあります。池田城は、勝竜寺城(5月号で紹介)と同様に小さなお城で、朝や昼下がりに訪れやすいお城です。

池田城の歴史

池田城は、1334年に池田教依(のりより)によって作られた小さな要塞が起源となります。池田氏は戦国時代までこの地域を治めました。

池田城は数々の争いやこの地域の権力闘争に巻き込まれ、大きくなるとともに次第に強固になっていきましたが、1568年に織田信長の手に落ちます。信長は、時の城主池田勝正(かつまさ)の手腕と知能を認め、家臣としました。池田氏は信長から築城技術を得ながら池田城を再建し、増強させました。1570年の政変で荒木村重(むらしげ)が城を奪い、池田勝正を追放しました。その後池田城は1580年に荒木氏が伊丹城に移るとともに放棄されました。 (『Jcastle』より引用)

池田城の天守閣とそれを囲む池


復元された天守はとても管理が行き届いています。池のほとりから周りの景色を眺めているととても癒されます。


大手門と城に続く橋。

門をくぐると右手に事務所と休憩スペースがあります。事務所のスタッフの方々はとても親切です。 


門の左手には美しい庭が広がっています。


開けた広い場所には礎石(そせき)が並べられています。青々とした芝生は綺麗に刈り込まれています。


城内にある茶室。

青々とした芝生に覆われた場内。ここに大きなアンテナを立てて一日中運用できたらさぞや楽しいでしょう。ただし、暑い夏場は避けたいですが。


池田城は広い敷地の端にあります。


復元された天守。

運用場所の設営

天守の傍に運用場所として良さそうなスペースを見つけました。予報では気温は高く、湿度も高くなるとのことでしたので、天守の屋根から落ちる影が丁度良い感じです。


池田城内の運用地。

天守の基礎の岩が突き出したところに荷物を置いて腰かけることにしました。リグはIC-705です。アンテナなど必要なものと一緒にLC-192バックパックに収めて持ってきました。アンテナは、コンパクトで三脚に取り付けやすいAL-705を使うことにしました。クリチカルなAL-705のチューニングにも、すっかり慣れました。本当はBuddistick Pro®三脚を使いたかったのですが、AL-705のチューニングボックスを取り付ける部品を持ってくるのを忘れてしまいました。結局アンテナはカメラの三脚に取り付けることにしました。

40mバンドは、短縮垂直ダイポールアンテナがベストだと思いますが、運用場所が建物と通り道に近すぎるためとアンテナのそばを人が歩くことを考慮してやめておきました。できることなら芝生の広場にアンテナを立てたいところですが、それは許可されておらず、また日差しから身を守る影もありません。それでも、この場所からは大阪や神戸方面が望める、良いロケーションでした。


アンテナを組み立てたら準備万端 。

前回ご紹介した『お出掛けポーチ』に、重しを兼ねてバッテリー、アダプター、タブレット端末を入れ、さらに私のコールサインが書かれた札を見えるように入れて三脚から吊り下げました。何人かの方は興味あり気に足を止め、私が運用する様子を見ていました。

HFとD-STARの運用

ここから生駒430レピーターへは、普通のホイップアンテナを使っても5Wで充分アクセスできたので、D-STARはこのレピーターを介して運用しました。生駒レピーターは大阪の東部に位置する高い山の上にあります。残念ながら、私が所属する谷町レピータークラブの運用する谷町430(JR3VH)にはアクセスできませんでした。ちなみに、谷町レピーターは大阪の街のど真ん中にあります。

お昼近くにHFバンドの運用に切り替えました。大阪の南東部に住んでいる友人を呼んだのですが、(別途電話にて)「全く入感しない」との事でした。どうやら私の波は大阪を飛び越えて行ってしまっているようです。そこで他の局を狙ってCQを出したところ、三重県と兵庫県南部の局とQSO出来ました。どちらのシグナルも43から57でした。


天守の陰でひと休み。

その日はグングン暑くなってきて湿度も増してきたので、リグを片づけて帰ることにしました。親切に対応してくださった池田城跡公園の方にお礼を告げ、この記事(8月16日号)が公開されたらリンクをメールで送ると伝えました。車に戻る頃には汗でビッショリになっていましたが、今日1日をとても楽しむことができました。

皆さんも、この池田城のような良いお城を見つけて運用をしていただければと思います。JACOTA運用は、無線だけでなくお城について学ぶこともできてとても面白いですよ。

次回のJACOTAは

昨年の12月に兵庫県にある出石城を訪れました。訪れた日の前日は雪だったので、道も城内も雪が積もり濡れていました。おまけに寒いのなんの! その日は写真だけ撮り、お城の駐車場の方にここで運用することについて話を通しておきました。次回、皆さんをJACOTA運用にお連れするのはこの出石城になるかと思います。

それでは来月まで、73。


兵庫県にある出石城。

<編集部注>
紙面でご紹介されていますAL-705(マグネチックループアンテナ)はアイコムが海外に限定して出荷しているものです。日本国内では販売しておりません。

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次号は 11月 1日(月) に公開予定

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