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JAIAがハムフェア2018の技術講演「初心者でもわかる!? SDR(ソフトウェア無線)大研究」の資料を公開

有力な日本のアマチュア無線機器メーカーで組織する団体、日本アマチュア無線機器工業会(JAIA)の技術委員会は、ハムフェア2018の「JAIAタイム」で行った技術講演「初心者でもわかる!? SDR(ソフトウェア無線)大研究」の資料を公開した。JAIAのホームページから誰でも無償でダウンロード可能だ。


ハムフェア2018でJAIA技術委員会が行った技術講演「初心者でもわかる!? SDR(ソフトウェア無線)大研究」は大盛況だった

JAIAは毎年、ハムフェア会場のイベントコーナーで「JAIAタイム」という時間を設け、技術委員会のメンバーがアマチュア無線機器の最新技術や基礎的な内容などをわかりやすく説明する技術講演を行って好評を博している。最近5年間の講演テーマは次のとおり。

・ハムフェア2014
「やさしいデジタル大研究」(担当:アイコム株式会社)

・ハムフェア2015
「ダイナミックレンジ大研究」(担当:株式会社JVCケンウッド)

・ハムフェア2016
「FM電波が耳に聞こえるまで」(担当:アルインコ株式会社)

・ハムフェア2017
「アンテナ利得大研究」(担当:第一電波工業株式会社)

・ハムフェア2018
「初心者でもわかる!? SDR(ソフトウェア無線)大研究」(担当:アイコム株式会社)


JAIA技術委員会が2014年から2017年のハムフェア会場で行った技術講演。
その資料(PDF版)もJAIAホームページで公開されている

今年行った講演は、アマチュア無線の世界でも身近になりつつあるSDR(ソフトウェア無線)がテーマの内容で注目度が高く、イベントコーナーは満席に近い状態になった。


JAIAのホームページで公開された、「初心者でもわかる!? SDR(ソフトウェア無線)大研究」の資料表紙

JAIAによると、今回の講演は「最近、SDR(Software Defined Radio)という言葉をよく耳にします。各種無線機やスマホやテレビでもSDRの技術が広く使われており、アマチュア無線の世界でも安価で高性能なSDRトランシーバが普及するようになってきました。身近になったSDRですが、どんな仕組みで、どのように利用され、何ができるか、またSDRはどのような技術が使われており、従来の無線機とどのように違うのか、わかり易く解説します」という趣旨で、アイコム株式会社 ソリューション事業部参事の櫻井 稔氏が担当し、次の各項目について約50分間にわたって説明した。

「初心者でもわかる!? SDR(ソフトウェア無線)大研究」の内容

1.SDRとは
2.ラジオの進化
3.SDRソフトウェア
4.SDRの方式
5.SDRの利点・欠点
6.デジタル信号処理の基礎理論
サンプリング定理・直交ミキサ・デジタルフィルタ・高速フーリエ変換・復調
7.DSP・SDR開発ツール
8.SDRの未来予測

講演で使用したプレゼンテーション資料のPDF版は74ページにも及ぶ詳しいものだ。SDRの定義から実際の使用事例、アマチュア無線家やBCLファンに人気のSDRソフトウェアの紹介、受信機としてのSDRの方式と特徴、さらにはSDRの利点や欠点、技術的なポイントなど、SDRを学ぶには最適の資料といえるだろう。


「1.SDRとは」「2.ラジオの進化」「3.SDRソフトウェア」「4.SDRの方式」の各項目より


「5.SDRの利点・欠点」「6.デジタル信号処理の基礎理論」
「7.DSP・SDR開発ツール」「8.SDRの未来予測」の各項目より

なお、JAIAのホームページの情報コーナーでは、今回の講演だけでなく、ハムフェア2014~2017の技術講演の資料もPDF版で公開されている。興味のあるものを下記からダウンロードしてはいかがだろうか。

JAIAホームページ 情報コーナー http://www.jaia.or.jp/shiryo/

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次号は 12月 1日(木) に公開予定

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