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アマチュア無線の今と昔

第23回 浦島太郎になって迷っているカムバック組の皆様へ

JF1KKT 横田勝彦

2024年10月1日掲載

連載第23回目になります。日中はまだまだ暑い日が続いていますが、朝晩はめっきり涼しくなっている今日この頃です。朝晩が涼しいので、屋外での作業や移動運用など、快適にできるようになりましたね。

さて、「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉をよく耳にします。これは日本の気候や季節の変化に基づいて生まれた表現です。この言葉は、春分の日や秋分の日を挟んだ前後7日間の「彼岸」の時期を指しています。

「彼岸」を過ぎると、厳しい暑さや寒さが和らぐことから、季節の変わり目を示す言い回しとして使われます。具体的には、夏の終わりには暑さが和らぎ、秋分の日頃には過ごしやすい気温になります。また、冬の終わりには寒さが緩み、春分の頃には暖かくなり始めるという日本の季節感が背景にあります。

この言葉は、自然のサイクルや季節の移ろいを感じ取る日本人の繊細な感覚を反映しており、長年の経験から生まれた実感に基づくものです。アマチュア無線家ならば、お空のコンディションでも季節がわかるようになるとFBかと思いますhi

では、今回も原稿を進めて行きましょう!


彼岸花

もうすぐ全市全郡コンテストです!

今年最後のJARL本部主催コンテスト、全市全郡コンテストがもうすぐ開催されます。私もコンテストは好きなのでエントリーする予定です。再開してからは、昔からのローカルさんが誘ってくださったので、社団局からエントリーさせてもらっています。この歳になって、仕事以外の仲間が出来ることが嬉しく思っています。学生時代や20代の時のように、普段の生活だけではすぐに友達なんて出来ないですからねぇhi

さて、全市全郡コンテストは、フィールドデーコンテストと並んで、1.8MHzからSHF帯まで参加できるコンテストです。なので、政令指定都市の区からオンエアすると、コンテストナンバーがやたら長いことになります。私はもっぱらCWを担当していますが、相変わらず下手っぴなので、メモ帳を手元に置いて参加しています。


手元にメモ帳を置いて運用しています

PCでロギングしていますので、本当ならメモ帳なんて邪道なのでしょうが、ちょっとしたメモを残したいこともあるので、このスタイルでやっています(蛇足ですが、移動運用中でも、PCでのロギング+メモ帳のスタイルでやっていますhi)。メモには、コンテストに参加していて気になったこと、なんか変だなと思うことをメモしています。それがあれば、あとからログを見直したときに、間違いに気がつくこともあります。

さて、全市全郡コンテストでいつも気になるのが、郡の扱いです。郡は同じ郡であれば町村が違っても1つにカウントされてしまいます。例えば、私の地元神奈川県でいえば、足柄下郡箱根町と足柄下郡湯河原町は、どちらも「足柄下郡」という同じマルチにしかならないのです。

世間では、郡ナンバーのあとにAとかBとか付けて町村まで区別している(Turbo HAMLOGなどではおなじみですね)のに・・・ (先ほどの例だと、箱根町は11003C、湯河原町は11003Bとなります)。この町村コード、アワードハンターの団体であるJapan Award hunters Group(JAG)さんが作ったと聞いていますが、JAGのメンバーの方がJARLの委員になっていたと思いますので、なんとかしてもらえたらと思う次第ですhi

それとナンバー付けに関していえば、総務省の制定した番号もありますし、今では郵便番号でも市区町村がわかるようになりました。番号付けした背景や時期にもよるのでしょうが、今更統一っていうのは難しいのでしょうね。

古いPCの活用法

引っ越しをすると、古くて使わないものが沢山出てきます。私も貧乏性なので、もう使わないだろうと思っていても、残しているものが沢山出てきました。昔、OMさんから「1年使わなかったジャンクは捨てるか誰かにあげろ!」と言われたことがあります。まあ、昔からジャンク品大好きな私としては、使わないからといってもなかなか他人にあげられないし、ましてや捨てるなんて、もったいなくて出来ない状況ですhi

今回の引っ越しで、昔使っていたデスクトップPCとノートPCが出てきました。不要品の買い取り店に持っていったところ、500円ほどにしかなりませんでしたhi まあ、こんなもんなのでしょうが、マトモに動く物が壊れているプリンターと同額にしかならなかったことにショックを受け、処分するのを止めて引き取ってきました。こんな古いPCでも、コンテストや移動運用のログ用と限定するならば、十分対応できるのですからね。

私の所属している社団局では、古いPCをメンバーが持ち寄ってロギングに活用しています。私も自宅や職場で使わなくなったPCを何台か寄付しましたが、500円で買い取り店に買い取ってもらうくらいなら、誰か必要な人に差し上げて恩を売った方がいいと思った次第ですhi 古いPCの活用法でいちばんよいと思うのは移動運用での活用です。移動運用中は、電源が不安定なことが多いので、UPS内蔵という意味でもノートPCがベストです。なので、バッテリだけは30分以上は持つようなものを選ぶと良いでしょう。

余談ですが、最近ようやく初めて電気自動車に乗り、バッテリの特性がノートPCやスマホと同じだな~って感じています。まあ、大きめのノートPCのように、バッテリの交換が簡単にできるわけではないので、みなさん、劣化してもだましだまし使っているようですがhi

話を戻しますね。古いPCですので、能力は最新のPCと比較にならないと思いますので、常駐させるソフトも極力減らし、ログだけに特化させるようにします。もし自宅で活用するならノートPCだとハードウェアのグレードアップは難しいのでデスクトップPCを使うと良いと思います。デスクトップならメモリーを増やしたりHDDを大容量のものに交換したりできる可能性があり、より快適な運用が可能です。古いPCをヤフオク等で安く購入して、グレードアップして活用するのもアマチュア無線家らしいと思いますよhi


古いパソコンを安く手に入れて活用しよう!

秋のDXシーズンを迎えて

自宅の引っ越しもあり、片付けも終わっていないのでオンエアできず、フラストレーションが溜まっています。しかも、以前のような恵まれた環境ではなくなってしまいましたので、自宅から思いっきりQRVできるような状況ではなくなっています。こんな時は、インターフェアも気にせずQRVできる、移動運用をおすすめします。山の上であれば、フルサイズのワイヤーアンテナも可能です。ビームアンテナじゃなくても、十分楽しめるんじゃないかと思います。

少しでも利得を稼ぐために、ぜひおすすめしたいのがデルタループです。マスト1本で、三角形のワイヤーアンテナを支えればできますので、マストと展開場所次第では7MHzでも運用できます。これもヤフオク絡みなのですが、自作のデルタループを販売されているOMさんがいらっしゃいます。それを購入して活用するのでも良いかと思います。

私も、今までの固定シャックではデルタループを使用していましたが、移動運用でワイヤー式を試してみたいと思っています。理想をいえば、DXペディションでも良く使われるHex Beamがベストなのですけどねぇhi


DXペディションでもおなじみのHex Beam

あ、Radixさんからも移動用のHFビームアンテナが発売されていますね。
https://www.radix-inc.com/

モービル運用再び

車の中で運用する、いわゆるモービル運用ですが、最近ではアンテナを付けている車を見かけることすら珍しくなったことは、以前にも書きました。当時はメインチャンネルよりもレピーターの周波数で待機している局長さんが多かったように思います。最近はメインチャンネルのほうが賑やかな感じすらします。

最近、30年前にお世話になっていたレピーターが復活した話を聞き、つい懐かしくなってワッチしてしまいました。メインチャンネルですと、中継を介するわけではないので、どうしても通信できるエリアが狭くなります。レピーターは基本的にロケーションの良い場所に設置されていますので、レピーターのサービスエリアにいれば、多くの局長さんとコンタクトできる可能性が拡がります。

逆に山の上とか、極端にロケーションの良いところですと、複数のレピーターにアクセス出来てしまい、かえって迷惑をかけてしまう可能性があります。そういう場所なら、メインチャンネルをうまく活用すればいいと思います。

さて、レピーターの利用者どうしが親睦を深めるミーティング(おっと今だとオフ会というのでしょうhi)も盛んに行われていたように思います。こういった交流の場が復活してくれると楽しみも増えるんじゃないかと思うのですが・・・。先日、テレビのニュースで、山形で有名な芋煮会を見て、オフ会を思い出しました。


山形名物の芋煮会

なおご意見、ご感想、ご質問等については、筆者である私宛(jf1kktアットマークgmail.com)へご連絡頂けますと幸いです。

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