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IC-9700使用レポート

IC-9700によりVHF・UHF帯の楽しみが広がりました

大阪2mSSB愛好会会長 JH3BGW 平田正浩

運用レポートも4回目となりました。IC-9700が発売され、1年近くなり購入局も多くなり、本機を色々な使い方で楽しまれているようです。当会は2mSSB愛好者の会ですが、1200MHz帯の活性化の為に昨年6月から、SSBによるロールコールを開始し、40回(毎週金曜日21:30より1294.230MHz)開催近くとなりました。これまで常置場所より55局の各局と交信させていだきました。初回から皆勤賞の局長さんもおられ、感謝を申し上げます。毎回の交信局も30分間で25局以上となり、皆様から今後も永くロールコールを継続してほしいとのお声もいただくようになりました。

当会のアンテナは、3階建ての家にポールを立て設置しています。前回のレポートにも書かせていただきましたが、東側は生駒山・信貴山・二上山と生駒山地に囲まれています。西・北・南側は高層マンション・高層の工場など様々、1200MHz帯にとっては厳しい環境ではありますが、頑張って飛んで行ってくれているようです。

1200MHz帯の伝搬特性とアンテナ特性のレポートの為に、八木アンテナ(16エレシングル、垂直・12mh)とD社の5/8λ14段(手前の白いアンテナ)、5/8λ6段(赤いアンテナ)を仮設置しました。強い信号を求めてアンテナを切り替えたり、アンテナを振ったり、忙しい運用(ロールコール)をしております。


前回レポートでは、八木アンテナ(16エレシングル、垂直・12mh)を使うことで、直線距離約80kmもある兵庫県加古川市とはRSレポート57、GP(5/8λ6段)ではRSレポート51で交信。柏原市から300度の大阪市の方向に直接アンテナを向けるより、60~90度方向の東向けの生駒山・信貴山にアンテナを向けるほうが信号強度で2~4ポイント程度アップ、また、了解度もアップすることをレポートさせていだきました。

今回は同じGPを使用し、144MHz SSBによるD社の3バンド対応5/8λ14段(手前の白いアンテナ)と、3バンド対応5/8λ6段(赤いアンテナ)をアンテナ切替器を使用し、受信信号強度の違いを測定してみました。高利得アンテナの方が送受信とも強いことは想定できますが、交信局の方向で受信信号強度の違いも現れ、驚きました。アンテナ特性・干渉・ロケーション(交信局が山の中)によるかと思いますが、高利得アンテナの方が受信信号強度の弱い現象も現れました。理論的には、当方はわかりませんが、下記表をご参考にして下さい。


表-1 受信信号強度
IC-9700 デジタルマルチメーターにより測定
切替器 D社 周波数範囲:DC〜3000MHz Nコネクタ仕様
アンテナトリプレクサー未使用

設置にあたって、どちらが良いかと迷っておられる局長さんもおられるかと思いますが、3バンド対応5/8λ14段の方が5mとアンテナが長く設置場所の確保が必要かと思います。3バンド対応5/8λ6段も144MHzで長年使用しておりますが、遜色なく当局は使用しております。

ワンポイントアドバイス

便利な機能を使用しましょう。ダイヤルをクルクル廻していませんか。タッチするだけで周波数移動ができます。


詳しい操作は、IC-9700マニュアル 5スコープ機能と操作(5-2) 「◇スコープに表示される信号スペクトルを受信する」を参照下さい。

【ご参考】アンテナの写真


3バンド対応5/8λ14段GP(左)と、3バンド対応5/8λ6段GP(右)


16エレシングル八木

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次号は 12月 1日(木) に公開予定

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