アマチュア無線の今と昔
2023年6月1日掲載
連載第7回目になります。今回はイベントに参加したお話からです。
5月21日(日)に行われた「第9回かながわアマチュア無線フィールドミーティング in 宮ケ瀬」に行ってきました。
当日は早めに出掛けて移動運用もついでに楽しんでしまおうと思っておりました。当日の模様は他の媒体でも紹介があると思います。私にとって昨年のハムフェア以来の、久しぶりのジャンク市でしたので、ジャンク漁りに夢中になってしまい、写真を撮って来ませんでした(苦笑)。
やはりイベントは参加してナンボだと思います。私もいろいろな刺激を受けましたし、安くジャンクも買えました。さらに顔見知りの方とお話もさせていただきました。今まではコロナ禍でイベントが制限されていましたが、こういったイベントがある時には、ぜひ参加するのが良いと思います。
一人で参加して、知り合いが現地にもいない状態でもいいと思います。こちらから声をかければ、同じ趣味をしている仲間が、温かく迎えてくれると思います。もちろん、私も、逆の立場になったら、そうしたいと思っております。中には関西から遠路はるばる参加された方もいらっしゃいましたよ!
イベント参加後は、アンテナのテストを兼ねて移動運用を行いました。詳細は次号でお話したいと思います。
イベント前に運用♪
イベント帰りに運用しました。アンテナは前号で紹介した7MHz 1/4λフルサイズ
以前、CWのスピードは相手にあわせるのが良い、というお話をしました。相変わらずスピードは相手に合わせない方が多い気がします(近所の元通信士のOMもおっしゃってました)。
これとは別に、CWの符号を「個性的に」打っておられる局長さんもいらっしゃいます。確かに個性的ですので、受信しただけで「あ、○○さんだ!」とわかるので、それはそれでいいのでしょうが、初めてQSOする相手にうまく伝わるのかな? なんて思ってしまいます。
長点と短点の比は5:1くらいならまだしも、符号と符号がくっついていて切れ目がわからない局長さんもおられます。呼ぶ側の立場なら、コールサインがわからないなら呼ばなければいいだけですが、呼ばれる立場になるとそうもいきません。何回でも聞き直してしまってカッコ悪いんですが、ミスするわけにはいかないですから必死に受信します。そうなると時間当たりのQSO数が減ってしまいます。
中には「自己流のCWはお断り」と明言されている方もいらっしゃいます。多少のアレンジは個性があって楽しいですが、極端な符号は勘弁してほしい、と思うのは私だけではないでしょう。
受信側を思って送信しましょう
今は昔、40年程前の移動運用では、1回移動すれば数百局とQSO出来ました。今は100局もQSO出来たら御の字です。必然的に同じ局と何回もQSOすることになります。
移動運用に行って、いちばん寂しいのは呼ばれないことです。以前QSOしたことのある方でもいいので、何度でも呼んできてほしいと思っています(私だけだったりしてhi)。もちろん私も以前QSOしている方にも積極的にお声掛けさせていただいてます。
紙カードの交換ですと相手に金銭的な負担をかけますので、どうしても遠慮がちになってしまいます。その点hQSLやeQSL等といった電子QSLは、気兼ねなく交換できるのが有り難いです。まだ電子QSLを扱っておられない局長さんがたくさんおられますが、ぜひ検討をしてみていただければと思います。Turbo HAMLOGをお使いの方はすぐにでもhQSLは始められます。ぜひお試しください。
なお、移動して呼んでいただけるようにする努力、例えば珍しいところに移動するとか、ロケーションの良いところ、強い電波を送れるようにアンテナ等を工夫することも、もちろん必要です。パイルアップをさばくの、やみつきになりますね(笑)。
パイルアップは楽しいですね
QSOしてQSLカードを交換しないことを「No QSLでお願いします」ではなく、「LOGINでお願いします」と表現することがあります。特に移動局に向かって言うことが多いように思います。
最初、「LOGINってなんだ?」って思いましたが、調べていってようやくわかりました。これも何回もQSOしてカードを交換するのが負担になるからだと思います。今後、QSLカードの電子化がさらに進めば、もしかすると、LOGINという言葉を使わなくてもよくなる(=電子QSLで負担なく交換できるようになる)かも知れませんね。
ログインって・・・
私は一昨年に約30年振りに復活し、本格的にCW運用をするようになったのは昨年のはじめでした。
ワッチしていると「OP IS ~」とハンドルネームを打っています。ムムムッ、以前は「OP」ではなく「NAME」を使ってはいなかったか?
まあ、こちらはすぐに理解出来ましたが、その後、DX局(海外の局)でも「OP」を使っていることを発見しました。世界的な流れなんでしょうかね?
NAME?それともOP?
かつて運用していた約30年前までは、QTHをJCC/Gコードで紹介することはめったになかったと記憶しております。ところが昨今では、ほぼJCC/Gコードのみの交換になっています。例えば、奈良県奈良市はJCCコードが2401ですので、「MI QTH IS JCC2401」という感じで紹介します。以前はスペルをそのまま打っていましたので、「MI QTH IS NARA CITY」となります。
あるOM曰く、「QTHの紹介を数字だけの交換で済ませるなんて面白くない」と。長い地名はともかく、短いスペルの地名の場合は、なるべくスペルを打つようにしてみては如何でしょうか?
コードだけでなく市区町村名も打つのも手です
今更なのですが、最近WARCバンド(10/18/24MHz)に沼ってます。特に10MHzと18MHzです。沼ったキッカケは、当初使っていたアンテナです。たまたま18MHzに出られる仕様であり、せっかくオンエア出来るのに使わない手はないということでQRVしてみました。
そうしましたら、21MHzより国内遠距離QSOが安定している点、14MHzよりも敷居が低い点が気に入り、モービルホイップも2種類を揃えるまでになりました。余談ですが、14MHzは私にとって未だに高級フレンチレストランみたいなイメージで、牛丼屋大好きな私にとってどうも落ち着きません(苦笑)。
10MHzは7MHzの延長みたいな雰囲気で、7MHzのCWで移動運用されている方の多くが、10MHzにもQRVしておられるので、釣られてやってきた、という感じです。7MHzではコンディションが悪いエリアが、10MHzだと強く入感したりするので、7MHzとうまく使い分けると面白いと思います。
申し訳ありませんが、24MHzはまだ様子見状態で、アクティブに電波を出すところまでは至っておりません。
WARCバンドは国内外のコンテストの対象バンドから外れており、コンテスト中ものんびりとQSOを楽しむことができるのも、コンテスト不参加者には嬉しいところじゃないかと思います。まだWARCバンドに出られたことがない方、簡単なダイポールやモービルホイップでいいので、ぜひ一度、楽しんでみてください。
WARCバンドにオンエアしよう
なお、ご意見、ご質問等につきましては、筆者である私宛(jf1kktアットマークgmail.com)へ直接ご連絡頂けますと幸いです。
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