PHONEで楽しむQRP通信
2024年12月16日掲載
東京都内において最東端、最西端、最南端、最北端の駅はそれぞれどこだろう?
そんな疑問から調べてみると以下の回答が得られました。
最東端駅: 都営地下鉄新宿線・篠崎駅(江戸川区JCC#100123)
北緯35度42分21.5秒 東経139度54分13.5秒
1986年(昭和61年)9月14日に開業しました。
篠崎駅スタンプほか
最西端駅: JRE青梅線・奥多摩駅(西多摩郡奥多摩町HLNo.10002F)
北緯35度48分33.2秒 東経139度5分48秒
1944年(昭和19年)7月1日に氷川駅として開業し、1971年(昭和46年)2月1日に奥多摩駅に改称しました。
奥多摩駅スタンプほか
最南端駅: 東急田園都市線・南町田グランベリーパーク駅(町田市JCC#1010)
北緯35度30分41.0秒 東経139度28分14.7秒
1976年(昭和51年)10月15日に南町田駅として開業し、2019年(令和元年)10月1日に南町田グランベリーパーク駅へ改称しました。都内最南端の駅であるともに東急線内では標高の一番高い(標高75m)駅でもあります。
南町田グランベリーパーク駅入場券
最北端駅: JRE青梅線・古里駅(西多摩郡奥多摩町HLNo.10002F)
北緯35度48分58.4秒 東経139度9分7.5秒
1944年(昭和19年)7月1日に開業しました。
古里駅乗車駅証明書
東京都内の東西南北最端駅が判明したことから、お約束? の移動運用に出かけました。なお以下の地図は、地図データ(国土地理院)(https://www.gsi.go.jp/)をもとに作成しました。
さて、いざ移動運用となると令和5年5月5日の移動のように430MHz・FMでの運用が効率よく運用できると思います。しかし、筆者が移動運用で使用するリグはIC-705(出力5W運用)です。せっかくのオールモード機ゆえにSSBで使用しない手はありません。今回実施した時期は11月中旬です。ちょうど、「2mSSBサバイバルマラソンコンテスト」が開催されており、交信相手には困らないはずです・・・。ということで2m・SSBを主体に運用しました
4か所を1日で回ることは無理があるため、1日2駅とし、2024/11/16(土)、2024/11/17(日)で実施しました。各駅ともに運用時間は30分~1時間程度でした。運用体制は椅子等に座り、太もも上にリグを置いてオペレートしましたが時折、受信した信号強度にあわせてリグ横に取り付けたロッドアンテナ(RH770)をリグごと傾けたりして信号が強くなる位置を探りながら運用しました。
また、無線行動のほか鉄行動としては、訪れた駅の記念に入場券を購入したりしますが、このところ入場券を販売する券売機が限定されていたりします。都営地下鉄のように入場券が廃止され、初乗り乗車券を代用しているケースもあるようです。初乗り乗車券を入場券に代用するケースがあるので、交通系ICカード定期券の区間内駅での入場券機能があれば、駅の通りぬけが可能になるので利用者においては便利なるのではと筆者は考えます。
(1) 2024/11/16(土)
この日は午後から活動し、最東端の篠崎駅(南口ロータリー)と最南端の南町田グランベリーパーク駅(北口ロータリー)で運用を行っています。交信実績は以下になります。
① 篠崎駅144MHz・SSB 3局
篠崎駅01
篠崎駅02
南口駅前ロータリー
② 南町田グランベリーパーク駅144MHz・SSB 5局
南町田グランベリーパーク駅01
南町田グランベリーパーク駅02
北口駅前ロータリー
町田市案内図
案内図(拡大)
(2) 2024/11/17(日)
この日は朝から移動を開始し、最西端の奥多摩駅(ロータリー)、最北端の古里駅(北口駅舎横)と回りました。奥多摩駅までは立川駅から「ホリデー快特奥多摩号」を利用しました。
途中の青梅駅で10両編成から4両編成の列車へ乗換しましたが、車内は登山装備をした乗客でスシ詰め状態で平日都心のラッシュ時同様かそれ以上の混雑ぶりでしたが、そのほとんどが途中の御岳駅で下車していきました。奥多摩駅2番ホームはカーブがきつく、車両とホームの間が非常に広く開いていました。奥多摩駅でも駅前ロータリーにてベンチを利用したり、駅舎に寄りかかったり、場所を変えながら運用しました。古里駅ではQSO相手局の中に最北端駅は赤羽界隈と考えられていた方もいて最北端が古里駅ということに驚かれていました。
筆者はJREや奥多摩町の観光協会などが都内最西端および最北端駅を観光ネタにPRすればおもしろいのではと考えます。余談の追加になりますがJR青梅線は今年で開業130周年のとことでした。
立川駅列車案内
青梅線開業130周年01
青梅線開業130周年02
運用実績は以下になります。
① 奥多摩駅144MHz・SSB 8局
車内案内表示 奥多摩駅接近01
車内案内表示 奥多摩駅接近02
奥多摩駅
奥多摩駅2番ホーム01
奥多摩駅2番ホーム02
奥多摩駅駅舎全景
奥多摩駅運用場所01
奥多摩駅運用場所02
奥多摩駅運用場所03
奥多摩駅1番ホーム
② 古里駅144MHz・SSB 6局
古里駅
古里駅南口01
古里駅南口02
古里駅北口(運用場所)
今度は、東京都から隣の神奈川県に目を向けると横浜市内にちょっと気になる変わった駅があります。それは鶴見区(JCC#110101)を走るJRE鶴見線の支線の終着駅「海芝浦駅」です。この駅は東芝の関連会社の通勤専用の駅で改札口が当該企業の玄関?(敷地内)になることから、一般の乗客は改札外にでることはできません。
駅の開業は1940年(昭和15年)11月1日で、1971年(昭和46年)3月1日には無人駅となっています。改札外に出ることができない代わりに駅に隣接して「海芝公園」なる私設公園がこの企業の好意により無料で開放されており、目の前の運河の先には鶴見つばさ橋などをのぞむことができます。海芝浦駅へは乗り継ぎがうまくいくと常置場所から1時間程度で到着します。
今回の駅前QRVはこの公園のベンチに座り、目の前の運河をみながら、移動運用を行いました。運用周波数・モードは50MHz・SSBと430MHz・FMでした。
IC-705・5Wに50MHzではポケットダイポールアンテナ、430MHzでは5エレ八木を使用しました。144MHz・SSBはバンド内のノイズが気になり運用をあきらめました。
常時場所最寄駅出発
鶴見駅時刻表01
鶴見駅時刻表02
鶴見駅列車案内
鶴見線01
鶴見線02
運用実績は以下のとおりです。
海芝浦駅01
海芝浦駅02
海芝浦駅03
海芝公園01
海芝公園02
海芝公園03
海芝公園04
海芝公園05
運用風景01
運用風景02
乗車履歴(抜粋)
★★★ウラ話★★★
その1
篠崎駅での運用は前日(11/15・平日)にもCMの午後休暇を取り移動運用を実施しましたが、144MHz・SSBで聞こえる局は非常に弱く、また、前日までのマラソンコンテスト期間中に既に交信済の局であったため、ボウズで終わりました。このコンテストの期間中は運用場所が異なっても重複交信ができないため、平日のQRP移動運用で局数を稼ぐことは難しいことを悟りました。
その2
古里駅から多摩川コンテストに参加予定でしたが50MHz・SSBではIC-705のプリアンプ2を使用しても微かに聞こえるのみでQSOできませんでした。この時期、奥多摩地域での運用は山に囲まれた里中ではなく、どこかの山頂などでないとNGであると悟りました。
★★★QRPプチ情報★★★
その1 会員の募集
「東京QRPers」では随時、会員の募集を行っています。
都内在住のQRP通信に興味のある方を募集中です。
E-mail: t.saitoje1ecf(あっと)gmail.com
※(あっと)は半角@マークに変換。
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その2 QRPで楽しむWARC BAND新幹線QSOパーティ
東海道新幹線が開業60周年を迎えていることから2024年12月22日に開催します。規約は「第16回PHONEで楽しむQRP通信」に掲載中です。なお、開催に伴うJR各社との関係はございません。
今回はこれでおしまいです。
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