HW Lab
2026年10月1日掲載

完成した簡易電界強度計にてフィールドテスト(想像図)
電界強度計は、空間に存在する電波の強さを数値として測定する測定器です。アンテナで受信した微弱な高周波信号を電圧として取り出し、その値をdBµV/m(電界強度)またはdBµV(アンテナ端子電圧)として表示します。
そのため、電界強度計に接続するアンテナには、利得が正確に分かっているものを使用します。アンテナで受けた電波によって誘起された電圧を測定し、その電圧をアンテナの実効長を基準に換算することで、電界強度を求めます。
ところが、我々アマチュアにとっては、電界強度計が要求するような条件を揃えることが難しく、本格的な電界強度計の製作は困難です。
今回製作したものは、前述のような本格的な電界強度計ではなく、いわゆる「簡易電界強度計」と呼ばれるタイプのものです。これは、電波の強さを“絶対値”として測定するのではなく、相対的な信号の強弱を確認するための測定器です。
これまでもアンテナ調整のために簡易電界強度計を自作してきました。しかし、月刊FB NEWSで前回・前々回に製作したアンテナは1200MHzや430MHzといった高い周波数帯であったため、1N60(ゲルマニウムダイオード)を検波に使ったメーターではほとんど振れず、アンテナの調整がうまく行えませんでした。
そこで、今回はUHF帯でも十分にメーターが振れる簡易電界強度計の製作に取り組むことにしました(図1)。
ケースには、タカチ電機工業(TAKACHI)のプラスチックケースSW-125(W70×H40×D125)を使用しました。
基板は2.54mmピッチの片面PCBを採用しています。まず、取り付けるメーター、スイッチ、コネクターなどの位置を決め、それぞれの部品に合わせて穴あけ加工を行います。また、回路を6Vの乾電池で動作させるため、ケース内部には乾電池を収納するスペースを確保する必要があります(図2)。

図2. 製作の過程と完成した簡易電界強度計 (注: 回路図の部品とPCBの部品とは一致しません)
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