アイコム株式会社(大阪市平野区)は、ウォーターフォール表示など多彩な機能を備えたD-STAR対応のアマチュア無線用トランシーバーID-50を6月下旬に発売すると発表した。

ID-50は、JARL(一般社団法人日本アマチュア無線連盟)が推進するアマチュア無線のデジタル通信規格D-STARに対応し、レピータ(中継局)を経由して日本全国はもちろん、海外とも安定した通信を楽しむ事ができる。従来のFMモード(アナログ通信)にも対応している他、画像の送受信機能やレピータにアクセスできないエリアでも遠距離通信を楽しめるターミナルモード/アクセスポイントモードなど、D-STARの機能が充実している。その他にもバンドの状況や信号の位置が一目でわかるウォーターフォール表示や交信のチャンスを逃さないV/U、V/V、U/Uの2波同時受信など、多彩な機能で快適な運用をサポートする。

ID-50は、より多機能なハンディ機を求める方だけでなく、これからアマチュア無線やD-STARを始める方にも気軽に使用できる製品となっている。

発表された特長や定格は下記の通り。

主な特長

• ・レピータ(中継局)を経由して、日本全国/海外と安定した通信が可能。
• ・初心者でも簡単にD-STARの設定ができるDR機能を搭載。
• ・ID-50で画像の送受信，Windows PC/Android端末を接続して画像の閲覧が可能(※1)。
• ・レピータにアクセスできないエリアでも遠距離通信が楽しめる、ターミナル/アクセスポイントモードに対応。
• ・バンドの状態が一目でわかる、ウォーターフォール表示を装備。
• ・V/U、V/V、U/Uの2波同時受信機能を搭載(※2)。
• ・FMラジオ、VHFエアバンドなど多彩な受信が可能。
• ・知らない場所でも最寄りレピータがすぐにわかる、GPSレシーバーを内蔵。
• ・現行/旧モデルのほとんどのオプション類が使用可能。

• ※1 ST-ID50W(無償ソフトウェア/近日公開)とUSBケーブル(USB Type-C ⇔ Type-A/市販品)、またはST-ID50A(無償ソフトウェア)とUSBケーブル(USB Type-C ⇔ Type-C/市販品)が必要。
• ※2 DV/DVの組み合わせでの同時受信はできません。

主な定格

周波数範囲:
・送受信
　144.000～146.000MHz
　430.000～440.000MHz
・受信
　76.0～108.0MHz
　108.000～143.995MHz
　137.000～174.000MHz
　375.000～380.200MHz
　381.325～411.995MHz
　414.500～479.000MHz
電波形式: FM、FM-N、DV、AM(受信のみ)、AM-N(受信のみ)、WFM(受信のみ)
送信出力: 5W、2.5W、1.0W、0.5W、0.1W
外形寸法: 幅58.0×高さ111.0×奥行き27.9mm(突起物含まず)
重量: 約260g(バッテリーパックBP-271およびアンテナ含む)
使用温度範囲: -20～+60℃

詳細の仕様は、アイコム株式会社のID-50製品ページを参照ください。