Summits On The Air (SOTA)の楽しみ
2023年9月15日掲載
皆さんハムフェア参加されましたでしょうか? SOTA日本支部は今年もハムフェアに出展参加させていただきました。
数年続いたコロナ禍を抜けたという効果もあったと思いますが、今年はとてもたくさんのSOTAに興味をお持ちの方々の来訪を受けました。いつものようにアンテナや電源についてのご質問が多かったと思いますが、最近昔を思い出して再開局をしたので様子を見に来た、山で無線をやっている人を見て自分も免許を取ったということを言われているかたもおられました。そんな中でSOTAというと高い山しか対象ではないと思われる方もおられるようでした。
確かにSOTA対象の山は標高の高い山が多いのですが、山によってはとても簡単に登れたり、山頂付近まで車でアクセスできるようなところもあります。SOTAを続けているとどうしても高い山や有名な山での運用を紹介してしまいますが、ちょっとここでは趣向を変えて、SOTAをこれから始めたいという方のために、超簡単に登れるSOTA登録の山をいくつか紹介していきたいと思います。
まずSOTAの対象の山ですが、下の図のように、コル(鞍部)から150mの標高差が必要です。カウント可能としているものだけがSOTAの対象となります。
この条件を満たしている山を探すなんて、面倒だなと思う方もいると思いますが、既にこのルールに基づいてSOTA対象の山岳リストが作られていますので、SOTAのホームページにあるリストの山に登ればそれでOKですので、運用する時に、このルールを意識する必要はありません。
さらに、このSOTA対象の山であれば、必ず150m以上自分の足で登るということは必要ではありません。例えば、この山頂の近くまで車やケーブルカーで登れるような山であればそこから運用してもOKなのです。
ただし、SOTAのルールでは車両の中から運用したり、車両の電源を使ったり、商用電源を使うことは禁止されています。山頂まで車で行けてもSOTAの基本ルールは適用されます。さすがに山頂まで車で行けるところは多くはないですが、山頂の近くまで車で行けたり、比較的簡単に登れる山、安全な山を主体に紹介してみたいと思います。
ここは私もだいぶ前に行った場所ですが、埼玉県秩父郡横瀬町に丸山というSOTA対象の山があります。
埼玉県県民の森の中にあり、駐車場から歩いて15分ほどで山頂に到着できます。15分で登れる山といっても標高は960mあります。
山頂には立派な展望台があり、ここからの眺めは最高です。ただし展望台はたくさんの観光客が来られますので、展望台の上に長時間居座って運用することは皆さんの迷惑になる可能性がありますので遠慮していただきたいと思います。SOTAは周りの人との調和、自然・環境の維持も守らなくてはいけない重要なルールなのです。
左に日本の高度成長を支えた秩父の武甲山が見えています。
これから涼しくなると家族でハイキングを兼ねてSOTA運用もできます。とても気持ちの良い一日になると思います。ぜひ出かけてみたらいかがでしょうか?
SOTA日本支部は今年もお彼岸の近く、9月17日にSOTA JA QSOパーティを開催します。詳しくはこちらをご覧ください。2023秋SOTA JA QSOパーティ
SOTA日本支部ではSlackを使ったコミュニティプラットフォームがあります。すでに100人以上のSOTA愛好家の方々が参加されています。このコミュニティに新たに参加をご希望の方は私宛のメール、ja1ctvアットマークjarl.comでも結構ですし、SOTA日本支部のホームページの問合せのページから連絡を頂いても結構です。登録案内を送らせていただきます。
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