新・エレクトロニクス工作室
2025年9月16日掲載
まず、疑似音声をライン入力すると図2のようになりました。これは疑似音声の出力そのものの特性になります。緑のラインは測定終了後に入ったノイズです。これは無視して下さい。青色ラインが測定した結果の平均値です。
作ったアンプとスピーカを通して、パソコンのマイクに入力しました。写真9はその様子です。これをWSでチェックすると、図3のような特性になりました。ヘッドホン用とはいえ、低音のレベル低下は大きいようです。100Hz付近にノイズがあるのは仕方ないのでしょう。高音域はクセだらけで、理想とは思いません。図2との差はスピーカとマイクを通った結果になります。相違はありますが、これでもかなり良い方です。
写真9 疑似音声をスピーカから出している様子
これでマイクを内蔵したトランシーバの測定も何とかできるようになりました。もちろん理想には程遠いのですが、今後少しずつ進化させたいものです。
このようなスピーカを使った工作をしてみて、今まで全く考えていなかった事もあり勉強になりました。接続すれば音が出るのがスピーカと思っていましたが、ボックスに入れるだけで音域が全く変わります。また、別の事(第21回 KT0936を使ったDSPラジオ)もあって、スピーカのボイスコイルの抵抗はインピーダンスに近い値になるとか、スピーカには最低周波数のf0があるとか、周波数によってインピーダンスの変化があるとか、結構な勉強になりました。実は、ボイスコイルは1kHzとかで8Ωになり、DC的には0Ωかと思っていました。しかし、これでは低音が入った時に大電流が流れてしまいますし、高音が出なくなってしまいます。オーディオが趣味の方には常識なのでしょう。
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