アパマンハムのムセンと車
2024年11月15日掲載
連載26回目となります。11月もそろそろ半ばになりますが、北国からは雪の便りが届き始めました。私のところでも、暖房を入れたり、はたまた車の中では冷房入れたりして、温度調節を頻繁に行わないといけないような状況です。
こんな状態ですと、着る物も考えないと、風邪を引いてしまいます。風邪は万病の元とも言います。このことわざが意味することは、大きく分けて2つの解釈があります。
(1)風邪をきっかけに、他の病気が悪化する可能性があるということ
(2)風邪を軽視せず、健康に気をつけようという教訓
私は(2)の意味で、このことわざが出来たんじゃないかと思っています。それは、風邪が人々の健康に大きな影響を与えるということを、人々が経験的に知っていたからだと考えられます。風邪をひくと、日常生活に支障が出たり、仕事や学校を休まなければならなかったりすることが多いため、人々は風邪を恐れていました。まあ、(1)も軽視出来ませんので、気を付けることに越したことはないと思います。
これからの季節の移動運用は、風邪のキッカケにもなりかねませんので、お互い十分に注意していきたいものです。では、今回も話題をお伝えして参りましょう!
風邪には注意しましょう!
Windows11が世の中に出始めたのは2021年。ちょうど東京オリンピックの年になります。
今年はパリ五輪がありましたね
この年の10月5日に正式にリリースされました。当時、私がメインで使っていたパソコンは、Windows11に対応するスペックでしたが、ついうっかりコーヒーを飲ませてしまい、オシャカになってしまいましたhi 余談ですが、HAMLOGもこのパソコンで使っていましたが、ログ自体のバックアップはUSBメモリーに残していたのですが、hQSLのバックアップを取っておらず、悔しい思いをしました。皆さんもバックアップを取る癖を付けるようにしましょうねhi
結果的には数万円の費用を払って、近所のパソコン修理屋さんに直していただき、動いている間にすべてのバックアップを取ることができました。バックアップをすべて取った直後に、もう二度と起動しなくなりましたがhi それ以降、サブで使っていた古いパソコンを現役復帰させて使っています。
話を戻しますね。現役復帰させたものの、Windows10搭載でメモリーが4GBというスペックで、それでも普段使っているソフトは動いてくれていました。ただ、Windows10の最新バージョンだとどうしても動作が、特に起動時に遅い感じがします。ところが昨年のハムフェアで購入してずっと放置していたWindows11搭載のパソコンを、つい先日、引っ張り出して使ってみたところ、CPUのスペックに差があるからかも知れませんが、いくぶんサクサク動くようで、なんとか実用になっています。
いまさらWindows11を使い始めましたhi
今年のハムフェアでは、同じようなスペックでメモリーが8GBのものを購入したので、そちらと比較してみると、やっぱり8GBあると軽快に動くように感じます。なお、Windows10のサポートは2025年10月14日(日本時間10月15日)に終了します。それ以降も使うことはできますが、セキュリティ更新プログラムのサポートがないので、インターネットにつないで使うのは、ちょっとリスキーに思います。
Windows11対応のパソコンをお持ちの方は、そろそろバージョンアップしてもよいかも? なお、Windows11に対応していないパソコンであっても、ネット上では無理矢理対応させる方法が出回っています。あくまでも個人の責任で試してみるのは、アマチュアらしくて良いと思いますが、もしも大事なログを飛ばしてしまうようなことがあると、ちょっと怖いですねhi
前項でWindows11のパソコンを使い始めたと書きました。使い始めたところ、充電器の調子が悪くなってしまい、時々ですが充電出来なくなります。こんな状態ではおっかなくて使えない(仕事にも無線にもガンガン使っています)ので、充電器を調べていました。最初は純正品を買うつもりでいましたが、調べていくとPD対応の充電ケーブルが発売されていました。ちなみに現用のパソコンはNECのLaVieシリーズです。
PD充電器2種 どちらも65Wタイプ
さてPDとは、「Power Delivery」の略で、USB Type-Cコネクタを使って、より多くの電力を高速に送受信できる規格のことです。
従来のUSB充電との違いは、
○高速充電: 従来のUSB充電よりも大幅に充電速度が速く、短時間でデバイスを充電できます。
○高出力: スマートフォンだけでなく、ノートパソコンやタブレットなど、大容量のバッテリーを持つデバイスにも対応できる高出力が可能です。ちなみに私のパソコンは45Wの電力が必要です。
○双方向給電: 充電器だけでなく、充電されたデバイスから他の機器へ電力を供給することもできます。
このような点が異なります。
またPDのメリットとしては、
○充電時間の短縮: 短時間でデバイスを充電できるため、忙しい人にぴったりです。
○汎用性: さまざまなデバイスに対応できるため、複数のデバイスを1つの充電器で充電することができます。私はこれ1つで、ノートパソコン、iPad、iPhone2台を出先での充電として賄っています。
○効率性: 高効率な充電が可能で、バッテリーの寿命を延ばす効果も期待できます。
注意しなければならない点は、容量とケーブルです。特にケーブルはPDに対応したものを使用しないといけません。ネットで調べるとたくさんの種類が売られていますので、注意して選びましょう。
さて、PD対応の充電器はAC100V対応の物しかないのかと思っていたら、なんとDC12VやDC24Vで動くPD対応の充電器がありました。これを使えばパソコンを車内で電源を取って使うことが可能になります。中には150Wなんてものもありますので、これを使って50W出力のFMトランシーバーをDC24Vで動かすことも出来そうです。IC-705であれば、十分実用になりそうですね。
アマチュア無線を再開した当初は、IC-705をモービルに載せて運用していました。しかし、HFでは10Wというパワーでは、いかんせん楽しめませんでした。
再開当初、CWは頭では忘れていたので、CWで遊ぶことは考えていませんでした(実際には10WのCWで移動運用を楽しんでおられるOMさんがたくさんいらっしゃいますね)。ところが、頭から忘れていたCWが、なんと体は覚えていたようで、少しリハビリを始めると、なんとか運用出来るようになりました。子供の頃に自転車の乗り方を覚えると、大人になっても忘れない、とは良く言ったものだと思いましたhi
話は戻りますが、10Wでは楽しめないなら50W機を買おうということで、今度はIC-7100Mを入手しました。これである程度は楽しめるようになり、走行中にCWで運用したりして、遊んでいました(余談ですが、走行中にCW運用をして、相手局に驚かれたことがあります)。
このところ、移動運用、モービル運用から少し離れていましたが、少し落ち着いて来たので、復活させました。しかし、IC-7100Mは欲しいという方にQSYしてしまいましたので、リグ選びから始めるハメになりましたhi リグ選びの大きなポイントは、走行中に運用するかどうか? です。走行中に運用するならIC-7100のようなセパレート機、もしくはモービルブラケットがある機種しか選択肢はなくなります。
アイコムIC-7100 アイコム(株)Webサイトより
走行中に運用しないならIC-7300のようなコンパクトな固定機が、性能面でも操作性の面でもベストだと思います。
アイコムIC-7300 アイコム(株)Webサイトより
で、ローカルさんのアドバイスもあり、今回は固定機を使うことにしました。移動地についたら、いちいち準備しなければならないのは面倒ですが、使い勝手は固定機にはかないませんので、運用が楽しみになりました。
AH-730のようなロングワイヤー用ATUに使うエレメント長は、1/2λの整数倍を避けるように言われています。これはATU側に電圧の腹が来るため、耐圧の面で厳しいからです。
以前、第一電波工業さんのCPATUを使った時に感じたことですが、エレメントが1/4λで同調が取れているような状態では、短縮されていても、フルサイズに近い性能を発揮するように感じます。具体的には、CPATUは7MHzでは同調が取れていますが、10MHzは取れていないので、7MHzと比べると、少し飛びも受けも悪いように感じます。特に同調が取れていない状態では、長めのロングワイヤーよりもやや性能が落ちるように感じました。
このことから、ロングワイヤーも1/4λに合わせたほうが効率が良いと考えます。気を付けなければならない点は、14MHzの1/4λは約5mで、これは28MHzの1/2λと同じになります。このようにならないように注意して使う必要があります。
SWRはATUが下げてくれるので、エレメントの長さは大体合っていれば使える点がラクチンだと思います。また、7MHz以下のバンドでは、フルサイズは難しい場合もあります。そんなときはコイルを入れてやってもいいと思います。コイルは出来るだけ太い線で、直径を大きくして巻くと、効率の良い短縮コイルが出来ます。この冬の移動で試してみたいと思います。
アイコムAH-730
第一電波工業CPATU
助手席のシートを倒すと長いフラットなスペースができ、車中泊も容易です。室内に長尺物も積めますのでアンテナ関係も積める! 興味ある方はどうぞhi
N-VAN e: 本田技研工業(株)Webサイトより
なおご意見、ご感想、ご質問等については、筆者である私宛(jf1kktアットマークgmail.com)へご連絡頂けますと幸いです。
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