新・エレクトロニクス工作室
2026年10月15日掲載
第33回で「DBMチェッカ2」を、第47回で「基板で作るDBM」の紹介をしました。今回の実験はその後に行ったものです。もし先に行っていれば、トランスにはT-25#10ではなくFT-23#43を使ったと思います。
DBMはダイオード4本とトランス2個で作られます。市販品もありますが、HFや50MHzでは自作も容易です。しかし、どのようなダイオードやトランスが良いのかという視点で実験をしました。逆に言えば、どのようなダイオードやトランスは避けた方が良いのか、とも言えます。良さそうな組み合わせが解れば、少しですが自作品の進歩になるはずです。
DBMは基本的に図1のような回路です。高い周波数やアイソレーションを良くしたい時には別の回路があります。しかしアマチュアがHFや50MHzの自作で使うのであれば、基本回路の図1で充分と思います。また、IFポートがDCから使えますので、ダイレクトコンバージョン受信機等に使う事ができます。
このようにDBMはトランスとダイオードで作られます。トリファイラ巻きのトランスは二つありますが、同じ材質で同じ巻き数を使う事とします。もちろん違っても動作的には問題はありませんが、データを取るのが目的ですので別にはできません。ダイオードは4個ありますがバランスが大切です。この部分は必ず同じ製品を使う事とします。特性が揃ったものを選別するのが良いのですが、今回は適当に選んだだけにしました。
実験用の回路ですので、ダイオードとトランスの組み合わせを変えてテストできるようにしました。図2のようにトランスの基板とダイオードのユニットを作りました。これで同じ種類の同じダイオードを使って、また同じ種類の同じトランスを使っての変化を試す事ができます。まあ、50MHzまでのトランシーバを作るのに、どんなものか程度なのでしょう。

図2 コネクタを付けたトランス基板にダイオードをソケットで接続する
まずSMAコネクタを付けたトランス基板を写真1のように作りました。トランスはトリファイラ巻きになります。ダイオードは6ピンのICソケットを使って、容易に交換できるようにしました。

写真1 トランスの基板
トランス基板にはT-25#10の10tトリファイラ、T-25#2の9tトリファイラ、バイファイラ巻きの7S FCZ25、FB801の4tトリファイラ、FT-23#43の10tトリファイラを使う事にしました。このように合計5個のトランス基板を写真2のように作りました。T-25#2が9tになったのは、ワイヤーが少しだけ足りなかったためです。

写真2 5個のトランス基板
ダイオードは写真3のように、交換できるユニットとして作りました。これは秋月電子で購入した丸ピンヘッダー DIP6を使い、上側のピンは切断して使っています。これでICのように簡単な回路を組み立てる事ができます。写真のように、交差する部分だけはダイオードの2階建てになります。

写真3 6ピンの丸ピンヘッダーを使ってダイオードの部分を組んだ
ダイオードとしては、クワッドダイオードのND487C1-3R、ショットキーの1SS106と1SS97、ゲルマのOA90、ショットキーの1N60Pです。ゲルマではありません。それと1S1588としました。1S1588は期待ではなく、どのくらいNGなのかを確認しようとしたのですが・・・。このように、合計6個のダイオードを写真4のように作りました。ゲルマのOA90だけは横に置けず、縦置きになりました。

写真4 計6個を作った
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