Monthly FB NEWS 月刊FBニュース 月刊FBニュースはアマチュア無線の電子WEBマガジン。ベテランから入門まで、楽しく役立つ情報が満載です。

アマチュア無線の今と昔

第41回 浦島太郎になって迷っているカムバック組の皆様へ

JF1KKT 横田勝彦

2026年4月1日掲載

忘れちゃいけない! 引っ越しに関する手続き

さて、新しい街での生活に少しずつ心が馴染んできたら、避けては通れないのが「引っ越しに伴う各種手続き」です。「面倒だな・・・」とつい後回しにして段ボールの横に書類を積んでしまいたくなりますが、これらは新しい生活基盤をしっかり固めるための大切なステップ。まずは、どなたにも共通する一般的な手続きのおさらいです。

●忘れていませんか? 一般的な引っ越し手続きリスト
1. 役所への届け出

転出・転入届(または転居届)。マイナンバーカードの住所変更も忘れずに。私の知人に、引っ越すたびに本籍地も変更する人がいます。実家が引っ越してしまっている方も多いと思いますので、利便性の観点からも本籍地も移動させてしまうのも手かも知れません。


役所への届け出はお忘れなくhi

2. 郵便物の転送手続き(e転居など)

手続き日から1年間、旧住所あての郵便物を新住所へ転送してくれます。「e転居」を利用すれば、ネット上から引っ越し手続きが完了します。ただし、手続きに数日かかりますので、早めに申請を済ませておくとよいでしょう。あまり知られていませんが、郵便物の転送は、1年ごとに更新をすることで、何年でも転送をしてもらえます。まあ、転送できない郵便物(キャッシュカードなど)もありますので、各種届出は滞りなく済ませましょうねhi


郵便局への転居届もやっておきましょう

3. 各種カード・免許証の住所変更

運転免許証は身分証明書として頻繁に使うため、早めに警察署等で書き換えを済ませましょう。銀行口座やクレジットカードの変更も大切です。

4. ライフライン・通信の住所変更

電気、ガス、水道、インターネット回線、スマートフォンなどの契約住所変更。ライフラインや通信の引っ越しは、時間がかかることもあります。引っ越しが決まったら、早めの準備が大事かと思います。

5. 車の移転登録

引っ越しをしたら車の引っ越し手続きも必要です。厳密にいうと、引っ越ししたら14日以内に手続きをしなければなりません。車庫証明のある地域に引っ越しされた方は、車庫を確保し、車庫証明を取得するところから始めないといけないです。まるで新しい車を買うようなものですので、手間も時間もかかります。せめて以前の住所を管轄する都道府県税事務所の自動車税担当(軽自動車やバイクなら市区町村役場の軽自動車税担当)に電話をして、今後の納税通知は新しい住所に送ってほしい旨の相談をして、その指示に従ってください。


納税通知が来ないと車検も受けられませんよ

少しマニアックなお話hi

さて、私たちアマチュア無線家は、一般の手続きに加えて、無線家ならではの「+α」の対応が必要です。

●アマチュア無線家のための引っ越し手続き「3つのポイント」
1. 「無線局免許状(局免)」の住所、常・設置場所の変更は必須!

引っ越しをして無線設備を設置する場所(常置場所、設置場所)、および免許人の住所が変わった場合は、管轄の総合通信局へ「変更申請(届)」を提出する必要があります。これを忘れてしまうと、総務省からの大切なお知らせや、電波利用料の納入告知書が迷子になってしまいます。「電波利用 電子申請・届出システム Lite」を使えばインターネットからスムーズに手続きできるので、早めの更新をおすすめします。

2. 「無線従事者免許証(従免)」の住所変更は不要

「局免の手続きが終わったら、次は従免も・・・」とため息をついた方、ご安心ください。実は現在、無線従事者免許証では住所を管理していないため、引っ越しに伴う住所変更の申請や届け出は一切不要です(※氏名が変わった場合は手続きが必要です)。これは忙しい引っ越し期間中には、少し嬉しいポイントですよね。そういえば、昔の無線従事者免許証は、本籍地も載っていましたねhi

3. 新しい環境でのアンテナ設置は「周囲への配慮」から

新しい住居(特にマンションなどの集合住宅)では、アンテナの設置条件が以前の住まいと異なるケースが多々あります。ベランダの手すりの強度、管理規約による景観のルール、そしてご近所への落下の危険性がないか、今一度しっかりと確認しましょう。新しい街でも愛される無線家であるために、周囲への安全と配慮が第一歩です。

4.忘れちゃいけない! JARLへの転居届

これを忘れるとQSLカードが届かなくなりますよ! 最近はWeb上からも手続きができますので、便利になりましたhi

手続きのリストにチェックマークが増えていくたびに、あなたの新しい生活は少しずつ、確実に前に進んでいます。すべての手続きを終えた夜は、どうかご自身をたっぷり労わってあげてください。お気に入りのマグカップでお茶を飲みながらくつろぐ時間も、新しい街の空に向けて初めて電波を飛ばす瞬間も。この春からの新生活が、皆様にとって素晴らしいものになりますように!

SWRとアンテナチューナーの話

さて、新しい環境になってアンテナの制約を受ける方も出てくると思います。アンテナが短くなればなるほど、SWRが低い帯域が狭くなるのが一般的です。狭くなれば、どうしてもアンテナチューナーのお世話になることになります。

現代の多くのHFトランシーバーには、オートアンテナチューナーなるものが搭載されており、面倒な手動チューニングなしで使うことができます。しかし、内蔵オートアンテナチューナーは万能ではありません。あまりにSWRが高いとマッチングをすることを放棄してしまいます。

そこで登場するのが、マニュアル式アンテナチューナーです。私がアマチュア無線を始めたころは、無線機メーカーがアンテナチューナーを発売しはじめた時期でもあります。トランシーバーと同じデザインのアンテナチューナー、私も憧れたものですhi


マニュアル式アンテナチューナーの例

他にも周辺機器としてたくさん市販されています(新品で入手できるものもありますね)。それらは今でも中古でたくさん出回っています。私もアマチュア無線を再開した当初、短縮率の高いアンテナを使っていました。当然のことながら、SWRの低い帯域は狭いです。前述した内蔵オートアンテナチューナーの「職場放棄」が気になってきます。

それで入手したのがマニュアル式アンテナチューナーでした。今はバリコンが入手しにくいとかで、市販品もほとんどなくなってしまいましたね。今、マニュアル式をお持ちの方は、ぜひ大事にしてあげてください。最近は、手動のアンテナチューナーを使えない方もいらっしゃるようです。それも時代なのかな~なんて思ってしまいますhi

まあ、現在ではワイヤー1本でアマチュア無線が楽しめる時代になりましたがhi


昨年のハムフェアで発表されたアイコムのAH-6

なおご意見、ご感想、ご質問等については、筆者である私宛(jf1kktアットマークgmail.com)へご連絡頂けますと幸いです。

アマチュア無線の今と昔 バックナンバー

2026年4月号トップへ戻る

サイトのご利用について

©2026 月刊FBニュース編集部 All Rights Reserved.