アマチュア無線の今と昔
2023年12月1日掲載
連載第13回目になります。街にはクリスマスのイルミネーションが目立ち始めてきました。ってことは、今年ももうちょっとでおしまいってことになります。
年を取ると時間の進み方が早いとよく言います。それは、若い頃はいろいろと吸収することがあるから時間の進み方が遅く感じるのだとか。歳取ってくると、同じことの繰り返しになるため、時間の進み方が早く感じるんだそうです。
これを自分に置き換えてみます。新しいことを吸収する時間がたくさんあったかな? って思い返してみると、まだまだ不十分だったように思います。今から(この記事を書いているのは11月中旬ですhi)来年の話をすると、鬼が笑ってしまいそうです。では、今回も始めましょう(^_^)/
鬼が笑うとはこのこと・・・ hi
長期QRT以前のQSLカードは、ほぼ紙製でした。交換する手段にもJARL経由、ダイレクト(郵便)、SASE(Self-addressed stamped envelope: 自分宛て住所を書いた切手付き返信用封筒)、SAE(Self‐Addressed Envelope: 自分宛て住所を書いた切手のない返信用封筒)+IRCs、SAE+グリーンスタンプ(返信送料に相当する米ドル札)等がありました。
国際返信切手券(IRC)。昔、お世話になった人も多かったのでは?
今考えると、お空で住所を直接交換して送ったりしてましたね。個人情報、それ美味しいの? って時代でしたからねぇ~。
個人情報って何だったんだろう?
国内で珍局とQSOした時にはSASEを出したりしましたね。そういえば再開してからSASEをいただきました(私が移動運用していた時にQSOしていただいた分)が、びっくりしたのと同時に恐縮してしまいました。というのも、当時の私は、QSLカードの媒体は紙しかなかったからです。もし当時からhQSLやeQSLなどをやっていたら、おそらくSASEはいただかなかっただろうと思います(蛇足ですが、そのOMさんとはその後のQSO分はhQSLで交換していただきました)。
先日、JARLから、QSLカードの「発行枚数見直し」にご協力を、という案内が出されました。多くの方がQSLカード転送を利用するためにJARLに入会していると思います。言い換えればQSL転送サービスというのは、JARLにとって一番大事な事業になると思います。これに利用制限を掛けた訳です。私を含めた皆さんの願いは、一日も早く発行枚数見直しがなくなり、なおかつスピーディに転送されることじゃないかと思います。
また、JARLからこのような発表があったことをキッカケに、「QSLカードは発行しません」、「QSLカードはLoTWのみにします」、「今まで同様に紙カードしか発行しません」、「JARLやめました」等々、意見のぶつかり合いが起き、挙げ句の果てにはギスギス感だけが残る、そういった不毛な争いになりかねないところが心配です。このQSLカード問題、一日も早く解決することを期待します。
不毛な言い争いになるのはイヤです!
私のように30年もQRTしていた人間ですと、元のコールサインが他の人に割り当てられてしまっており、昔のコールサインで復活できない方もおられると思います。
再割り当てがなかった頃や、再割り当てが始まっていない地域では、旧コールサインを申請書に記載するだけで復活出来ました。しかし、今では1~3、6エリアで再割り当てが進んでおります。再割り当ての始まっている地域で旧コールサインを復活させるには、まず再割り当てされているかどうかを調べなければなりません。この調査は、総務省のWebサイトにある「無線局等情報検索」を使うと便利です。ここで検索結果が0件であれば、再割り当てされていないことになります。
再割り当てされていないことがわかりましたら、そのコールサインが実際に割り当てられていた証拠を出さなければなりません。証拠には、当時の免許状のコピー、局名録のコピー等が使えます。もし持っていないようでしたら、JARLで証明してもらえますので依頼しましょう。これらの証明書類は、電子申請の際に添付ファイルで提出します。この一連の流れは30年前とはえらい違いで、浦島太郎を実感しますhi なにせ当時は旧コールサインを書くだけであとは通常通りの開局申請でOKでしたので。
再割り当てでビックリしたのは、JA1とかJA6とかの再割り当てがあったことです。30年前の記憶では、JA1とかは再割り当てしない(理由はわかりませんが)とアナウンスされていたと思います。これも時代の流れなのでしょうか?
コールサインも復活させましょう!
少し前までは、調べ物をするときはGoogleやYahoo!などの検索サイトで探すのが一般的でした。現代ではまずはYouTubeで検索するんだとか。YouTubeで「アマチュア無線」と検索するだけで、多くの動画が出てきます。一般的な紙媒体などの文字だけでは、なかなか伝わらない、わかりにくいような内容が動画であることでわかりやすかったりします。
内容も運用面などのソフトなものから、何かを作り上げるハードなものまで多種多様です。動画を拝見していて思うことは、皆さん全員すごく真面目でアマチュア無線が好きなんだな、というのが伝わってきます。これは同じ趣味を持つ者としてたいへんに心強いですね。私もカムバックするのにあたりずいぶんと参考にさせていただきました。今まで紹介してきたことはハード面を含め多かれ少なかれ、YouTubeで得た知識を活用させていただいています。
調べ物はまずYouTubeからするのがイマドキ
この記事が表に出る少し前ですが、11月21日(火)の読売新聞 朝刊に私の顔とシャックが出ております。もしどこかで見る機会がありましたらご覧ください。こんな恥ずかしい記事がアマチュア無線の振興に役立つなら嬉しい限りですhi
(読売新聞のニュースのポータルサイトに掲載されることになったようです。この記事が出る頃には出ていると思いますので、探してみてください)
なおご意見、ご感想、ご質問等については、筆者である私宛(jf1kktアットマークgmail.com)へご連絡頂けますと幸いです。
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