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アマチュア無線の今と昔

第38回 浦島太郎になって迷っているカムバック組の皆様へ

JF1KKT 横田勝彦

2026年1月5日掲載

新年明けましておめでとうございます。連載38回目です。私がこの連載を始めて、早3年を過ぎました。今年はより内容の濃いものになるよう、頑張って参ります。皆さんの叱咤激励をお待ちしておりますhi

・・・ こう書くと、ローカルのOMさんから、「もっとアクティビティを上げんかいっ!」とLINEが飛んで来そうですhi では、今回も原稿を進めて行きましょう。

新春? 謹賀新年? 賀正?

新しい手帳を開くときのような、清々しい空気が満ちる1月。私たちは「あけましておめでとう」という言葉と共に、これから始まる365日が素晴らしいものになるよう願いを込めます。

世界を見渡せば、新年の迎え方は実に彩り豊か。しかし、その根底に流れているのは、「幸福を招き入れ、厄を払いたい」という、古今東西変わらぬ切実で温かい祈りです。今年の幕開けに、日本、そして世界の新年の行事とその由来を紐解いてみましょう。

●日本: 神様をおもてなしする、感謝と祈りの作法
私たち日本人にとってのお正月は、単なる祝日ではなく、「年神様(としがみさま)」という新しい年の幸福をもたらす神様を家に迎えるための行事です。

  • ・門松(かどまつ): 神様の目印 家の前に飾る門松は、年神様が迷わずに降りてくるための「目印(依り代)」です。松は「祀る(まつる)」、竹は「長寿と成長」、梅は「春の訪れ」を象徴し、常緑樹である松には不老長寿の願いも込められています。


門松

  • ・おせち料理: 未来への願いを食べる 「御節供(おせちく)」が略されたおせち料理。一つひとつの食材に深い意味があります。
    栗きんとん: 金色の団子に見立て、金運上昇や勝負運を願う。
    数の子: 親のニシン(二親)から多くの子が生まれることから、子孫繁栄の象徴。
    黒豆: 日に焼けて真っ黒になるまで、マメ(勤勉)に働けるように。


おせち料理

  • ・お屠蘇(とそ): 邪気を払う薬酒 「屠蘇」には「邪気を屠(ほふ)り、魂を蘇(よみがえ)らせる」という意味があります。一年間の健康を願い、家族で酌み交わすことで、身体の中から清めます。


お屠蘇(飲酒運転はダメですよ!)

●世界
ユニークで情熱的! 各国のラッキー・アクション。海を越えた先でも、人々はユニークな方法で幸運を呼び込んでいます。そこには、その国らしい文化や気質が色濃く反映されています。

  • ・スペイン: 12粒のブドウと鐘の音:
    スペインの年越しに欠かせないのが「ブドウ」です。マドリードのプエルタ・デル・ソル広場の時計台の鐘に合わせて、12月31日の深夜0時に「12粒のブドウ」を食べます。
  • 由来: 19世紀頃、ブドウが豊作だった年に農家が広めたのが始まりと言われますが、現在では「12回の鐘の音に合わせて食べきれば、新しい年の12ヶ月間ずっと幸運に恵まれる」と信じられています。


ワイン用のぶどう

  • ・イタリア: 幸運は「赤い下着」と共に
    情熱の国イタリアでは、大晦日に「赤い下着」を身につけて新年を迎える習慣があります。ショーウィンドウには年末になると赤いランジェリーがずらりと並びます。
  • 由来: 赤はパワー、情熱、そして幸運の色。「古いものを捨て、新しいエネルギーを取り入れる」という意味があり、この下着は自分で買うのではなく、人からプレゼントされたものを着用し、新年を迎えたら捨てるのが正式なルールだとか。


情熱的な国には赤い車が似合います(下着じゃなくてごめんなさいhi)

  • ・アメリカ(南部):
    アメリカ南部では、元旦に「ホッピン・ジョン(Hoppin' John)」と呼ばれる豆料理を食べる伝統があります。黒目豆(ブラック・アイド・ピー)と米、豚肉、野菜を煮込んだスパイシーな料理です。
  • 由来: 食材の形状をお金に見立てています。
    豆: コイン(硬貨)
    葉野菜(コラードグリーンなど): ドル紙幣
    コーンブレッド: 金塊 これらを食べることで、新年の金運に恵まれるという、アメリカらしい合理的な(?) 願いが込められています。


黒目豆

●結び
願いのバトンを未来へ。静かに手を合わせる日本の正月、鐘の音に合わせて急いでブドウを頬張るスペイン、情熱的な赤を身に纏うイタリア。

形は違えど、すべての行事は「昨日までの自分をリセットし、明日からの自分に希望を持つ」ためのスイッチです。古くから伝わる行事の由来を知ることは、先人たちが未来の私たちへ託した「幸せになってほしい」というバトンを受け取ることなのかもしれません。さあ、皆さんは今年、どんな願いを込めますか? 新しい一年が、皆様にとって実り多き素晴らしい日々となりますように。

次ページは「まだ間に合います! JARL QSOパーティ」

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