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おきらくゴク楽自己くんれん

その56 ポータブルインバーター発電機の導入

JF3LCH 永井博雄

2026年2月2日掲載


インバーター発電機 iEG900M

軽トラモバイルシャックをより快適に使える環境・設備を整える日々が続いています。前回モバイルシャックの電源をこれまでの12.8Vリチウムイオン電池だけでなく、安定したDC13.8Vが得られる方法について考えていました。そして今回インバーター式ポータブル発電機を購入しました。

1. 発電機導入までの経過

これまでモバイルシャックでは主に12.8Vリチウムイオン電池を使って無線機とユーティリティの電源としていましたが、無線機をより安定して動作させることができるDC13.8Vが欲しくなり、その方法を検討してみました。

・24V→13.8V DC/DCコンバーター
  電池や充電器、コンバーターまで調達が必要でコスト高

・ポータブル電源

単品でDC出力は10A程度しかとることができないものが多い。電圧も機種によりDC12V~13.2Vと様々

・ポータブル電源+安定化電源
  ポータブル電源のAC出力からくると思われるノイズが無視できない

以上のことなどを考慮しコストはかかりますが、ACインバーターがDC24V入力になれば変換効率が上がり、夏の冷房時の室温上昇が軽減できて無線に影響するもノイズも少なくて済みそうなDC/DCコンバーターを購入することにしていました。

そして注文する直前になって25.6Vリチウムイオン電池の費用で買うことができる900VAインバーター式発電機が目に入りました。これ1台があれば高容量AC100Vが得られるのです。安定化電源は元々移動用の物を持っているのでトータルの費用はかなり抑えられます。エンジン発電機となると排気や騒音があるので、使える場所は限定されますが冷房用電源としても活用できます。これまでもインバーター発電機の安いモデルが売られているのを見たことがありましたが、あまり聞かないブランドで某国製品のようで信頼性に疑問がありました。

個人的にエンジン物は国内有名ブランド以外の製品はもう一つの印象があります。ところがこれは国内ブランドであり、かつ形状が他の一流メーカー同容量のモデルと酷似しておりOEM品のようです。諸元はオリジナルモデルと同一でかなり安くなっておりお買い得だと判断しました。

これまで骨董品レベルですが移動運用を始めた頃に中古で購入した900VAの発電機があります。最近はリチウムイオン電池が主になってすっかり出番が少なくなり、災害などで停電時の非常用電源として備えている状態が長く続いておりました。オイル交換など定期的にメンテナンスをしており今でも一発起動できます。現時点で動作に問題ないのですが40年を超える年式でそろそろ代替わりさせないといけないと考えていました。

どの道必要な物です。この際新しい物を購入することにしました。インバーター式なのでノイズの不安はつきまといますが、移動運用で活躍されておられるOMさんにインバーター式発電機を使っている局も多くおられるので、工夫次第で使い物にはなるのであろうと安直な判断をしています。また無線用には使わなくてモバイルシャック旅でのユーティリティ電源としての活用、いざという時のリチウムイオン電池充電電源としても利用できるでしょう。

2. 新旧発電機の比較

40年の時の流れはポータブル発電機に大きな進歩をもたらしています。これまで使ってきた発電機EB900は中古品で購入。当時としてはコンパクトで低騒音な発電機です。以前は建設現場の電源として活躍していたみたいで、ガッツン傷や塗料の跡があり安価でした。しかし機能としては全く問題ありませんでしたし、これまで頻繁にメンテナンスを行っていたので長時間運転でもとても安定していました。コンテスト移動や仲間での合同移動運用などで大活躍してくれましたが最近はめっきり出番が少なくなっておりました。


1985年発売のEB900

今更ながらですが新旧発電機の比較をしてみます。


新旧の発電機比較

タンク容量は1L小さくなっていますが連続運転時間は伸びています。しかも省エネモードで最長11時間を超えています。コンテストなど長時間運用で給油手間が少なくて済むのでありがたい限りです。

運転音もインバーター式の方がフル運転でも少し低減しています。また負荷状態に合わせてエンジン騒音も上下するので、負荷の軽い時はさらに静かになります。とはいえサービスエリアや道の駅などの公共施設では使えませんが。

そして何よりその軽さです。昔は26kgの重量は問題なく運ぶことができていましたが、歳をとり今となっては大変です。移動運用したらぎっくり腰になった、なんてシャレになりませんので約半分となった重量が一番ありがたい進歩だと感じました。気軽に現地に運ぶことができるのですから。トレードオフとしてインバーターノイズの問題からは逃げられませんので運用しながら対策して改善していきたいと思います。

注文して届いたiEG900Mは製造から時間が経っているような感じがしていました。販売元の気転でしょうか、通常は新品には入っていないエンジンオイルが注入済みでした。シール銘板などに焼け? があり、製造後時間が経っていることが感じられます。長期在庫品だったようで安かった理由が分かったような気がしました。初めてエンジンを起動するときはスターター紐を何度も引き不安になりましたが一回起動すると次回からは問題なく起動できるようになりました。

次ページは「移動運用での使用」

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