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Japan Castles On The Air (JACOTA)

Castle 4 勝竜寺城(京都府長岡京市)

JO3SLK Greg Cook (翻訳 JP3DOI 正木潤一)

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今月のJACOTAは、京都府長岡京市の勝竜寺城での運用をご紹介します。

京都府長岡京市にある勝竜寺城は、小さくとも歴史的に古い魅力のあるお城です。私の住む兵庫県川西市から車で45分くらいのところにあります。いつものように『jcastle.info』でこのお城を見つけました。このお城の説明は、Jcastleによると、次のように書かれています。

1339年、勝竜寺城は、足利幕府最初の将軍である足利尊氏の家臣、細川義春(よしはる)によって建てられました。この城は、西からの襲撃から京の都を守るうえで戦略上重要な場所に位置しています。応仁の乱では、岩成友通(ともみち)が西軍の城主でした。織田信長がこの地を獲った後は、ここに細川藤孝(ふじたか)を置きました。藤孝はこの城の守りを固め、2重の堀を張り巡らせました。この城は1582年の信長の死後、山崎の戦いにおいて明智光秀の本陣として使われました。城は部分的に江戸城の建築に供出され、後には無様な状態で遺るだけでした。1633年に永井直清(なおきよ)が城主となった際に再建が試みられましたが、彼が1649年に摂津の国へ移った際に遺棄されました。

私は2021年3月20日にこのお城を訪れ、下見を兼ねた撮影と、運用許可取得の相談を行いました。勝竜寺城公園の責任者の方はとても親切で私が無線運用することに協力的でした。「ここで無線を運用したい」と申し出ると、その内容で申請書を送るように言われ、指示どおりに申請書を提出したところ、4月9日(金)に許可が得られ、同日運用に至りました。

お城と敷地


復元された天守閣はコミュニティセンターとして利用されている

本丸を囲う塀は完全に復元されており、お城の周囲を囲っています。


天守とその前に横たえる塀と堀

大手門は木の橋を越えたところにあります。


お城の入口。大手門はこの写真の左手にある


厚い梁と扉の巨大な門(大手門)

天守の内部はコミュニティセンターになっています。


入口はこの写真の左にある

城内の敷地の隅には2つの櫓があります。


本丸内はとても綺麗で管理がよく行き届いています

駐車場と高台


小高い丘を運用場所に選んだ

勝竜寺城に隣接している公園の横には駐車場があります。駐車場は、車7台が停められるほどのスペースしかないため、是非とも訪れたいのであれば、早く行くことをお勧めします。一旦市民会館に寄って公園使用許可証を受け取り、再び勝竜寺城に戻った時には開園時間ちょうどでした。その丘は、かつて天守があったであろう場所と言われています。


丘に続く小道。復元された天守(現在はコミュニティセンター)はこの写真の左側にある


広く見渡せるテラスからの眺めは綺麗

ここに私の移動局を設置して運用することにしました。ここは天守からはだいぶ離れた場所なので、階段を登ってこの丘までやってくる人は少ないだろうと思っていました。ところが、実際運用してみると数名の観光客がやってきました。そのうちの何人かが私に何をしているのかと話しかけてきました。どうやらアマチュア無線に興味を持ったようでした。

荷物キャリーと荷物一式


今回持ってきたのは、いつものカートではなく、お買い物に使うようなキャリーバッグです。段数の多い石組みの階段もありましたが、キャリーバッグは階段を登る際には持ち上げて運びやすかったです。しかもこのキャリーバッグの後ろの部分には折り畳みの椅子が付いています。キャリーバッグには、毎回移動運用に使っているBuddipole®アンテナのバッグ、IC-705と(先月号で紹介した)ループアンテナを収めたLC-192、三脚、そしてカメラとアンテナアナライザーを入れた白いトートバッグを満載しました。

6mバンドの3エレ八木が大活躍


今回も、 FBニュース4月号で紹介したアンテナ同じ構成で6mバンドの3エレ八木アンテナを組みました。このアンテナを西南西に向けて大阪の数局とQSOしました。6mは、日本国内でも人気のあるバンドで、西南西に開けた場合、台湾やオーストラリア、香港ともQSOできると思います。

AL-705ループアンテナ


ループアンテナを使って40mバンドも試しました。リグはIC-705でQRPということもありましたが、今回は飛びやコンディションが良くなかったようです。今度訪れたときには、HFハイバンドも試してみたいと思っています。D-STARも京都南430レピーターを介してコールサイン指定やゲート越えで運用しました。VHFやUHFバンドの運用もこのJACOTA記事で触れていきたいと思います。


キャリーバッグに付いている椅子に腰かけて快適に運用することができました。このキャリーは、今後も車から運用場所まで距離があるようなお城を巡るときに便利ですので活躍することになると思います。IC-705を据え付けるプラスチック製の小さな三脚も含めて、運用に必要な装備をすべて乗せて運ぶことができます。今は、ログブックなどを置ける、手ごろなキャンピングテーブルを探しているところです。


天守、塀、堀の全景。今回運用した場所は、門のすぐ左にある小高い丘の上。

勝竜寺城は運用場所としてもっとも快適で楽しめるお城の1つです。歴史あるお城なので、機会があれば、ぜひ一度訪れてみることをお勧めします。

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次号は 12月 1日(木) に公開予定

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