PHONEで楽しむQRP通信
2024年9月17日掲載
最近は猛暑、台風、ゲリラ豪雨などの異常気象などにより、移動運用を行うことが激減しています。このような折に今年もハムフェア2024が開催されました。
ということで先月より、ハムフェア会場での移動運用を計画しており、今回は野外でのポケットダイポール(給電部ミズホ通信製)を使用した50MHzの運用をメインにしましたが結果はいかに・・・。
筆者のハムフェアへの参加は例年通り、搬入日を合わせて3日間でした。当初の予定だと今回から会場が変わったことで搬入日に移動運用場所の散策? をしようと考えていましたが暑さにめげてしまい、会場へ向かう途中に会場の周囲にベンチがあることを理由に省略してしまいました。実際の運用は開催日の2日間としました。
(1) 1日目
2024/8/24(土)朝9時前に現地に到着。ハムフェア2024看板横のベンチに座り運用。ベンチの横に三脚を建て50MHzの運用準備をする。アンテナは予定通り、ポケットダイポールである。V.SWRがなかなか落ちず1.7程度であったため、自作のマニュアルアンテナチューナーを介しての運用となった。
この時はバンド内をワッチしても何も聞こえず、CQを出してもお呼びがかからない状態であった。30分程度で50MHz SSBの運用をあきらめ、430MHz FMにQSYして2局とQSOができ、430MHzでの運用実績につながった。外での運用場所は日光を遮るものもなく、炎天下で運用が続くがQSOができないことから、疲労も倍増し10時半には撤収し、会場内の所属クラブブースに向かう。会場内は冷房が効き、まさに天国であった。
早めの昼食をとって気を取り直し、12時過ぎから会場入口前にて炎天下の中50MHz SSBの運用を再開する。午前中と異なりバンド内には強い信号が存在した。
ハムフェア2024の特別記念局であったが、この局もまたCQを連呼するもコールバックがなかったので、筆者がコールするとQSOが成立、筆者にとって、これが初日の50MHz SSBでの最初で最後の1局であった。明日に期待したい。
運用場所を会場内所属クラブブースにQSYし、430MHz FMにてQRVを実施したがこちらは1時間程度の運用で会場内の各局(11局)とできた。430MHzは相変わらず混みあっていて、IC-705のディスプレイはプリアンプオフ状態で終始「OVF」の表示とバンド内のスペクトラムは黄色くなっていた。144MHzもノイズレベル高くまた、430MHzのコドモ? により、QRVする気にはなりませんでした。50MHz SSBでの運用の選択は正しかったかも。
会場全景
ポケットダイポール
(2) 2日目
2024/8/25(日)は自宅を出発するときは雨がふっていたので外での無線運用が・・・ と心配した。会場に到着すると雨は上がっており、雲はあるものの日差しが強くなり始めていた。早速、前日の場所で50MHz SSBの運用を開始する。
バンド内をワッチすると昨日とは異なり、QRVしている移動局を発見、この移動局とQSOして、実績を残そうとコールしようとするが、この移動局はラグチューが好きなようで、なかなか前の局とのQSOが終わらずやきもきしていたが、やっとQSOが終わり、筆者がコールするとRS51で取ってもらい交信が成立した。苦しい中、相手をしていただき感謝である。その後、葛飾区の移動局のCQに応答しQSOが成立した。筆者のCQには八王子の移動局や江東区内の局、会場内からの応答があり、純正バッテリー(BP-272)が消耗するまでの1時間半で7局の交信実績となった。
自作アンテナチューナー
VU帯準備
今回の新しいハムフェア会場は電波の飛びが悪いという評判があったが、やはりつながらないという感想をもった。しかし、QRVしている局がいないようにも感じた。関ハムと比較すると1エリアより3エリアの方がアマチュアのアクテビティは高いように感じられる。
また、コンディションが悪いからQRVしないのではなく、皆がQRVすることにより電離層を刺激することでアマチュア無線でのQSOを楽しむことができると思う。ということで今回のQSO数に対する負け惜しみ?・・・。
今回の野外での運用ではQSO数より、「何メガで運用しているの?」などといった声をかけてくれる人とのアイボールQSO数? の方が多かった。2日目では「今日は私も50MHzの準備をしてきたよ」などの声をかけていただくなど、さすがはハムフェア会場前であった。
使用したベンチの背面が黒色の鉄板であったため日射しを受けて熱くなっており、寄りかかることができなかったのは誤算でした。
2日目のアンテナ設営中に三脚のハンドルが折れるといったハプニングがあった。やはりジャンクの500円三脚はもろかった。今後、ほかに調達しなければならないといった課題が増えてしまった。
折れた三脚ハンドル1
折れた三脚ハンドル2
移動運用の際、座ることなく立った状態で運用する通称・阿倍野スタイルを首掛けタイプから肩掛けタイプに変更した。IC-705のコンソールを100均ブックエンドの鉄板からアルミ板に変更し、フロントタイプのチェストバック(ポーチタイプ)に取り付けることで肩からリグを支持することで重さを感じずに疲労感なく運用できるようになった。
ただ、今回使用したチェストバックが小型であり肩掛バンドがゴム状であることから重心が下に引っ張られてしまうため、改善が必要であることがハムフェアに持参して確認できた。今後はサバゲ―用のガッチリとしたチェストバックに変更したい。
過去の鉄製コンソール
アルミ板コンソール1
アルミ板コンソール2
チェストバッグとIC-705
★★★QRPプチ情報その1【再掲】★★★
第2回JR武蔵野線コンテストを
2024年10月6日(日) 13:00:00~14:59:59
に開催します。今回からCWを追加しました。
このコンテストは東日本旅客鉄道株式会社とは関係はございません。
詳細は第14回「PHONEで楽しむQRP通信」(8月号)の規約をご覧ください。
★★★QRPプチ情報その2★★★
第4回IC-705ユーザーQSOパーティの参加賞対象、参加者のコメント集を別途掲載します。ご参加ありがとうございました。
なお、参加賞、副賞の内容については今後、ICOM様と協議します。また、副賞については、発送をもって発表とさせていただきます。
今回はこれでおしまいです。
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