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令和5年度8月期1アマ・2アマ国試申請締め切りせまる

2023年6月15日掲載

無線従事者国家試験の指定試験機関である公益財団法人 日本無線協会が、令和5年度(2023年度)8月期に行う「第一級アマチュア無線技士(1アマ)」および「第二級アマチュア無線技士(2アマ)」の国家試験申請締め切りが6月20日(火)にせまっている。

1アマ国試は8月6日、2アマ国試は8月5日に実施

日本無線協会の発表によると、令和5年度8月期の1アマ国家試験は8月6日(日)、2アマ国家試験は8月5日(土)で、全国11か所(東京都、札幌市、仙台市、長野市、金沢市、名古屋市、大阪市、広島市、松山市、熊本市、那覇市)の試験会場で実施される予定だ。受験申請の受付期間は、6月1日(木)から6月20日(火)まで、インターネットにより同協会のWebサイトにある専用ページのみで受け付けている。


日本無線協会が発表した、令和5年度の1アマ、2アマ国家試験日程と受付期間
(日本無線協会Webサイトより)

無線従事者国家試験は、以前は郵送による受験申請も可能だったが、2022年1月からインターネット申請に一本化されているので注意が必要だ。申請時には撮影後4か月以内の顔写真の電子データ(縦横比が「30:24」の縦長写真)が必要になる。(登録画面にてズームやトリミングが可能となっている)

その他写真の規格は、総務省のWebサイトで公開されている「無線従事者免許の申請に必要な写真」に準じるので参照のこと。

また試験手数料は1アマが9,600円、2アマが7,800円で、インターネット申請時に指定した方法(クレジット決済、コンビニ決済、ペイジー)で支払期限(受付月の22日)までに納付が必要だ。


無線従事者国家試験の受験申請は専用ページから受付期間内に行う

受験票は、試験が行われる月の前月の下旬(8月期の場合は7月下旬)に電子メールで送付され、受験者はこれをA4用紙に印刷し試験会場に持参しなくてはならない。受験後の試験結果通知は、受験の際に案内される通知予定日に電子メールが届き、メール内に記載される専用サイトから試験結果のPDFファイルをダウンロードする仕組みとなっている。


試験前に届く受験票(例)。写真画像も入っているので改めて用意する必要はなく印刷して会場へ持参


試験結果通知のメールよりダウンロードした結果通知書(例)

1アマ、2アマの試験科目と試験問題数など

ここで、無線従事者規則に規定されている1アマ、2アマの試験科目と、日本無線協会が公表している両資格の試験問題、試験時間、出題数と配点・合格点の情報(目の見えない者の試験を除く)を紹介しておこう。なお“科目合格”はなく、「無線工学」、「法規」の両方とも合格点を取らなくてはならない。

●1アマ国家試験の「無線工学」
・試験科目:

 (1) 無線設備の理論、構造及び機能の概要
 (2) 空中線系等の理論、構造及び機能の概要
 (3) 無線設備及び空中線系等のための測定機器の理論、構造及び機能の概要
 (4) 無線設備及び空中線系並びに無線設備及び空中線系等のための測定機器の保守及び運用の概要
・試験時間: 2時間30分
・出題数: 30問
・配点: 150点
・合格点: 105点

●1アマ国家試験の「法規」
・試験科目:

 (1) 電波法及びこれに基づく命令の概要
 (2) 通信憲章、通信条約及び無線通信規則の概要
・試験時間: 2時間30分
・出題数: 30問
・配点: 150点
・合格点: 105点

●2アマ国家試験の「無線工学」
・試験科目:

 (1) 無線設備の理論、構造及び機能の基礎
 (2) 空中線系等の理論、構造及び機能の基礎
 (3) 無線設備及び空中線系等のための測定機器の理論、構造及び機能の基礎
 (4) 無線設備及び空中線系並びに無線設備及び空中線系等のための測定機器の保守及び運用の基礎
・試験時間: 2時間00分
・出題数: 25問
・配点: 125点
・合格点: 87点

●2アマ国家試験の「法規」
・試験科目:

 (1) 電波法及びこれに基づく命令の概要
 (2) 通信憲章、通信条約及び無線通信規則の概要
・試験時間: 2時間30分
・出題数: 30問
・配点: 150点
・合格点: 105点

出題された試験内容と正答は、試験実施から数日(試験日後の始めの火曜日か水曜日の夕方頃が多い)で、日本無線協会のWebサイトにある「試験問題と解答」コーナーにPDFで公開されるので、チェックすると自己採点に役立つだろう。


日本無線協会のWebサイトでは試験終了の数日後に、試験内容と正答を公表している

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