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アイコムのHF機、1.9MHz帯SSBなどの運用手続きが容易に

アイコム株式会社は、1.9MHz帯SSBモードなどの運用手続きが容易になるように、対象となる同社製アマチュア無線機について「同一番号による技術適合証明(技適、工事設計認証)の取得手続き」を進めてきたが、このほどすべて完了した。


アイコムが同一番号による技術基準適合証明の取得を完了した機種の例(詳細は表参照)

今年4月21日の電波法令改正で、1.9MHz帯のアマチュア無線バンドはバンド幅が拡大し、新たにSSBやAMなどの電波型式も運用できるようになった(5月1日号のニュース参照)。

1.9MHz帯が送受信できるアマチュア無線機は多数あるが、これまではSSBなどを含まない形で技術基準適合証明を受けている機種がほとんどだった(注: 6月に出荷が始まったポータブル機のIC-705は、1.9MHz帯のSSBなどを含んで技術基準適合証明を受けている)。

そこでアイコムは、同社のHF機ユーザーが1.9MHz帯のSSB運用などを容易に行えるようにするため、代表的な機種について同一番号による技術基準適合証明の再取得を行った。機種名と該当する認証番号は以下の通り。


上記の認証番号を持つ機種で無線局免許を受けているユーザーは、免許状の範囲内において、1.9MHz帯でのSSB運用など新しい電波法令に対応する運用が可能になった(機種名が同じでも認証番号が異なるモデルがあるので注意が必要)。

ただし2020年7月13日の時点では、無線局免許状に記載されている一括コードの「3MA」や「4MA」には、SSB(J3E)やAM(A3E)などが含まれていない。総務省では現在「3MA」や「4MA」にSSBやAMを含むように改正するための準備を進めているが、現時点では上記の機種で1.9MHz帯のSSBやAMを運用する場合は地方総合通信局への変更申請が必要だが、法改正後は変更申請を行わなくても運用できるようになる見込みだ。

なお無線局免許状で1.9MHz帯の電波型式が「A1A」のみの記載になっている局は、法改正後も一括記載コード「3MA」または「4MA」への変更申請が必要になる。

詳細はアイコムのホームページに「電波法令改正に伴う技術適合証明(技適)番号取得手続き完了のお知らせ」「電波法令改正に伴うアマチュア無線製品の対応について」として掲載されている。

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次号は 12月 1日(木) に公開予定

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