MasacoのFBチャレンジ!
2023年9月1日掲載
今回のMasacoのFBチャレンジでは、JARD(一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会)が主催する「JARD HAMtte交信パーティー2023夏」の開催に合わせて、8月12日にメンバー局JL3ZGL(FB Girls Radio Club)の運用を実施しました。
今回の移動地は、奈良県御所市にある大和葛城山です。6月のMasacoさんの個人コールの移動運用では和泉葛城山(和歌山県紀の川市)で運用しましたたが、今回は大和葛城山(奈良県御所市)に登って運用しました。
山ガールの姿で今回もいい天気!
運用を行ったのは、8月12日(土)。ちょうど台風6号と7号の来る合間の日で、近畿地方は非常に暑い日となりました。
大和葛城山は、徒歩でも登ることができるのですが、今回は葛城山ロープウェイを利用して登ることにしました。
今回の計画は、朝一(9時)のロープウェイで登り、設営ができる頃の10時から16時に運用し、最終(17時)のロープウェイで降りるという予定です。身軽にIC-705+外部アンテナを使用し、出力が低い代わりに標高とアンテナの性能でカバーしようと言うこととなりました。
ロープウェイの葛城山上駅から歩くこと15分、運用拠点に到着したMasacoさんとスタッフはさっそく設営開始です。葛城山上駅から運用拠点までの道のりは比較的木陰などであまり暑くはなかったのですが、設営場所はしっかり日が当たり暑い中、HF~50MHz帯のギボシダイポールアンテナや、V/UHF帯用のGPアンテナを設営しました。
運用拠点までは木陰の道のり
設営は「晴れ女効果」で日差しが強いなかでした(汗)
ところで上の写真よく見ると、ダイポールアンテナの端っこをドライバーで地面に刺しています。スタッフによるとこのダイポールは、3.5MHz~50MHz帯用のギボシダイポールアンテナで、端の部分は3.5MHz用のエレメント部分。電気的に切り離されたエレメントなのでそのままドライバーで地面に差し込むことで両端に使用するロープを省略し、ドライバーもドライバーとして使用してから杭代わりに使い、少しでも荷物の軽量化と設営・撤収の時間短縮を狙ったそうです。
HF~50MHz帯ダイポールアンテナ
V/UHF帯GP
外での設営を終え、屋内の無線機などの準備です。今回はIC-705を使用するので設営は簡単! ログ入力用のPCもセットして準備ができました。
無線機やPC、メモ用紙など準備OK!
今回は、直流電源装置を用意し10Wでの運用ですが、無線機が熱中症になってはいけないと、スタッフが用意した冷却ファンも取り付けて早速運用開始です。
無線機も熱中症対策バッチリ♪
さて運用を始めようと空き周波数がないか探します。普段よりノイズレベルが非常に低く、最初は無線機の調子が悪いのかと思われましたが、山の上でノイズを出すものが皆無なため、スコープで見ると信号のないところは真っ黒! それでこのロケーションですから期待が持てます。
ノイズが低く空いているところが真っ黒な表示でした
Masacoさんは、ほどなく空き周波数を見つけ、早速「CQ CQ CQ ハムって・・・」しかし何やらMasacoさんが首をひねっています。「送信していない感じなんですが・・・」スタッフが色々調べていましたが、アンテナが悪いのか、同軸ケーブルが悪いのか原因不明です。ふとマイクのコネクタを見てみると、最後まで押し込まれていないのでは? と押し込んでみると送信できるようになりました。レイアウトを変えるときにマイクを外した時にしっかりと挿していなかったのが原因だったようです。(皆さんも気を付けましょう!)
気を取り直して、「CQ ハムって・・・」、とCQを出しながら、MasacoさんがSNSにオンエア周波数を書き込もうとすると、スタッフに止められました。
10Wですがロケーションが良いのでどんどん呼ばれています
「?」と思いつつも数局との交信を進めているうちに、スタッフがあわただしく動き出しました。Masacoさんに内緒でサプライズ企画を用意していて、先着3名(住所がわかる人)にこの大和葛城山山頂に設置されている郵便ポストにQSLカードを投函し、郵便でダイレクト発送しようと言う事です。JARL会員局名録で住所・氏名を調べ手書きでQSLカードを山頂にあるポストに投函することとなりました。(この記事が公開されるころには幸運な3名の方に届いていることでしょう)
ダイレクト発送はトップから3局と決めていましたが、2番目と3番目の局は、JARL会員局名録2022-2023年版にも、QRZ.comにも住所を出しておられなかったため、代わりに住所を出しておられた4番目と5番目の方に発送することになりました。2番目と3番目だった局、昨今の情勢から電波で住所を聞くわけにもいかず、大変申し訳ありませんでした。
山頂ポストに投函しま~す!
さて7MHz SSBで運用を開始後1時間くらいで約30QSO、10Wで送信していますが着々とログが進み、一旦途切れたところで、次は430MHz FMに出ることとしました。900m以上の標高のため、1時間半で42QSOのログインです。たくさんの局に呼ばれつつも、交信相手からハムフェアのことなどを聞かれ、ついつい翌週に開催されるハムフェアのPRもしながらの運用となりました。430MHz帯の運用では6月に移動運用に行った和泉葛城山から運用されていた方とも交信ができました。
昼食休憩の時間となり一旦運用を止め、昼食を食べに山頂レストランへ行くことにしました。
今日のお昼はおすすめのミニかも丼定食を頂きました♪
午後の運用再開前に、先程の手書きQSLカードを仕上げてポストインしました。運用拠点から山頂にあるポストまでの往復に時間がかかり、14時から運用再開です。
スタッフよりEスポが出ているようなので、21MHz SSBに出てみましょう。と言う事で、聞いてみると21MHzのフォーンバンドの下の方はたくさんの方が出ていましたが、上の方にあるJARLコンテスト周波数帯で何度CQを出しても応答がなく0QSOに終わりました。そこで50MHz SSBに出てみると、9局と交信ができたところでログはストップしました。
残り時間があと1時間半。ここで7MHz SSBに戻ると、またもやひっきりなしに呼ばれ続けました。ここでもMasacoさんは丁寧にハムフェアの質問や応援の言葉に答えていました。途中フルコピーしてコールバックしたはずが応答なし・・・、どうしたのだろうと数度呼び掛けたところ「すいません宅配便が来ちゃいまして」と、びっくりするやら応答があってホッとするやらといったこともあり、たくさん交信しているうちにそろそろ終了時間が近づいてきました。16時ちょうどの交信を最後に「すいません! そろそろ撤収しないと、歩いて下山することになるので終了します!」と終了宣言。聞いていた皆さんから「ありがとうございました」、「お疲れさま」といった暖かいメッセージをいただき運用を終了しました。
下山の最終ロープウェイは17時です。しかもその時間までに運用拠点から葛城山上駅まで移動しなくてはいけません。実はMasacoさんが最後の7MHz SSBの運用をしている間にスタッフによりV/UHF帯のGPアンテナ関係の撤収をすべて終えていました。残りの屋内外の撤収をみんなで行い、最終のロープウェイに乗ることができ無事下山することができました。
無事下山できました!
交信頂いた皆さんありがとうございました。また今回予定していたD-STARでの運用ができず申し訳ありませんでした。D-STARでスタンバイされていた方、またパイルアップを抜けられず交信できなかった方も次回の移動運用をご期待ください。
大和葛城山山頂は、とても眺めが良かったので、2枚ほどご紹介します。
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