Monthly FB NEWS 月刊FBニュース 月刊FBニュースはアマチュア無線の電子WEBマガジン。ベテランから入門まで、楽しく役立つ情報が満載です。

特別寄稿

3.5 MHz帯の市販モービルアンテナを固定用に試作

~アンテナ選択と設置に“目から鱗(うろこ)”でした~

JH3BGW 平田正浩

1200MHz帯を活性化の一環として、大阪2mSSB愛好会がロールコール(毎週金曜日1294.230MHz 21:30~22:00運用)を昨年6月からスタートし、70局の局長さんと交信できました。これもIC-9700の発売のお陰です。この1年はVHF・UHF帯の運用がこれまで以上に活発になりました。1200MHz帯のアクティビティーは、まだまだの感は否めませんが…。ここ数年は残念ながら太陽の活動がそれほど活発でないため電離層反射によるHF帯の遠距離通信の多くは望めませんが、他方、VHF帯やUHF帯による記念局の運用、クラブ主催のコンテスト、また移動運用、さらには144MHz/SSBでは各クラブ・サークルのロールコールが盛んに実施されています。

当会は、1200MHz帯用として、八木アンテナ(16エレシングル・垂直)、D社のGP(5/8λ14段)、GP(5/8λ6段)と3本のアンテナを使っています。これは、各局のロールコールがスムーズにチェックインできるようにすることと、また、1200MHz独特の電波伝搬特性を知るためです。

アンテナのゲインが高いものほど、遠くに飛ぶと思っていましたが、交信時のシグナルレポートからはゲインが高いアンテナが、全ての局から良いレポートが返ってこない結果もレポートしました。この結果をD社の技術部K様にご相談したところ、CQ誌2006年12月号の付録「図解やさしいアンテナ入門」に「ロケーションに合わせて選ぶGPアンテナ」の記事があることをお教えいただきました。当局は開局(昭和44年)以来、CQ誌を毎月購入しており、ラッキーなことにこの付録の冊子が本箱に鎮座しておりました。この冊子は54ページもあり、「アンテナと電波の基礎知識」、「V/UHFの固定用・モービルアンテナ」などアマチュア無線家としてのアンテナの情報が分かりやすく、多く掲載されていました。各局の本棚をチャンスがあれば一度探してみて下さい。今回CQ出版社のご了解を得て、一部コピーを掲載しましたので、参考にして下さい。


CQ誌2006年12月号第2付録

「図解やさしいアンテナ入門」

① アンテナの半値角とロケーションがポイントとなります。(付録39ページ)


② GPのラジアルをマストの下に設置していませんか。(付録41ページ)


③ マストによる指向性への影響(付録40ページ)


3.5MHz帯の市販モービルアンテナを固定用に試作

IC-9700に続き、IC-705の発売をとても楽しみにしています。当局は、7・21MHz短縮ダイポールで、3.5MHzをワッチしており、賑やかな状況を羨ましく思う昨今でした。3.5MHz専用の市販アンテナは高価で、また大型のため設置できないなど、狭い設置場所でも設置できる方法がないかと、寝ている間も考えるほどでした。そこで設置するアンテナはまもなく発売されるアイコムIC-705用であること、そして狭い設置場所でも運用できることを条件に、下記の仕様で試作してみました。

D社の3.5MHz帯モービルアンテナを使用し、何とか簡単にできないかと思い試作しました。すでに類似アンテナを作成されている方はご了承下さい。作成ポイントは、①2時間程度で完成、②屋根の上に設置のため、風への考慮。風対策としてパンチングパネル(ある程度の厚みが要: センタが凹むために)を使用しました。

材料は
・3.5MHz帯モービルアンテナ(D社製)
・両端M型コネクター
・同軸ケーブル 5D-FB 12m(当局の場合)
・パンチングパネル(ステンレス0.7mm) 800×900 mm(廃品利用)
・パネル固定用結束バンド 250mm 20本(鳩・カラス除けにも使用)
・台(廃木材) 足部 高さ300×30×30 mm 4本 枠部 700×30×15 mm 4本
・木ネジ(台作成) 長さ25mm程度 24本
・防錆・防腐塗料

作成ポイント
① 調整には、アンテナ・アナライザーがあれば便利です。
② アンテナの上部エレメントを15mm程度切断しました。(ここは慎重に)2ケ所に長さ調整のセットビスがありますのでしっかりと絞めて下さい。
③ 風で飛ばされないように固定はお願いします。念のために・・・


水平に台を置く(コタツのようですねぇ)


パネルを置く


水準器で水平を確認


結束バンドで台とパネルを固定 (あまりは鳥除けのために切断しない)


アンテナを設置


上記のアナライザーでは、SWR1.2となりました。

アンテナの特性(不平衡)上、受信時のノイズが高く、コモンモードフィルターを無線機側に挿入することでノイズが低減されました。アース側はパンチングメタルの金属のみで、カウンターポイズとしての電線などは使用していません。設置後すぐに交信、1エリア、3エリア、7エリアと数局交信ができ、実用上は問題ないことを確認できました。各局、5月の連休にでもチャレンジしてみて下さい。

今回のアンテナの製作に関して理論的な説明は不十分ですが、実運用上それなりに動作しているということでお許し下さい。最後に、各局、屋根の上での作業には、くれぐれもご注意下さい。
以上

2020年4月号トップへ戻る

次号は 8月17日(月) に公開予定

サイトのご利用について

©2020 月刊FBニュース編集部 All Rights Reserved. 発行元: 月刊FBニュース編集部