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PHONEで楽しむQRP通信

第17回 無線運用は二の次? グルメ旅・乗り鉄を堪能する

JE1ECF 斎藤毅

2024年11月15日掲載

1. はじめに

これまで筆者は無線運用をメインとして移動運用(駅前QRV)を実施してきました。今回は暑さも和らいだこともあり、移動運用は二の次として、グルメ旅と乗り鉄が主役? の話となります。コロナ禍から脱し、のんびりと人混みに出向くことができるようになったことでの旅の実施です。

2. グルメ旅 清水みなと

(1)朝食
以前は年間2~3回のペースで青春18きっぷを活用して訪れていたのが「清水みなと」です。今回の目的は鉄火丼を食することです。目指すは清水魚市場・河岸の市 いちば館の「おがわ」です。常置場所最寄駅から東急線の下り初電に乗り、東海道線を乗り継ぎ到着したのが清水駅になります。9時30分の開店にあわせて9時前に現着しました。

入店して注文したのが鉄火丼、生カジキ刺し、ハイボールでした。これが当日の朝食です。生カジキ刺しは小笠原で食して以来と記憶しています(生カジキはスーパーで販売する解凍ものとは異なり、うまい)。以前、訪れていた頃は厨房には男性が入り、圧倒的なボリュームとコスパで開店前から長蛇の列が出来る市場一の人気店だったのですが、今は女性が切盛りしており、以前より盛り方も上品になり、材料費高騰の煽りか値段もそれなりとなっていました。それでも味を堪能でき、贅沢な朝食となりました。


常置場所最寄駅を出発


清水魚市場 1



清水魚市場 2


清水魚市場 3



おがわ


朝食(鉄火丼ほか)


(2)清水駅・駅前QRV
朝食後は駅に戻り無線運用を実施(今回はおまけ)しました。運用場所は清水駅東西自由通路(歩道橋)の隅です。当日は自由通路眼下の駅前広場で地元商工会? の催しが開催されており、旧車が展示されていました。無線運用はIC-705にて430MHz・FM 5Wと5エレ八木を使用しました。晴れていれば目の前には富士山が望めますが、今回は曇りのため富士山は拝めず、富士山があるべき方向に八木アンテナを向けての運用となりました。以下が運用実績です。


運用後にプリアンプがOFFなっているのに気が付きました。


清水駅


駅前の催し(イベント)



運用場所


運用風景



晴れた日は・・・


V.SWR


(3)昼食
14時頃、無線運用を終了し、市場(今度は清水まぐろ館)へもどり遅めの昼食をとりました。入店したのが「海山」でした。あまり、お腹は空いていなかったので軽めのまぐろ握りと瓶ビールを注文し、まぐろを肴に一杯となりました。昼食後は土産を購入して帰路につきました。


海山


昼食(まぐろにぎりほか)


(4)復路
往路は各駅停車のみを利用しましたが、復路は途中駅(熱海)から特急「踊り子」号を利用しました。利用した踊り子12号は2024年9月現在、土休日の運行で上りの踊り子号で唯一、武蔵小杉に停車する列車でした。


踊り子12号特急券


踊り子12号 1



踊り子12号 2




思い出の切符

3. 乗り鉄・信越線(高崎~横川間)

(1)信越線とは・・・
その昔、筆者が小学生の頃、父方の田舎が長野市内であったことから、夏休みなどは信越本線を走る特急「あさま」、「白山」や急行「信州」、「妙高」といった列車を利用していました。信越本線は北陸新幹線(当時は長野行新幹線)の開業前までは長野を経由して高崎~新潟間を結ぶ路線でした。その中で有名だったのが横川~軽井沢間の碓氷峠の峠越えでした。信越本線の名称は長野県(信州)と新潟県(越後)を結ぶことに由来しています。東日本旅客鉄道(JR東日本)では新幹線開業後は高崎~横川間(群馬県)、篠ノ井~長野間(長野県)、直江津~新潟間(新潟県)と県ごとに分断された路線となってしまいました。本来の路線名称の由来を考えると今回、乗車した区間(高崎~横川間)はなんちゃって信越線になってしまうと筆者は考えてしまいます。

(2)旅の計画
さて、今回の乗り鉄の旅は実施1週間前から準備を開始しました。実施日は2024/10/14(祝日)ちょうど鉄道の日になります。この日は信越線の高崎~横川間でSL+旧型客車6両+ELによる臨時快速列車「SL・EL高崎駅140年横川」号が運転されるとのことでした。筆者はダメもとで10/9(木)にみどりの窓口でこの列車の指定席券の問い合わせをしましたがすでに完売なっていました。その後、懲りずに前々日にネット予約・えきねっとで検索をしたところ往路が3席残っていたので購入手配をしましたが手配途中で通信エラーとなり、再手配しましたがこの時点で完売となる不運に見舞われました。気持ちを切り替え、復路を検索したところ最後の1席を確保できました。臨時快速の編成は以下になります。


SL/EL高崎駅140年横川号 編成図

(3)往路
今回も自宅最寄駅から東急線の上り初電を利用し旅のスタートです。JR線の乗車券は「休日おでかけ切符」とエリア外は別途普通乗車券を購入しました。往路は東急線、JR山手線と東海道線・東北線・高崎線(品川~高崎間)、信越線(高崎~横川間)の普通列車を利用しました。


常置場所最寄駅出発


目黒駅で乗り換え



目黒駅乗車位置 1


目黒駅乗車位置 2



品川駅で乗り換え


東海道線上り品川駅時刻表



高崎駅で乗り換え


信越線電車



信越線横川行



(4)終点・横川駅では
横川駅に到着後は無線運用ができそうな場所(無線運用ができる場所と電波がよく飛ぶ場所は必ずしも一致しません)を探し、駅前QRVを行いました。運用場所は「アプトの道」のスタート地点です。「アプトの道」とは信越本線アプト式鉄道時代の廃線跡を利用して、横川駅~熊ノ平駅間の約6キロメートルを遊歩道として整備したハイキングコースです。無線運用は50MHz、144MHz、430MHzで実施しました。全市全郡コンテストの翌日であったからかQRVしている局はほとんどありません(多分、ミミのせいかも・・・)でした。交信実績は以下になります。



横川駅到着


折り返し高崎行き



碓氷峠アプト式解説


横川駅駅舎



運用場所・アプトの道入口 1


運用場所・アプトの道入口 2


(5)復路
復路は3項(2)でお話した通り、臨時快速列車「SL・EL高崎駅140年横川」号に乗車しました。国鉄時代の旧型客車に乗車するのはずいぶんと久しぶりとなりました。最後の利用はEF55電気機関車がけん引する上越線の臨時列車だったと記憶します。

通常の電車による普通列車では横川~高崎間の所要時間は30分程度です。しかし今回のSL+ELの臨時列車は快速列車ではありますが所要時間は途中駅で8分間の停車があったものの1時間強を要しました。さすがに現代の列車のように高速運転は無理なようです。乗車中は女性車掌のアナウンスにて「高崎駅開業14年、あっ」といったハプニングにも遭遇? しました。たぶん、カンペをみながらのアナウンスだったのでしょう。

高崎からは往路のように高崎線は利用せず、東京駅まで新幹線自由席を利用しました。お土産には横川駅で定番の駅弁であるおぎのやの「峠の釜めし」を購入しています。また、途中の新橋駅で寄り道をしてガード下にあるせんべろ(千円でべろべろに酔える)立ち飲みで有名? な「晩杯屋」で喉を潤してから帰宅しました。(ガード下つながりでの紹介になりますが神田駅や有楽町駅のガード下? には「荻野屋 弦」なる居酒屋があるようです。)


SL C61 高崎方 1


SL C61 高崎方 2



SL C61 高崎方 3


EL EF64 横川方



SL側ヘッドマーク


EL側ヘッドマーク



記念撮影


旧型客車車内 1



旧型客車車内 2


旧型客車車内 3



峠の釜めし 1


峠の釜めし 2



峠の釜めし 3


おしんこ



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その2 第2回JR武蔵野線コンテスト
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その3 QRPで楽しむWARC BAND新幹線QSOパーティ
東海道新幹線が開業60周年を迎えていることから2024年12月22日に開催します。規約は「第16回PHONEで楽しむQRP通信」に掲載中です。なお、開催に伴うJR各社との関係はございません。

今回はこれでおしまいです。

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