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奈良県2mSSBマラソンコンテストに最適なアプリ、NCMA

2024年11月1日掲載

毎年2月に開催されている恒例の奈良県2mSSBマラソンコンテストにおいて、交信からログ作成、さらに電子ログ提出までの容易化を目的として開発された企画アプリケーションNCMAがこの度、試用公開された。


NCMA

奈良県2mSSB愛好会(NTSL)では、コンテスト規約を改定したことに伴って、コンテストに参加するアマチュア局が容易に採用でき、ログの入力から整理、得点計算および電子ログ提出までをサポートし、それら一連のデータハンドリングをネットワーク接続したパソコン上で実現させることで、参加アマチュア局が充実してコンテストを楽しめる機会を提供できるアプリケーションとしてNCMAを開発したという。
・NCMAの案内ページ: https://ntsl.denshin.org/?page_id=16087

これは、昨今のハムの熟年化に対応して操作の簡易化を重視、また増加してきた無線機のリモート運用も考慮、さらに新規入会局から上がってきた「コンテスト規約に対し諸状況への最適化」などの声をくみ取るため、年次総会で「従来からの骨子を維持しつつ、より柔軟なコンテスト規約への方向」の決定をみたことで、アプリケーションの開発が具体化したという。

開発にあたっては、過去15年間提供してきたWindows用のスタンドアロンで稼働するアプリケーションをベースとし、昨年度実施された第46回コンテストの実施後に本格着手。データハンドリングの大枠はじめ、ログ入力機能、JCC及びJCGの整理機能は開発から三ヶ月が経過した本年5月に実装された。5月以後は採点にかかる工程の検討が進み9月に試用版が完成。その後追加で管理機能の組み込みも完了し、複数の会員局でテストランを重ね、現在Ver.0.61Cとしてさらに広く試用を重ねる工程に入った。

コンテストの新たな規約に対応するため、支援社団局JR3ZBTの機動的移動運用を取り入れ、コンテスト規約におけるBマルチの達成難易度を改善する予定だという。このため、一つのNCMAにより、個人局と支援社団局のログ管理が可能となるよう、設計途上から改善が図られてきた。さらに、コールサインの異なる個人局を複数保持する参加者の利便性を考慮し、NCMAは、3局の異なるコールサインでの運用を可能としている。加えて、他のロギング用アプリケーションとのデータ互換性も考慮した機能が実装された。

次回のコンテスト開催まで、まだ時間的余裕があるため、現在は複数の会員局でテストラン中だが各局から好評を得ているという。コールサイン入力では、予め設定したデータは自動で入力可能となっている。なお、コンテストの性質上、管理されるログの件数は数百程度が想定されているため、データ管理に高速動作環境は組み込みが無い。そのため、大量データの処理機能は未知数となっているそうだ。

NCMAは下記より自由にダウンロードして使用することができるので、興味あらば試用してみてはいかがだろうか。なお、今後もバージョンアップが進んでいくため、来年のコンテストで使用するバージョンは、コンテスト開始の直前にダウンロードすることをおすすめする。
・NCMAダウンロードサイト: https://ntsl.denshin.org/?p=16131


奈良県2mSSB愛好会ホームページ: https://ntsl.denshin.org/

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