Masacoの「むせんのせかい」 ~アイボールの旅~
2025年6月16日掲載
こんにちは、Masacoです♪ 季節は過ごしやすかった春が終わり、日本列島はすっかり梅雨モード、そしてお空はEスポ真っ盛りのシーズンに入りました! 皆さんはいかがお過ごしですか?
私は春から夏にかけて、東京と関西方面のお仕事で、通勤電車のように新幹線を利用しています。新幹線にマイレージサービスがあったら、きっと“マイル長者”になっていたと思います(笑)。
そんな今年の大注目イベントは、何と言っても大阪・関西万博ですよね! 会場に設置されたJARLの特別記念局「8K3EXPO」から、私もオープン初日の7MHz帯を含めて、4回ぐらい運用させていただきました。8K3EXPOで交信すると、皆さんの声がとっても嬉しそうなんです♪ 特別な思い出になってくれるといいなあ~。そして皆さんもぜひ! 大阪・関西万博の8K3EXPO運用コーナーを訪れてください。10月13日までゲスト運用もできますよ~。私もまたひょっこり顔を出しますね♪
さて今回の「Masacoのむせんのせかい」は、ちょっと珍しい“区立の教育科学館のアマチュア無線クラブ”を見せていただくため、東京都板橋区に向かいました!!
【編集部より: Masacoさんは、2025年3月下旬に今回の取材先を訪問しました。記事内で紹介した皆さんの学年・所属は訪問当時のものです】
月刊FB NEWS編集部では、今後の連載記事のテーマや取材先などを決めていく「編集会議」を毎月開いています。私も参加させていただき、この連載「Masacoのむせんのせかい」の取材先の候補も、みんなでアイデアを出し合っているんですよ。
去年の編集会議のとき、「昔は児童会館、青少年センター、科学館といった、青少年向けの公共施設にアマチュア無線クラブがあって、利用登録をすれば館内のシャックで運用したり、活動に参加できたりしましたよね?」「懐かしいですね。いまでもそうしたクラブ局はあるのかな?」といった話が出ました。
さっそくスタッフが総務省の無線局検索サイトで調べてみると、全国の「科学館」や「科学センター」などで、今もアマチュア無線の社団局免許を受けているところが全国にいくつかあることがわかりました♪
「私、その中のどこかに絶対に行きたいです。ぜひ!」とお願いして、今回ついに連載で初めて訪問が実現しました! それが東京都にある板橋区立教育科学館のアマチュア無線クラブです♪
場所はJR池袋線から東武東上線で10分、「上板橋」駅から徒歩5分というアクセス抜群のところに建つ、大きな建物です。
板橋区立教育科学館の正面入口です♪
びっくりしたのは、正面入口の隣に「教育科学館事業案内」という看板があって、「科学展示室」「プラネタリウム」と一緒に「アマチュア無線クラブ等」って書かれているんです! これって、無線クラブがとっても大切にされているということですよね!!!
正面入口の隣にある「教育科学館事業案内」の看板には「アマチュア無線クラブ等」って書いてあります!!
この看板を見つけて、一人で喜んでいたら、入口のほうから「Masacoさん、こんにちは!」と声を掛けていただきました。クラブ会長のJR4HCY 植月さん、理事のJF1WQC飯島さんやメンバーの皆さんが玄関前まで来てくださいました。
--わぁ! ありがとうございます。皆さん、今日はよろしくお願いします!!
建物に入ると、この施設の広報担当の方も待っていてくださいました。まずは特別に屋上の無線アンテナを見せていただけるということで、移動するまでの間、教育科学館のことを教えていただきました♪
板橋区立教育科学館は1988(昭和63)年に「科学に関する知識の普及・啓発を推進し、学校教育・社会教育を充実させる」ことを目的に設立されました。現在は年間約20万人が来場しているそうです。
板橋区立教育科学館のホームページ(https://www.itbs-sem.jp/)
建物は地上2階、地下2階建てで、延床面積は4,990平方メートル。地下1階は遊んで学べる地下展示室、みんなの実験室、ビデオシアターなどで、1階はプラネタリウムや恐竜の化石展示(本物!)、2階は実験室や研修室のほかに、昆虫標本や恐竜の歯のレプリカなども展示しています! 館内はあちこちから子供たちの笑顔や歓声が! こういう雰囲気、大好きです♪
玄関を入った真正面にはトリケラトプスの頭骨化石を展示! 子供たちはこれを見て大興奮、心をわしづかみされてしまうのかも!?
自慢は1階のプラネタリウム。直径18mの水平ドームで約200名が同時に楽しめるそうで、お邪魔した日には「星占いの星座」といった一般向けのものから「新・恐竜大進撃」「プラネタリウム ドラえもん 宇宙の模型」といった、子供たちが大喜びしそうな番組まで、時間別で投映していましたよ~。
一番人気はプラネタリウム。いろいろなプログラムが用意されています
皆さんと一緒に屋上へやってきました! ここにはアマチュア無線クラブで使っているアンテナが3か所に分かれて設置されています。お天気に恵まれてアンテナもキラキラと光っています。
まずは屋上からの景色を眺めながら、植月さんをはじめ、皆さんにクラブの歴史とメンバーについて、基礎知識を教えていただきました。
屋上で周囲の景色を眺めながら、クラブのことを伺いました
板橋区立教育科学館アマチュア無線クラブは、1988年に科学館が開設されたときに展示施設としてアマチュア無線の設備を導入し、最初は区役所職員による社団局として「JK1ZIP」のコールサインで開局したそうです。その後、板橋区と近隣エリアのアマチュア無線家でボランティア活動ができる会員を集めて、これまで37年間、ずっと活動を続けています。
入会金や会費を徴収していないため、「積極的にクラブの活動に参加できること」が入会の条件になっています。そのため板橋区を中心に、練馬区や中野区、豊島区、北区など、この教育科学館に集まりやすい地域のアマチュア無線家が入会し、なんと現在の会員数は85名(男性71名、女性14名)という大所帯!! このうち小学生が11名、中学生2名、高校生3名と、若いメンバーが多いのも特徴だそうです。
「クラブの詳しい活動は、あとで実験室に行ったときにご紹介しますね」ということで、ここからは屋上のアンテナ見学タイムになりました。
一番古いアンテナは“クラブ局の設置当時からあります”という、3.5/7/14/21/28/50MHz帯のグランドプレーンで、建物の壁面に取り付けられています。
アンテナ見学タイム! 左側に見えるのが3.5/7/14/21/28/50MHz帯のグランドプレーン。その右側に少し見えるのがHFの7(DP)/14(3エレ)/21(3エレ)/28MHz(3エレ)帯八木と、50MHz帯の4エレHB9CV。その右側は設置したばかりの144MHz帯と430MHz帯のクロス八木です
下は7(DP)/14(3エレ)/21(3エレ)/28MHz(3エレ)帯八木。上に見えるのは50MHz帯の4エレHB9CVです
ほかに自立タワーが2基あり、1基目には7(DP)/14(3エレ)/21(3エレ)/28MHz(3エレ)帯八木と、50MHz帯の4エレHB9CVが取り付けられていました。その隣にある2基目のタワーには、144/430MHz帯のグランドプレーンが1本と、まだピカピカの144MHz帯と430MHz帯のクロス八木が取り付けられています。よく見ると仰角ローテーターも付いています。あ、これはもしかして!?
ピカピカの144MHz帯と430MHz帯のクロス八木。仰角ローテーターもついて衛星追尾はバッチリです♪
--あのクロス八木は衛星通信用ですか? もしかしてARISSスクールコンタクトの準備をしていらっしゃるとか??
と、アンテナを案内してくださった飯島さんに尋ねると、「はい。クラブでは2024年5月にNASAへARISSスクールコンタクトの実施申請を出しました。順調だと今年2025年12月頃に実施できるかもしれません。その準備を進めています」というお返事が!
--区の施設でARISSスクールコンタクトというのは凄いですね!!
「教育科学館の皆さんに、お力をお借りしました。申請から実施まで期間が長いく、ずっとモチベーションを高めていかないといけないので、今年は1月から、教育科学館のコネクションで、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の方などを講師に招いて“宇宙講座”を開講中です。3月にはこのクロス八木を建てて、無線機も導入しました。英語の交信に備えた講座も行っていますよ」(植月さん)
--実現が楽しみです♪ スクールコンタクトの当日は、ぜひ私も一緒に立ち会わせてくださいね!
「あ、Masacoさんは、奈良県のARISSスクールコンタクトで、コントロールオペレーターも経験されたことがありましたよね?」
--はい! “関西弁寄りの英語”のアナウンスでしたけど(笑)
そして私たちは地下1階へ。ここには無線クラブのシャック(運用コーナー)があって、毎月第2・第4日曜日の午後はクラブメンバーが公開運用を行っています。資格を持たない一般来場者の皆さんも体験運用ができます♪
エレベーターで地下1階に着くと、グラグラ揺れる台の上で何秒間バランスを取れるかチェックする装置や、ヒトの内臓の位置と役割を当てる装置、自動車の運転シミュレーターなど、面白そうな展示がいっぱい!! ついつい立ち止まって試していたら、「Masacoさーん、こっちですよ~!」という声が・・・。スミマセン!(汗)
楽しい体験展示がいっぱい! これは揺れる台の上で何秒間バランスを取れるかチェックする「ぐらぐらステージ」♪
ヒトの内臓の位置と役割を当てる展示です
無線クラブの運用コーナーは、奥の一角にありました。驚いたのは活動に参加しているメンバーの皆さんの多いこと! 背中にコールサインが入ったお揃いのベストを着て、あちこちに置かれた無線機で運用する人、体験運用に訪れた人を案内する人、アマチュア無線の説明をする人・・・ といったように、みんな役割を持って元気に活動しています!
無線クラブの運用コーナー。お邪魔した日は公開運用と体験運用が行われる日で、多くの人が集まっていましたよ
運用コーナーにはIC-7300、IC-705、IC-9700、IC-375、IC-275、TS-680Vなどたくさんの無線機がありました!
アマチュア無線の体験運用は人気が高く、このクラブで体験局制度が始まってから、もう300人以上が体験したそうですが、なんと最近は、体験運用する子供たちに説明したり、マンツーマンの“交信立会人”を務めたりするのは、若いメンバーの人たちなんです!!
運用コーナーの一角では、体験運用を希望する人たちへアマチュア無線のことや交信の仕方をレクチャーしています
体験運用の様子を見せていただきました。メンバーのサポート体制が素晴らしかったです
--中学生や高校生のメンバーが、体験運用の立ち会いを担当しているのですね。
「はい、みんな、この無線クラブで育った子たちなんです。最初は無線交信が面白そうで見に来て、4アマの勉強会に参加して資格を取って活動に加わり、交信の腕を上げたら、今度は体験運用の子供たちをサポートして、育てる側になっていきます。大人が教えるよりも上手なんですよ。コツがわかっていて、子ども同士だと同じ目線で教えやすいのでしょうね。いい友達になっていきますね」
指導役と立会人がやさしくアドバイス。初めてマイクに向かう人も安心して交信が進められます
交信体験する人には、クラブ作成の「体験局・体験者交信マニュアル」が配布されます
「体験局・体験者交信マニュアル」には、交信で相手に伝えることを事前に書いておき、相手から聞き取った内容を記入できる欄があります
--わぁ~、なんかステキです! そうやってクラブのメンバーも増えていくわけですね♪
「Masacoさんも、このシャックからゲスト運用をしてみませんか?」
--いいんですか? ありがとうございます!
ということで、私もHF機を使って7MHz帯で運用させていただくことに。
私も7MHz帯SSBでゲスト運用させていただきました♪
「CQ、CQ、CQ、こちらはJK1ZIP。板橋区教育科学館アマチュア無線クラブです。お聞きの方いらっしゃいましたら・・・」とCQを出したら、さっそく応答がありました! 1局目は兵庫県の移動局で、「ゲストオペレーターのMasacoです!」と伝えたら、すごく喜んでくれました♪
続いて山形県、千葉県、長野県の局とも59-59で交信できました。午後の早い時間帯でしたが、電波は良く飛んでいるみたい。ロケーションとアンテナのおかげでしょうか?
私が交信を始めると、周囲にメンバーや体験運用にいらした一般の方が集まってきて、いつのまにか“見守られ状態”に! 下手なオペレートはできないゾ! と、ちょっとキンチョーしました。
そしてメンバーの小針さんが、このクラブで交信体験した人に発行しているという、ステキな「交信体験証明書」を私にもプレゼントしてくださいました♪こうした証明書が、交信体験の良い思い出として残るんですね♪
小針さんから「交信体験証明書」をいただきました♪
QSLカードのデザインを利用した「交信体験証明書」。これは良い記念になりますね!
続いては「ニューカマー講座の特別編」です! 今日集まっているクラブの皆さんの中には、最近免許を取ったばかりの方もいて、先輩メンバーから「ニューカマー講座」として、交信のしかたを教わっています。その講座の“総仕上げ”として、参加者が自分でCQを出すので、サプライズで私がそのCQに応答して、交信しましょう! というものです。
「Masacoさん、自分のハンディ機を用意したら、このコーナーからこっそり離れて、メンバーに気が付かれない場所に移動してください」と、小針さんが小声で伝えてくれました。
--(小声で)はい・・・ わかりました!
目の前に私がいたらサプライズ交信にならないので、気が付かれないように地下1階の奥の方へ移動。430MHz帯のFMでCQが聞こえてくるのを待ち構えます!
自分のハンディ機を持って、地下1階の奥の方へ移動。ニューカマー講座受講者のCQが聞こえてくるのを待ち構えています
やがて、「CQ、CQ、CQ、430。こちらはJL1A○○」と、ちょっと緊張気味の声が聞こえてきました! そこで「JL1A○○、こちらはJH1CBXポータブルワン、東京都板橋区の移動です、どうぞ♪」と、Masaco最高ランクの明るい声で応答! 交信が始まりましたよ~♪
ニューカマー講座を受講した女の子。ちょっと緊張気味にCQを出しています
声は緊張していたけれど、伝える内容(QTH、信号リポート、名前など)はとてもしっかりしていて、だんだん緊張が解けてきたみたいで、「何年生ですか?」なんていうアドリブの質問にもしっかり答えてくれましたよ! 交信した後に「さっき交信したのは私でした~!」と顔を見せたりして、とても楽しかったです♪
メンバーのお母さんもクラブに入会。「まだ交信に慣れません」ということで、ニューカマー講座を受講したそうです
最後は皆さんと一緒に2階の実験室に移動し、会長の植月さんから改めてクラブの活動について詳しく教えていただきました。
実験室に移動し、改めてクラブの活動について植月さんから詳しく伺いました
板橋区立教育科学館アマチュア無線クラブは、「年間テーマ」を設けて活動を行っています。2024年度は2つのテーマがあったそうです。
板橋区立教育科学館アマチュア無線クラブの活動概要です
1つめのテーマは「ワイヤレス人材育成」。将来、無線やエレクトロニクス、科学技術などの分野で活躍できる人材になる青少年を育成していく取り組みで、代表的なものとして次の活動を行いました。
・ロールコール(毎日曜日21時~ 433.60MHz周辺)
・体験局運用(毎月第2・第4日曜日の午後。今期18回開催)
・毎月2回の公開運用(第2、第4日曜日の午前)
・年数回のビギナー講座(外部参加も募集中)
・4アマ資格取得講座(12月から2月に計11回開催。講師は多彩なメンバーが行う)
・ARDF(6月と8月に開催)
・電子工作教室(ラジオ、アンテナの作成など)
・ARISSスクールコンタクトの準備として「宇宙講座」の開講(3回開催)
・南極昭和基地とD-STARで交信、越冬隊経験者の講演(11月)
「電波の発信源を探そう」ARDF体験のワークショップの模様です
50MHzポケットダイポールアンテナ・バラン工作会の模様
国立極地研究所 佐藤夏雄名誉教授の「南極の自然と観測隊」講演会には46名が参加!
年1回のクラブ総会の記念写真です
そしてもう1つ、「防災力の向上」というテーマも設けていて、2024年度はこんな活動を行ったそうです。
・船橋市アマチュア無線クラブの非常通信体制を見学
・自衛隊練馬駐屯地の通信大隊を見学
・総務省のDMAT勉強会に参加
・渋川市地域アマチュア無線非常通信協議会の通信訓練視察
・板橋防災士会に参加(メンバー内の防災士)
・板橋区総合防災訓練に通信訓練で参加(渋川市役所、赤十字飛行隊ヘリとも交信)
・板橋区と災害時にアマチュア無線を活用した情報収集の協定を締結
板橋区総合防災訓練に非常通信訓練で参加!
板橋区と「災害時におけるアマチュア無線を活用した情報収集に関する協定書」を締結
お話を聞いてビックリ! 活動がものすごく豊富で、どれも面白そう!! このクラブに入れば、国家試験突破の知識が身に付くだけでなくて、エキスパートの人たちから宇宙のお話が聞けて、災害に強くなる知識がついて、南極昭和基地との交信にチャレンジしたり、ARDFや電子工作もできてしまうんですね♪ 2025年末には国際宇宙ステーションの宇宙飛行士さんとも交信できそう! これで会費無料って凄くないですか??
クラブのホームページには楽しい活動の数々がリポートされていますよ~。必見!
https://sites.google.com/view/jk1zip-arc/
植月さんは「一般の方も参加できる企画や活動は、どれだけ広報できるかが重要です。現在は板橋区立教育科学館のホームページで告知して、興味のあるかたはホームページ上からオンライン予約ができるようにしています。実はこの告知のターゲットは、子供たちではなくて、“子供たちを連れてきてくれるお母さん方”なんです」と教えてくださいました。
板橋区立教育科学館ホームページのトップの目立つ場所にも「親子deアマチュア無線講座」の開催日が告知されています!
そして、お母さんに連れられて無線クラブのコーナーにやってきたお子さんが、無線交信や活動に興味を持ってくれて、なんとお子さんだけでなく、お母さんとお父さんまでがクラブのメンバーになり、一家でアマチュア無線技士の資格を取ってしまった家庭もあるとか! もう素晴らしいですね~。
「親子deアマチュア無線講座」の開催案内。これを見て参加する親子連れがたくさんいらっしゃるそうです♪
また、お話の中で紹介があったのですが、クラブメンバーで育成担当役員の方が、実は板橋区内の小学校の先生(副校長)で、勤務校に小学生のためのアマチュア無線クラブを作って活動を始めたというお話にも感銘を受けました。こうやって「アマチュア無線の輪」が良い感じで広がっていくのはうれしいですよね♪
楽しいお話を伺っていたら、閉館時間が迫ってしまいました(汗)。最後に何人かのメンバーの皆さんにお話を伺いました。
まずはお母さんと中学生のお子さんの2人で参加された方です。
お母さんと中学生のお子さん。同じ趣味を持って活動できるなんてステキです!!
お子さん「半年前、4アマの従免待ちのときに入会しました。これまでに5回ぐらい、ここのクラブ局から電波を出しています。皆さんと話ができるのが楽しいです。最近eラーニングで2アマの資格を取りました! ここでARISSスクールコンタクトがあるのを楽しみにしています」
お母さん「私も科学系が大好きなんです。実は小さいときにもアマチュア無線は気になってたんですけど、インターネットもない時代で詳しいことがわからず、周囲にやっている人もいませんでした。子供が先に中学校のアマチュア無線クラブに入ったのがきっかけで、子供と一緒にできることがあればと思って、教育科学館で体験運用もさせていただきました。メンバーの皆さんの人柄が素晴らしく、ここなら安心して皆さんにお任せして、いい交流ができるなと感じました。ハムの資格は、この子が先に4アマを取ったので“私も負けられない!”と思って受験して取りました」
お子さんとクラブメンバーの刺激を受けて、実は小さいときにアマチュア無線に興味があったお母さんもハムの道へ! 親子で(しかもお母さんと息子さんで!)同じ趣味が持てるなんて、どれだけ幸せなの!! と~っても良いお話が聞けました♪♪
そしてもうお一人。
中学3年生「受験が終わった中学3年生です。1年半ぐらい前に入会しましたが、そのときには個人局も開局していました。クラブ局からは数え切れないぐらい交信しています(と、ここで植月さんから「クラブで一番交信しているのは彼かもしれません」というお言葉が!)。
僕はコンテストが好きです。パイルアップをさばくのが楽しいんです。クラブのシャックでは泊まり込み参加ができないので、日中の空いてる時間帯のコンテストに参加しています。DXコンテストにも出ていますよ。将来の目標は、いまは2アマなので1アマを取ります! 4月から進学するのが高専(高等専門学校)なので、無線の技術もしっかり身につけたいと思っています」
コンテスト大好き!4月から高専生! 1アマ目指して頑張ってね♪
4月から高専に行くのね~! 私もこの連載でいくつかの高専にお邪魔したけれど、みんな目がキラキラして部活動が楽しそうだったなあ・・・。でも勉強が大変みたいなので頑張ってくださいね。きっと1アマに合格できるような専門知識も身に付くと思います♪
板橋区立教育科学館アマチュア無線クラブ(JK1ZIP)の皆さん、本当にありがとうございました! 「アクティブ」という言葉がピッタリの活動の多さと充実した内容には本当に驚きました。
また植月さんから、年間のテーマを決めて活動する姿勢や、まず「誰に、何をどのように」発信するか、そして「目的、目標、手段」が、ブレないようにする! といった貴重なお話を聞き、ここはマーケティングのプロ集団じゃないか!!! と思うほどのクラブ局でした。
まだまだアマチュア無線の未来はある! と肌で感じ、ヒントがたくさん詰まった1日。やはり、アマチュア無線を後世へ繋いでいく愛と行動力が伝わり、親から子供へ、子供から親へとあたたかい循環の輪へと広がっているんでしょうね! 熱量は必ず伝わる! という経験と実績は、今後の人生すべてに共通することで、素晴らしい財産だなぁと感じます。私もたくさんの刺激をいただきました!
そして、この無線クラブでハムに入門した若いメンバーが、活動を通じて経験を積み、今度は交信体験をする子供たちや、新人メンバーをサポートして、教える立場になっていくという流れが素晴らしく、これが37年もの間、クラブが発展し続けている理由ではないかなと思いました。
4アマ勉強会などで使うためにメンバーが手作りした教材を見つけました♪
クラブのコールサインと個人コールサインが入った、お揃いのベストもステキですね! これを着ている皆さんが、凛々しく、逞しく見えましたよ(笑)。これからもクラブの活動を通じて、アマチュア無線のPRや防災など社会貢献にも務めてください♪
そうそう、ARISSスクールコンタクトを楽しみにしています。日程が決まったら教えてくださいね。“関西弁寄りの英語”を話す私が、応援に駆けつけますよ~(笑)
(JH1CBX Masaco)
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