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2023年6月1日掲載
日本のアマチュア無線機器メーカーで組織する団体、「日本アマチュア無線機器工業会(JAIA)」の第53回定時総会が、5月18日に東京都武蔵野市のホテルで開催された。
JAIA「第53回定時総会」終了後の記念写真(代表撮影)
JAIAは1971(昭和46)年に発足。国内の主要アマチュア無線機器メーカーによって構成され、会員各社(8社)による魅力あふれた商品の創造と、さまざまな委員会活動を通じてアマチュア無線界の発展に寄与している。
この日の定時総会では、第52期(令和4年度)の事業報告と決算案、第53期(令和5年度)の事業計画と予算案などが審議され、いずれも原案通り承認可決された。なお役員改選は2年に一度と規定されており、次回の改選は来年開催される第54期定時総会の場を予定している。
定時総会終了後には、JARLやJARDをはじめとする業界関係者およそ30名を招いた懇親会が4年ぶりに開催された。
冒頭で挨拶に立ったJAIAの小路山会長は、「コロナ禍の落ち着きを見せ、4年ぶりに懇親会を開会することができた。先ほど開催した第53回定時総会では、会員各社と“JAIAは今後どのようにしていくべきか”や、“お客様に対して何が出来るか”などの議論を行った。本日は詳しいご報告はできないが、JAIAの今後にぜひご期待いただきたい。会員各社は近年の半導体不足、材料の高騰などで相変わらず厳しい状態で、お客様に多大なご迷惑をおかけしているが、JAIAとしてもこの状況を打開すべく活動していく所存で、皆様のご助力をお願いしたい」と語った。
挨拶する小路山JAIA会長
続いて、来賓として出席した一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)の髙尾会長が、「JAIAの皆様と4年ぶりにお目に掛かることができ、大変ありがたい場になった。日頃、アマチュア無線家のために最新機器やさまざまな商品を開発・販売いただいていることに厚く御礼を申し上げたい。今年は8月19~20日にハムフェア2023の開催を予定しているが、会場でもイベントを盛り上げ、魅力的な商品を発表していただけることに期待している。コロナ禍を経て社会の動きも活発になってきた。アマチュア無線も熱心に愛好される方が非常に増え、連盟会員や有資格者が増加する傾向になっている。今後もJAIAの皆様には、JARDやさまざまな関係者と共にアマチュア無線界を盛り上げていただければと思う」と述べた。
来賓として挨拶する髙尾JARL会長
また一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会(JARD)の三木会長は、乾杯の挨拶の中で、「コロナ禍で3年間停滞していた社会が、ようやく本格的に動けるようになってきた。JARDも“アマチュア界を盛り上げる”ということをいろいろ考えていたが動けなかった部分があった。本日の総会ではいろいろと新しいことを提案されたと伺っているので、連携しながらアマチュア無線界が一丸となって進められるようにしていきたい」と述べた。
乾杯の発声は三木JARD会長が務めた
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