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Topics from Around the World

IC-705を使ってみて(Mark Bumstead/M0IAX)

レポーター: Ian Lockyer/2E0IAJ  月刊FB NEWS編集部抄訳

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IC-705がアイコムから発売されてから1年が過ぎました。コロナ禍の中で細心の注意を払いながらもIC-705をバッグに詰めて移動運用を行われたアマチュア無線家もおられたと思います。そんな中、海外ではIC-705はどのように使っておられるのか気になるところでしたが、UKのアマチュア無線家、Mark Bumstead/M0IAXにIan Lockyer/2E0IAJがインタビューを行い、「Review of the IC-705・・・」と題した記事がネットに掲載されていました。今回本人およびレポーターに本誌への掲載の承諾を得ましたのでその抄訳を掲載します。

IC-705を使ってみて(Mark Bumstead/M0IAX)

IC-705は、2020年の発売以来、ポータブル運用に適した無線機を探しているアマチュアにとっては人気の機種です。英国でIC-705を最初に購入したのはMark M0IAXで、彼はそれ以来フルに使っています。


Mark Bumstead/M0IAX

Markは、電気通信業界で働くシニアソフトウェア開発者で、常に無線機に興味を持っていたようです。2015年に地元でアマチュア無線の講習を行っていたラジオクラブを見つけ、そこでアマチュア無線のライセンスを取得しています。2015年5月に初級および中級ライセンスを取得し、2016年5月には上級ライセンスを取得しました。また、海上VHFおよびGMDSSの長距離証明書も保持しています。

彼は少年の頃からコンピューターが彼の人生の大きな部分を占めており、コンピューターとデジタルモードを使った無線にたいへん興味があったようです。特に屋外でのJS8CallとWinlink電子メールはよく使っているそうです。


屋外のピクニックテーブルでデジタルモード運用

これまで、趣味のアマチュア無線は彼自身に多くの喜びをもたらしました。アマチュア無線のことについてこんなことを考えているようです。「屋外に出ていき、どこにでも無線機を設置し、そこからメッセージを送受信し、世界中のオペレーターと通信するのです。JS8Callなどのソフトウェアを拡張するためにソフトウェアをいくつか作成しました。たとえば、電話の電波が届くエリアから何マイルも離れた場所で運用する場合や、連絡方法がない場合は、APRSを介して現在地を共有したり、親愛なる人にメールやテキストメッセージを送信したりできます。 趣味で新しいことを学び、新しく習得した知識を他の人に伝えることが常に必要だと感じています。」


Mark Bumstead/M0IAXのポータブルステーション

さらに次のようなことも話しています。「ポータブルトランシーバーとPCをバッグに詰めることを含めて、彼はパッキングには非常に興味を持っています。パッキングにはいくつかの方法がありますが、持ち物のすべてをIC-705専用のバックパック(LC-192)に詰め、人里離れた場所にその無線機をセットアップするにはIC-705が最適だ。」

IC-705のスペックを最初に見たときの感想をたずねてみました。彼は、数年間使っていたIC-7300と、モービルとポータブル用のIC-7100を所有していましたが、IC-705を最初に見たとき、「これが正に私が探していた無線機だ!」と言及していました。そのため、IC-705に無線接続を可能にするいくつかの優れた技術が組み込まれることで、ポータブル運用を最新のものにすることを強く望んでいました。

「また、IC-705は、彼のお気に入りの2台のトランシーバーの優れた機能に加え、より便利な機能を追加したトランシーバーのようなものだ。IC-705を入手して以来、ハンドヘルドトランシーバー以外の無線機を使用したことはないほどだ」とも言及しています。新型コロナウイルスによる町のロックダウンにもかかわらず、彼はIC-705を頻繁に使い、その使用感についてブログにアップしています。「IC-705は優れたポータブルトランシーバーであるだけでなく、限られたスペースのシャックで運用するアマチュア無線家にとっても素晴らしいトランシーバーです。入手してからIC-705をメインのトランシーバーとして使用しています。彼は所有していたボートを売ってキャラバンに引っ越してから1週間後にこのIC-705がイギリスでリリースされ、正にグッドタイミングだった!」とも話しています。

ロックダウンが緩和されたときに備えて、ポータブル運用に必要なグッズをまとめているようです。そこで、IC-705専用のLC-192バックパックも購入したようです。LC-192は、IC-705で運用できる帯域をカバーするアンテナ、12Vの太陽電池、デジタルモード用のタブレットPCなど、必要なものはすべて持ち運びできます。いろいろ詰め込んだバッグを車の後ろに投げ込むように積み込んだり、散歩に出かけるときに背負ったりすることができます。


専用のバックパックにポータブル運用に必要なものを全部詰め込む

彼は「私たちは最近、引っ越しました。残念ながらアンテナを設置することができないようです。2フィート(約60cm)もの厚さの花崗岩の壁に同軸ケーブルを通す穴を空けることが厄介な問題となりそうです。でも、バックパック(LC-192)にIC-705が入っているということは、そのバッグを持ってすぐに庭にHFステーションをわずか数分で設置できることを意味します。」と説明してくれました。

「世に出ているトランシーバーには多くの優れた機能があります。何よりもまず、それら優れた機能がIC-705には組み込まれていることです。多機能タッチディスプレイや高感度の受信部を備えているため、シャックでの固定運用や屋外でのポータブル運用の両方で使用することができます。Wi-Fi機能は、PCに接続するための配線が不要であることを意味します。これはアマチュア無線を趣味で始めてから探していた機能のひとつです。」


シャックでもフィールドでもIC-705とPCを接続して運用

「IC-705は、どこにでも持ち運びやすく、すばやく簡単にセットアップできるため、以前よりも頻繁にアマチュア無線を楽しんでいます。イギリスの南西部のエクスムーア(Exmoor)に引っ越したことを機にIC-705を使ってこれまでやったことのないSOTA運用を行う予定にしています。ロックダウンが終われば、この情報をみなさんにお知らせします。」「IC-705は、ポータブルデジタル運用に最適な機能満載のHF/VHF/UHFトランシーバーです。このトランシーバーなしではもうどこにも行けないほどです。」

Markは、https://m0iax.comのURLにアマチュア無線のブログを持っています。このブログに定期的に投稿し、ハイエンドのラップトップPCからRaspberry Piまで、PCでIC-705を運用するための「セットアップガイド」を開始しました。http://www.instagram.com/mark_m0iaxのInstagramでも活発に活動しています。YouTubeチャンネルへも投稿しており、様々なリンクはhttps://m0iax.com/findmeにあります。

<参考>
出典: https://icomuk.co.uk/Review-of-the-Icom-IC-705-HF-VHF-UHF-Portable-Transceiver-by-Mark-M0IAX/4007/2606/

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