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年間DXマラソンへのご招待

2025年6月16日掲載


公式ページより

DXマラソン・プログラムのプログラム管理者であるWC3W Markから、このプラグラムを日本の多くのハムに広めてほしいと依頼があった。というのは、昨年2024年は世界で2,000人以上のハムの参加があったものの、そのうち日本人ハムはわずか3名だったからだそうだ。

このプログラムは、2006年から毎年開催されている、いわば年間DXCCレースで、毎年1月1日~12月31日の間にQSOした「DXCCエンティティとCQゾーンの合計数」を競うというものだ。だれでも無料で参加でき、入賞者には盾や賞状が発行されるというDX愛好家にとっては魅力的な内容となっている。2025年のルールでは最大出力とアンテナの種類で分けられた7つのクラスがあり、表彰区分は、全世界、大陸別、バンド別、モード別などで表彰されるため、多くの局に入賞のチャンスがある。

このプログラムへのエントリーは、1年間にQSOしたログをADIF形式で準備し、主催者のウェブサイトからアップロードするだけ終了。主たるログソフトを使用している局であれば、簡単に参加することができる。

2025年ルール概要

  • 1. 実施期間: 2025年1月1日0000UTC~2025年12月31日2359UTC
  • 2. バンド: 1.8MHz帯~50MHz帯 (5MHz帯、10MHz帯、18MHz帯、24MHz帯を含む)
  • 3. モード: 自局に許可されたすべてのモード (例: CW、USB、LSB、DSB、FM、AM、FT8、FT4、PSK、RTTY)

4. 一般ルール
参加者は、運用場所1箇所につき毎年1通のログを提出することができる。シングルバンドまたはシングルモードカテゴリーへのエントリーを希望する参加者は、提出書類にその旨を明記すること。参加者は、提出ログにコールサインを明記することを条件に、1局につき2つまでのコールサインを使用することができる。(例えばコンテスト用コールを使用した場合など) その場合、どちらのコールサインでも、エントリーしたクラスにマッチした機器とアンテナを使用し、同じ場所で運用しなければならない。

すべての送信機、受信機、アンテナが物理的に同じ場所にある場合は、リモート運用が認められる。もしリモート局が国外にある場合はその国のすべての法律と規制に従わなければならない。参加者が一度リモート局を選択すると、年内はすべて同じリモート局を使用しなければならない。ウェブクラスターなどのスポッティング・ネットワークの使用はすべてのクラスで認められる。なお、送信出力はアンテナの給電点で測定するものとする。

参加者がプライマリー局(優先局)とリモート局の両方で運用する場合、それらは別々のエントリーとして扱われる。それぞれのエントリーは、異なるコールサインまたはポータブルのコールサインを持つ場合に限り提出することができる。プライマリー局からのQSOに加えて、リモート受信機や送信機を使ったQSOを含むエントリーは認められない。

DXマラソン・プログラム管理者が、複数の場所からのQSOが含まれていると判断した場合、その参加者はDXマラソン・プログラムの参加を停止されるか、少なくともその年のエントリーはスコアリングされない。なお、DXマラソン・プログラム管理者の決定は最終的なものとする。

7つのクラス

2025年のルールでは7つのクラスが用意されている。さっそく7つのクラスの概要を見ていこう。

  • 1 Unlimited
    自局に免許された範囲内での運用。出力とアンテナに制限なし。
  • 2 Limited
    最大出力は100W。アンテナの種類に制限はないが、高さ制限が50フィート(約15m)、長さ制限が135フィート(約41m)ある。
  • 3. Formula 100W
    最大出力は100W。アンテナはバーティカルやワイヤーに限られる。ロータリーダイポールやビーム(ワイヤービーム含む)は認められない。アンテナの高さ制限が65フィート(約20m)、長さ制限が135フィート(約41m)ある。
  • 4 Formula Unlimited
    アンテナ制限は3のFormula 100Wに準ずるが、出力は自局に免許された最大出力まで使用できる。
  • 5 QRP Limited
    最大出力は5W。アンテナはバーティカルやワイヤーに限られるが、このクラスではアンテナの高さや長さの制限がない。
  • 6 QRP Unlimited
    最大出力は5W。それ以外の制限はなくどんなアンテナでも使用できる。アンテナの種類や高さ、長さの制限はない。
  • 7 DX Marathon Challenge
    3.5MHz帯~28MHz帯(5MHz帯を除く)の8バンドでの合計数で競う。出力とアンテナに制限なし。このクラスにエンストリーするには、2025年12月1日以前に、DXマラソン・プログラム管理者(wc3w@dxmarathon.com)宛に登録メールを送信する必要がある。なお、このクラスは唯一、上記1-6のクラスのうち1つへの重複エントリーが認められている。(2部門目にエントリーしないとクラブ対抗部門へ自局のスコアがカウントされないので注意)

なお、自局のアンテナについてのクラス区分などが不明な場合は、DXマラソン・プログラム管理者に問い合わせて欲しいとのこと。

得点

・期間内にQSOした、DXCCエンティティ+CQゾーンの数。マルチはなし。
・例えば、238エンティティと37ゾーンとQSOした場合のスコアは275となる。
・同点の場合、最終QSOが早い方の参加者が勝者と判定される。

エントリー

ログ提出期限: 2026年1月5日2359UTC
提出用URL: https://entry.dxmarathon.com

なお、実施年内であればいつでも何度でもログの提出が可能で、先に提出したものが上書きされる。2026年1月5日以降の延長は一切認められない。遅れて提出されたものはチェックログ扱いになり、賞の対象外となる。

年内にコールサインが変更になった場合や、コンテスト用のコールサインを使用した場合は、提出フォームにプライマリー(優先コールサイン)と、オルタネート(他に使用したコールサイン)を記入する必要がある。そうでない場合、使用したコールサインのクレジットは与えられず、例外は認められない。

注意事項: シングルバンド、もしくはシングルモードでエントリーする場合は、その旨を明記すること。集計ソフトは自動判別しない。

QSLカードやその他のQSO証明は必要ない。参加者は、相手局からコールサインを完全かつ正確に受信し、シグナルレポートの交換を行った正確な双方向通信が明らかに達成されたQSOのみをカウントすることができる。

意図的な不正行為やスポーツマンシップに反する行為があった場合、参加者は失格となることがある。すべてのQSOは、DXマラソン・プログラム管理者およびそのスタッフによる検証の対象となる。DXマラソン・プログラム管理者の裁定は最終的なものである。

結果発表

・最終的な公式スコアと入賞者のリストは、DXマラソンのウェブサイトに掲載される。
・まず2026年1月5日の締め切り後、30日以内にクレームドスコアが発表される。
・その後、2026年4月1日頃に最終結果がウェブサイトに掲載される。
・上位入賞者には盾や賞状が多数用意されている。詳細はウェブサイトでご確認されたい。

前年(2024年)の結果 (公式ページより)

・クラス別結果


・モード別、大陸別結果


・バンド別結果


・盾の受賞者


年間DX活動の締めくくりとして、このプログラムにエントリーしてみてはいかがだろうか。

公式ページ https://dxmarathon.com/
2025年ルール https://dxmarathon.com/rules/2025/
2025年ログエントリー https://entry.dxmarathon.com/
2024年結果 https://dxmarathon.com/results/2024/
オールタイムレコード https://dxmarathon.com/results/2024/records/

日本語ルール(2024年版): https://dxmarathon.com/rules/2024/rules-jp/
【注意】上記は2024年版ルールで、2025年版で変更になった点(部門など)が反映されていないため、英語ルール2025年版と併せてご参照ください。

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