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アパマンハムのムセンと車

第39回 モービル&アパマン運用に役立つヒント

JF1KKT 横田勝彦

2025年12月15日掲載

連載39回目となります。12月になって、私の原稿もこれが今年最後になります。年末の慌ただしい中、皆さんはお元気でお過ごしでしょうか?

私は11月下旬から12月上旬にかけて、体調を崩してしまいましたhi 馬鹿は風邪引かない、なんて世間ではいいますけど、しっかりと風邪を引いて寝込んでしまいました。「馬鹿は風邪引かない」の本当の意味は、「鈍感だから風邪を引いたことに気づかない」ということだそうですが、私の場合は辛さをしっかり感じたので、少なくとも感覚だけは正常だったようですhi

皆さんも、年末のラストスパートでお疲れが出やすい時期かと思います。どうぞ温かくして、私の二の舞にならぬようご自愛くださいね。では、今年を締めくくる39回目、始めていきましょう。


こんな表示が目立つ時期になりましたhi

自分が風邪引いたから調べてみました! 馬鹿は風邪を引かない?!

意味と由来ですが、一般的には「愚鈍な人は、感性が鈍いために、風邪を引いてもその症状に気づかない」という意味で使われます。「身体が丈夫である」という褒め言葉ではなく、実は「鈍感である」ことを嘲笑するニュアンスが含まれた言葉です。(※江戸時代の浄瑠璃などにも似た表現があり、古くからある概念のようです)

夏風邪バージョンの対義語「夏風邪は馬鹿が引く」という言葉もあります。こちらは「冬に引くならまだしも、暖かくなった夏に体調管理を怠って風邪を引くのは愚かだ」という意味合いで使われます。冬は「引いても気づかない」、夏は「引くこと自体が愚か」と、どちらに転んでも馬鹿扱いされる、なんとも理不尽な言葉たちのようですhi

医学的な「一理ある」説(ストレス説)、あくまで俗説ですが「あまり物事を深く考え込まず、ストレスを溜めない人(=良い意味でのんきな人)は、ストレスによる免疫力低下が起こりにくいため、結果的に風邪を引きにくい」という解釈をされることもあります。


こたつにみかん・・・ 風邪引きには最高ですhi

アマチュア無線家ならではの希望ナンバー論

さて、病床で天井を見つめていると、どこか遠くへ移動運用に行きたい気持ちが湧いてきました。そこで今年最後となる今回は、私たちの「愛車」と「数字」にまつわるお話をしたいと思います。

・アマチュア無線家なら反応してしまう「あの数字」
皆さんは、街中で「59」や「599」というナンバープレートをつけた車を見かけると、ついニヤリとしてしまいませんか? アマチュア無線家にとって、これらの数字はただの番号ではありません。

「59」: 電話(PHONE)での明瞭度・信号強度が最高であることを示すレポート。
「599(Go-Kyu-Kyu)」: 電信(CW)での最高のレポート。
「7388」: さようなら(73)と、愛とキッス(88)を組み合わせた挨拶。


599ナンバーで移動運用中~

今更の説明で申し訳ありませんhi 無線家としては、「常に強力な信号でありたい」「友好的でありたい」という願いを込めて、愛車のナンバーにこれらの数字を選ぶ方が非常に多いのです。コールサインの数字部分や、運用周波数(144、430など)にする方もいらっしゃいますね。

ちなみに私は強さの証明(?)で、昔憧れた真空管の名称をナンバーにしてましたhi それこそ浦島太郎ネタですねhi


強力な8877ですhi

そんな「希望ナンバー」ですが、今回は自分の手で実際に取得するための段取りを解説します。今回は車屋さんに任せてしまうのではなく、あくまで自分で手続きをする方法を説明します。年末年始の休みの長い方は、今からでも間に合うかも知れません。

ちなみに、車関係の手続きを行う運輸支局、自動車検査登録事務所、軽自動車検査協会は、お役所と同じ休みになりますので、この年末年始は12月27日(土)~1月4日(日)が休みです。

・抽選か? 一般か?
希望ナンバーには人気の高い「抽選対象希望番号」と、それ以外の「一般希望番号」の2種類があります。「1」や「7」「8888」などの超人気番号は、毎週行われる抽選に当選しないと取得できません。しかし、我々アマチュア無線家が好む「59」や「599」「7388」などは、基本的には「一般希望番号」です。つまり、抽選なしで、申請すればまず間違いなく取得できるのです。これは朗報ですね!

なお、抽選となる抽選対象希望番号は、地域によって異なります。例えば富士山ナンバー地域での「3776」は抽選の対象です。

・ナンバープレートの柄を選ぶ楽しみ
最近は通常の無地のプレート以外にも、デザイン性の高いプレートを選べるようになっています。

①全国版図柄入りナンバープレート
最近まで「大阪・関西万博」を記念したデザインが選べましたが、すでに受付は終了してしまったようです。

②地方版図柄入りナンバープレート(ご当地ナンバー)
地域の名産や風景が描かれたものです。「走る広告塔」として、地元愛をアピールできます。特に軽自動車の場合、こうした図柄入りナンバーを選ぶことで、黄色い枠はつくものの、白い背景のプレートをつけることができるため(デザインによります)、愛車の見た目にこだわりたい方にも人気です。

余談ですが、東京オリンピック・パラリンピックの際は、軽自動車も黄色い枠がなかったので、軽自動車ユーザーがこぞって交換したものです。中には、軽自動車に白いナンバーを付けていたので、偽造ナンバーと間違えられたという話もありましたhi (ホンダのS660でよく話を聞きました)

逆にタクシーでオリンピックナンバーを付けていると、ナンバーが白色(タクシーは事業用となり、緑色のナンバーです)で、白タクと間違われたとか。わざわざナンバーを戻した話も聞きましたhi


多くの人が白いナンバーにしていたホンダS660(本田技研工業Webサイトより)

・取得の費用と期間
では、具体的にどれくらいのコストと時間がかかるのでしょうか。

①費用(交付手数料)
通常のペイント式であれば、4,000円~5,000円程度。図柄入りや字光式(数字や文字が光るもの)だと、少し上がって7,000円~9,000円程度になります。※地域や管轄の運輸支局によって数百円単位で異なります。またディーラーや整備工場に代行を頼む場合は、別途数千円~1万円程度の代行手数料がかかりますので、平日に時間の取れる方は、ご自分でチャレンジしてみてください。申込みはネットで出来ます。交換する時だけは出向く必要があります。

②期間
通常のナンバーと違い、注文生産(オーダーメイド)になります。申し込み完了から交付(取り付け)まで、通常で1週間程度(土日祝除く)、図柄入りだと2週間程度かかります。

・手続きはネットで完結できる
「平日に役所に行く時間がない」という方もご安心ください。現在はインターネットで申し込みが可能です。

①「希望番号申込サービス(e-kibou)」にアクセス
スマホやPCから公式サイトへ行き、車検証を見ながら必要事項を入力します。

②手数料の支払い
銀行振込や郵便振替などで支払います。入金が確認されると「注文」となります。

③予約センターで予約済証を受け取る(※ここからは現地)
交付可能期間になったら、管轄の運輸支局(軽自動車検査協会)へ行き、登録・プレート交換 古いプレートを返納し、新しい「59」ナンバーを取り付けて封印(軽自動車は封印なし)してもらえば完了です!

自分でやれば手数料(実費)のみで済みますし、手続き自体もそれほど難しくありません。年末年始、愛車のメンテナンスついでに、新しい年は「最強の信号強度(ナンバー)」でスタートを切ってみてはいかが?


PCとネット銀行を使えば自宅で申し込めます

※希望ナンバーのサイト: https://www.kibou-number.jp/html/index.html

それでは皆さん、よいお年をお迎えください! 来年もよろしくお願い致します!

なおご意見、ご感想、ご質問等については、筆者である私宛(jf1kktアットマークgmail.com)へご連絡頂けますと幸いです。

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