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アマチュア無線の今と昔

第38回 浦島太郎になって迷っているカムバック組の皆様へ

JF1KKT 横田勝彦

2026年1月5日掲載

まだ間に合います! JARL QSOパーティ

アマチュア無線家の年末年始の無線イベントといえば、やはり「QSOパーティ(NYP)」ですよね。「お正月の生存確認」とも揶揄(?)されるこの伝統行事。ローカルさんの無事(?)をこの機会に確認される方も多いことでしょう。

何をかくそう、このQSOパーティで「元祖ですか?」と言われた経験が私にはあります。30年以上経っても、覚えていてくれる方がいらしたのは、嬉しい限りです。まあ、それだけ昔は有名(悪名?)高かったんでしょうけど・・・ hi

年末年始の編集の都合で、この記事がお役に立てないかもしれませんが、年始ネタなので進めさせていただきます。間に合わなかった場合は笑い話にしてやってくださいhi

さてこのQSOパーティ、2026年(令和8年)開催分から、大げさに言えば歴史が動きます! なんと、ログの提出が電子化(Web提出)に対応することになったのです! 「毎年、切手と封筒を用意するのが面倒だった・・・」という方には朗報です。今回は、この大きな変更点を踏まえつつ、改めて「QSOパーティとは何か?」「どうやって参加して楽しむか」を解説します。

●そもそも「QSOパーティ(NYP)」ってなに?
JARL QSOパーティ(通称: NYP/New Year Party。以下NYPと略します)は、毎年1月2日から1月7日にかけて開催される、アマチュア無線界の新年会のようなものです。

・コンテストではありません
これは「競技」ではありません。順位もつきません。目的はあくまで「新年の挨拶を交わすこと」。

開催期間: 2026年1月2日(金)09:00~1月7日(水)21:00
ノルマ: 期間中に20局と交信すること
交換ナンバー: RS(T)符号+オペレーターの名前(ハンドル名可)
普段のコンテストナンバー(県番号など)ではなく、「59ヨコタ」のように名前を送るのが特徴です。CW(モールス)でも「599 KATSU」のように名前(ハンドル名)を送ります。

ちなみにCWで「新年明けましておめでとう御座います」は「HNY」と略すようですね(Happy New Yearから来てるようです)。私は再開するまで知りませんでしたhi

・12年越しのロマン「干支ステッカー」
20局以上と交信し、ログ(交信記録)を提出すると、その年の「干支(えと)ステッカー」がもらえます。これを専用の台紙に貼り、12年かけて十二支を完成させるのが、多くのハムにとっての長期的な目標(と意地hi)になっています。


QSOパーティのステッカー(JARL Webサイトより)

・【超重要】2026年からの「ログ提出」大改革
これまでNYPといえば、「紙のログしか受け付けない」という、デジタル時代に逆行するようなルールで知られていました。「SAE(返信用封筒)」を用意し、84円(現在は110円ですね)切手を貼り、投函する・・・ あのアナログな作業も風物詩でしたが、ついに変わります。

  • 1. 電子ログ提出が可能に!
    コンテスト同様、Web上の提出フォームから電子ログ(JARL形式など)をアップロードできるようになりました。また、メールでの提出も可能になるとのアナウンスがあります。※従来の「紙ログ+返信用封筒」での提出も引き続き可能です。
  • 2. 「電子ステッカー」が登場
    ここが最大の注意点であり、メリットでもあります。電子ログで提出した場合、発行されるのは基本的に「電子ステッカー(画像データ)」となります。
  • ◎ここ、テストに出ます! Hi
    「デジタルの画像としてコレクションしたい」
    → 電子ログ提出でOK。手軽で送料もかかりません。
    「昔ながらの『紙のステッカー』を台紙に貼りたい!」
    → 要注意です。電子申請で紙ステッカーはもらえませんので、紙ステッカーを希望される方は、従来どおり「紙ログ+返信用封筒(SASE)」で送りましょう。

12年かけて台紙を埋めている途中の方は、うっかり電子申請だけして「現物がない!」とならないよう、よ~く確認してから提出方法を選んでください。電子ステッカーの台紙は先行してすでに稼働しているようです。下記の写真のように過去に紙ステッカーを貰っている分も載せられますので、今年から電子ステッカーに切り替えても大丈夫ですね。


電子ステッカーと台紙の様子。紙ステッカー時代のステッカーが右側に出てきます。(JARL Webサイトより)

規約とステッカーの件は下記を参照してください。
規約: https://www.jarl.org/Japanese/1_Tanoshimo/1-1_Contest/qso_party_rule.html
楽しみ方: https://www.jarl.org/Japanese/1_Tanoshimo/1-1_Contest/qso_party.html

・参加のヒント: どう運用すればいい?
初めて参加する方や、久しぶりに復帰する方向けのTipsです。

  • 1. 「あけましておめでとうございます」を言おう
    通常の交信と同じく簡潔で構いませんが、せっかくのパーティです。
    電話(SSB/AM/FM/DV): 「59 ヨコタです。あけましておめでとうございます(今年もよろしく)」
    CW/デジタル: 「HNY 599 KATSU」
    一言添えるだけで、無機質な交信が「挨拶」に変わります。これがNYPの醍醐味です。
  • 2. どのバンドに出る?
    HF帯(7MHzなど): 全国から呼ばれます。条件がよければパイルアップになることもあります。いずれにせよ20局はあっという間です。
    V/UHF帯(144/430MHz): ローカル局との新年の挨拶に最適です。「CQ ニューイヤーパーティ」と出している局を見つけたら呼んでみましょう。ハンディ機でも十分にチャンスがあります。大都市では430MHzのFMが、コンテスト参加の中でもっともポピュラーではないでしょうか。


ハンディ機1台でも20局は可能!(アイコムWebサイトより)

  • 3. ノルマは6日間で20局
    1日で達成する必要はありません。1日3~4局ずつ、のんびり交信して「おせち料理の合間の楽しみ」にするのもオツなものです。ただし、QSOパーティの後半になってくると、参加局が減ってきます。なるべく早めに20局を確保しつつ、楽しむのが良いかと思います。

まとめ: 今年はWebでサクッと? それとも伝統の紙で?
2026年のNYPは、アマチュア無線のデジタル化を象徴する回になりそうです。
・手軽に参加してデジタルステッカーを集める「新スタイル」
・切手を貼ってポストに投函し、紙のステッカーを待つ「伝統スタイル」

自分のスタイルに合わせて選べるようになったのは大きな進歩ですね。お正月は、こたつに入って無線機のスイッチをオン! 電波の上でお会いできるのを楽しみにしています
Have a Happy New Year & Good DX!

予告です

今年も新春プレゼント企画を考えております。次回2026年1月15日号の「アパマンハムのムセンと車」の記事内で発表させていただきますhi

なおご意見、ご感想、ご質問等については、筆者である私宛(jf1kktアットマークgmail.com)へご連絡頂けますと幸いです。

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