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アイコムの衛星通信トランシーバー、世界出荷台数が1万台を突破

アイコム株式会社が製造する、衛星通信トランシーバー「IC-SAT100/IC-SAT100M」の累計出荷台数が、2021年7月出荷分をもって1万台を突破した。2019年7月に全世界向けに同時出荷を開始してから、わずか2年あまりでの達成となった。


アイコムの衛星通信トランシーバー、ハンディタイプの「IC-SAT100」(左)と据置/車載型の「IC-SAT100M」(右)

アイコムはアマチュア無線機器のトップメーカーであることはもちろん、陸上業務用、海上用、航空用無線機など、あらゆるジャンルの無線通信機器を手掛ける世界でも類をみない総合無線機メーカーだ。1964年の創業以来、数々の業界初・世界初の技術と製品を生 み出し、無線通信技術において常に最先端を歩んできた。

最近はLTE網と接続し、資格不要で全国どこからでも交信可能なIP無線機や、世界中をカバーする衛星通信無線機も人気を集めているが、このほど同社の衛星通信トランシーバー「IC-SAT100/IC-SAT100M」が、2019年7月の出荷開始以来、わずか2年あまりで世界出荷台数が1万台を突破したことが発表された。


IC-SAT100/IC-SAT100Mの累計出荷台数の推移(アイコム発表資料より)

「IC-SAT100」はハンディタイプ、「IC-SAT100M」は据置/車載タイプで、いずれも世界中をカバーするイリジウム社の衛星ネットワークを使用することで、北極・南極を含む地球全体をカバー、国をまたいだ世界規模の広域通信が可能だ。イリジウム衛星は上空約780kmの低軌道を周回しているため、他の通信衛星(一般的な通信衛星の高度は上空約36,000km)と比べて音声遅延の少ないリアルタイムな通信が可能なのが特徴。1対多数の同報通信にも対応している。さらに両機種ともGPSレシーバーを装備、音声通信だけでなく、ショートデータメッセージ機能も装備している。

衛星通信トランシーバーは、衛星との間に障害物がない場所(屋外等)で使う必要があるが、「IC-SAT100M」はアンテナユニットを建物の屋上などに設置することで、屋内や車内、地下など衛星からの電波が届かない場所からでも通信が可能になる。しかも本体とアンテナユニット間の配線は、信号のロスを少なくするため同軸ケーブルではなくLANケーブルで簡単に接続でき、アンテナユニットへの給電も同じLANケーブルから供給できる特徴がある。

洪水や山火事などの自然災害が発生し、電話回線など既存の通信インフラが使用できない非常時も使える通信手段として注目を集めている。すでに日本国内では複数の自治体(市町村役場、消防本部など)をはじめ、官庁にも導入されているほか、海外では国連などの機関でも採用されているという。


IC-SAT100の通信イメージ

アイコムはホームページで「これからも、培ってきた無線通信技術とゼロからモノを産み出す創造力を活かし、お客様の要望や期待にお応えする製品とソリューションを提供することで、急速に発展していく情報社会に貢献してまいります」と述べている。

衛星通信トランシーバー「IC-SAT100/IC-SAT100M」の詳細は同社ホームページで確認できる。
・ハンディタイプ IC-SAT100
・据置/車載タイプ IC-SAT100M

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次号は 11月 1日(月) に公開予定

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