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2023年9月1日掲載
元JH1FCZ(ex JA2EP)大久保さんが生前に発行した紙版のFCZ誌とPDF版のCirQ誌が、電子データとしてインターネット上で公開された。この公開は、有志の尽力と、大久保さんも在籍していた相模クラブの全面協力によって、ホームページが立ち上がったものだ。
ホームページ (FCZ Archive1)
関係者の一人である、JR1CHX黒岩さんは、「FCZ誌とCirQ誌に掲載された回路は、初級の方でも取り組めるものも多くあるので、ぜひ閲覧していただき、また実際に作って自作の喜びを味わっていただければ幸いです。自作の喜びを味わう、それがFCZ大久保OMの一番伝えたかったものです。」と話す。
http://momo.gmobb.jp/fcz_ac1/
http://momo.gmobb.jp/fcz_ac2/
上記2つのページにて、FCZ誌の全300巻と、CirQ誌の全66巻が公開されており、商用でない限り閲覧やダウンロードは自由とされている。(商用目的の使用、および転載は不可)
創刊号~50号の総目録の一部
筆者の大久保さんは、脱サラして神奈川県座間市に有限会社FCZ研究所を立ち上げた。FCZ(Fancy Crazy Zippy)誌を通じてたくさんの実験回路を紹介すると共に、キットを頒布して自作の喜びを広めた。特に大久保さんが開発した変なアンテナ「ヘンテナ」をご存知の読者も多いと思う。
1975年1月発行のFCZ誌創刊号 (上記HPより引用)
大久保さんは、1975年1月から2001年1月にかけて紙媒体のFCZ誌を300巻、さらに増刊号も含めて多数発行した後、2001年1月発行の300号を機にFCZ誌を終刊とした。その後は、2003年8月から2015年1月にかけて紙媒体であったFCZ誌に代わるものとして、さらにカジュアルな技術関連や身の回りの出来事を投稿したPDF型式のCirQ誌を66巻発行した。なおFCZ誌は有償配布であったが、CirQ誌は無償配布だった。
その間、2007年9月にFCZ研究所を解散し、2007年11月には千葉県佐倉市に転居していわゆる引退生活に入った後、2020年7月にサイレントキーとなっている。
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