特別寄稿
2023年6月1日掲載
皆さん、こんにちは。JE1ECFと申します。IC-705の発売以降、自身の所属する無線クラブ(JARL QRP CLUB)で7月5日を含む週にIC-705を活用したQSOパーティ(ICP)を、ICOM様協賛のもと、立案、運営、開催を行っています。このQSOパーティについてはJARL QRP CLUBのホームページをご参照ください。
さて今回は・・・。
鉄道業界では日付が並んだ時に記念切符(入場券等)を発売します。こんなネット記事を目にしたとき、今年は令和5年5月5日で5並びであることに気が付きました。ハムにとって5月5日といえば、ジュニアハム向けに南極【8J1RL】とのQSOイベントがありますが・・・。どうせなら、ひそかにブームとなっている駅前QRVに便乗して「五」の付く駅で移動運用を行ってみようと思い立ちました。
日本全国には「五」の付く駅は49駅、1エリア(関東)には8駅あるようです。
・五井駅(JR内房線、小湊鉄道)【千葉県市原市JCC#1219】
・五香駅(新京成電鉄)【千葉県松戸市JCC#1207】
・五反田駅(JR山手線、東急池上線、都営浅草線)【東京都品川区JCC#100109】
・武蔵五日市駅(JR五日市線)【東京都あきる野市JCC#1029】
・西新宿五丁目駅(都営大江戸線)【東京都新宿区JCC#100104】
・五反野駅(東武伊勢崎線)【東京都足立区JCC#100121】
・五百羅漢駅(伊豆箱根鉄道大雄山線)【神奈川県小田原市JCC#1107】
・五月台駅(小田急多摩線)【神奈川県川崎市麻生区JCC#110307】
この中から日付にちなんで5駅を選択(赤文字表記)し、樋口一葉さん(5千円札)と一緒に移動運用を開始しました。※実際には交通系ICカードにチャージしました。
令和5年5月5日、「五」がつく駅5駅でIC-705 5W(アンテナはダイヤモンドのRH-770)運用による駅前QRVのスタートです。【地元の最寄り駅を始発電車で出発】
【写真1】始発電車で出発
【写真2】武蔵五日市駅
【写真3】五月台駅
【写真4】五香駅
【写真5】五反野駅
【写真6】五反田駅
【写真7】IC-705
運用する周波数は本来、5並びを意識すると50MHz帯となりますが、限られた時間で交信実績をあげることを考えると430MHz・FMが主体ということになりました。各駅での交信実績は以下の通りです。
五月台駅と五反田駅での運用中に以下の体験をした。それは線路(軌道)に近い場所での運用時、電車が傍を通過する際に走行音で相手局の受信音がわからなくなることは当たり前に感じるが、ノイズレベルの上昇により、相手局の信号がかき消されるといったことがあった。特に五反田駅ではS9の相手局の信号が全くわからなくなった。原因を考察すると、埼京線が傍を通過してもノイズは発生しなかったが、山手線が通過する時に事象が確認されたことから、これは駅を発着する際の電車の力行・制動時に発生するノイズと推測した。
後日、知人ハムにこの話をした際に、太陽光パネル等のノイズの話になった。この先は余談となるが、知人ハムの住む地域では近年、もともと田んぼだったところに新築の家が建ち並ぶようになった。その際、新築をしているハウスメーカーに太陽光のパネルのノイズについての問い合せを行ったそうで、そのハウスメーカーではハムの住宅の周囲100mの物件では太陽光パネルを設置しないルールがあったとのことで、ノイズの発生源を事前に排除できたとのことだった。
話を戻し、駅前QRVの際の楽しみ方の1つに駅スタンプや入場券の収集がある。今回の移動運用で、駅スタンプを常設していない駅や駅務員室に保管している駅、さらには入場券の取り扱いをやめ初乗り運賃の切符で代用する会社、通常は自動券売機の入場券モードを非設定としている会社(駅)があることがわかった。今回収集した駅スタンプや入場券はQSLカード制作材料に使用したが、残念だったことが1点あった。それは購入した入場券が自動券売機よる発券であったため、日付の表記が全駅とも西暦であったことだった。
今回はQRVしている時間より移動時間に大半をかけたことで、移動運用というより鉄旅になり、多少の疲労感が残ってしまったが、楽しい1日を過ごすことができた。
以下、運用場所別のQSLカードをご紹介する。
アマチュア無線関連機関/団体
各総合通信局/総合通信事務所
アマチュア無線機器メーカー(JAIA会員)
©2024 月刊FBニュース編集部 All Rights Reserved.