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アパマンハムのムセンと車

第15回 モービル&アパマン運用に役立つヒント

JF1KKT 横田勝彦

2023年12月15日掲載

連載15回目となります。先日開催されました、アイコムフェアinならやま研究所と、アイコムフェアin東京木場の両会場に行ってきました。

特にならやま研究所では、多くのOMさんとお話させていただき、楽しい時間が過ごせました。車移動で、しかも日帰りだったのでちょっとしんどかったですが、35年前に大阪に住んでいた時代よりも、高速道路が整備された(当時は、新東名高速、伊勢湾岸道はなかった)ので、比較的移動が楽に感じました。

新東名の120km/h区間は大きい車なら楽勝だったと思いますが、今回は高速代を安く抑えるために、軽自動車だったので、ちょっと辛かったですhi まあ、車での移動は安全運転で行きたいものです。行き帰りの道中では、ちょっとだけしか運用しなかったのでそれだけが心残りです。その中でもQSOいただいた方には御礼申し上げます。


ならやま研究所の7MHz 4エレスタック

ヘッドセットの回り込み対策 その後

11月15日号でちょっとだけお話しました、自作ヘッドセットの回り込み対策ですが、
・マイクケーブルの交換
・マイクケーブルをフェライトコアに巻き付ける

この2点の対策をやってみました。その結果、完全には防げませんでしたが、ある程度はマシになりました。これからの課題はパスコンを入れてみて、どうなるか? ってところを見てみたいと思います。またまた宿題になってしまいましたが、このヘッドセットの改修を試すチャンスは、1年近く先の来年の全市全郡コンテストまで、ないんですよねhi


このヘッドセットの改良をしました! 赤い○部分にコア入れました(写真は入れる前です)

フロントボンネットへのアンテナ基台取り付け

今のところ、私の移動専用車(兼普段の足車)は古いミラ アヴィで進めています。先日のならやま研究所も、この車で行きました。



平成18年式(ふ、古い!)ミラ アヴィです。いじる前の写真です

フルタイム4WDの5速マニュアル車なので、それを考えたら燃費は悪くないです。たいていリッター15キロくらいは走ります。特に嬉しいのは、新東名高速の120km/h区間も、120km/h巡航が楽に出来たことです。今までの経験で、オートマのターボ無しの軽自動車は、ちょっと辛かった記憶があります。マニュアル車に乗れる方は、ぜひ検討してみてください。燃費いいし。最近、スズキのワゴンRにマニュアル車が復活した、なんてニュースもありましたネ☆


マニュアル車が復活した、スズキ ワゴンR(スズキ株式会社Webサイトより)

さて、このミラ アヴィ、古い車のクセにアンテナを付けるところが全くない車(リヤハッチにも付けられない!)で、ルーフキャリアを取り付け、キャリアベース用のモービル基台を取り付けてアンテナを付けました。


アンテナをキャリアにつけてみました

ちなみにキャリアはTUFREQのシステムキャリアです。ここのメーカーのキャリアは何度か使っていますが、安くて結構ガッチリしてる印象です。値段も比較的安価なのも嬉しい点です。キャリア用基台は第一電波工業のルーフキャリア用CRBとDPKCRを使ってます。同じ物を2個使っていなくてバラバラなのは、単に手持ちの関係ですhi

今まで、釣り竿系のアンテナは、基台につけた144MHzの1/4λホイップにつないで、そのつなぐ位置で共振点の調整をしていました。今回もその方法を流用します。前回は車高の高い位置だったので、調整に脚立が必要となり、不便でした(調整後、脚立を移動先に置き忘れたことアリ・・・)。こんなことにならないように、今回はボンネットに付けてみました。



ボンネットに取り付けた基台

使った基台は、これまた第一電波工業のトランク・ハッチバック用K400です。ボンネットに取り付けるには、アースの問題があります。軽自動車なので、ボンネットだけではアースには面積が少な過ぎると判断し、ボディにアースを直接取るようにしました。これで7MHzでも3.5MHzでも同調が取れています。



アースの様子(写真は別の車です)

もちろん、ここに市販のHF用モービルホイップを付けても大丈夫です。ただし、ボンネットは薄く出来ていたり、車種によってはアルミ製だったりしますので、アンテナをつけたままの走行はオススメしません(簡単に曲がってしまいそうですので)。昔はボンネットにアンテナってカッコ悪いと思って絶対にやらなかったのですが、今では移動先で運用する時だけならいいか・・・ って思うようにして、使っていますhi

アース線の取り回しですが、基台にあるコネクタ部分から圧着端子に編組線を付けたものを使用しボンネットの留めネジと、フェンダーとボディを留めているネジ数カ所に取り付けています。ネジ部分には特に圧着端子などは使っていませんが、導電グリスを塗って接触抵抗を低くしています。


コネクタ部分に使う圧着端子 少量ならばヤフオク、メルカリ等にたくさん出品されてます


導電グリスの例(株式会社ナガラ電子工業Webサイトより)

導電グリスを使って、ボディと網組線の接触を良好にする、ボンネットとボディの両方にアースを落とし、出来るだけ面積を増やす、この2点がポイントだと思います。余談ですが、脚立は途中で引き返して無事に発見しました(ヤレヤレ・・・)。それ以後、運用後は必ず車の周りを1周するように習慣にしてます(夜は懐中電灯を付けて・・・)。皆さんも気を付けましょうhi

移動用PCにピッタリ!

最近のアマチュア無線の運用は、パソコンが必要不可欠なものになりました。ログ、FT8、RTTYなどなど・・・

移動運用ではノートPCを使用することになりますが、どうしても扱いが雑になりがちです。時には壊してしまうこともあると思います。私は「本体無期限保証」が付いた中古ノートパソコンを使用しています。これならば、うっかりコーヒーをこぼしても、落下させてしまっても、本体と保証シールさえあれば、販売時の状態まで、何度でも戻してくれます。

最新スペックというわけにはいきませんが、一般的な運用では問題ないと思います。これから安い中古のノートパソコンを検討されているなら、検討しても良いのでは? と思います。
アールピーシー


私が使っている無期限保証付PC

なおご意見、ご感想、ご質問等については、筆者である私宛(jf1kktアットマークgmail.com)へご連絡頂けますと幸いです。

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