アパマンハムのムセンと車
2026年5月15日掲載
連載44回目となります。皆さん、ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたでしょうか?
旅行に行かれた方、移動運用に行かれた方、はたまた仕事だった方、いろいろだったと思います。前号でも書きましたが、私は残念ながら仕事になってしまいましたhi 移動運用をしたかったし、車や無線設備のメンテもしたかったんですけどねhi
なにはともあれ次の長期休暇は、多くの方がお盆休みになると思います。お盆休みのあとはすぐにハムフェアがやってきます。こう考えると暦の経過が早いな~って思います。では、今回も筆を進めて参りましょうhi
移動運用をはじめとしたアマチュア無線ライフを豊かに彩るパートナーとして、今「軽の電気自動車(EV)」が非常に注目されています。特に商用車区分(4ナンバー)のモデルは、その広大な室内空間から、仕事だけでなく「車中泊」や「一人旅」といったレジャー用途での人気が急上昇しています。
若者の車選びとは違い、アマチュア無線人口の中央値である60代~70代の車選びは、単なる移動手段ではなく「使い勝手の良さ」と「維持のしやすさ」、そして「新しい楽しみ」が重要です。現在市販されている主要モデルを、航続距離と車中泊適性に注目して詳しく比較解説します。

イマドキの電気自動車について語りますhi
●なぜ今「軽EV」なのか?
電気自動車には、ガソリン車にはない「静粛性」と「スムーズな加速」があります。エンジン音がしないため、車内での会話やラジオの声が驚くほどクリアに聞こえ、長距離の運転でも疲れにくいのが特徴です。また、多くのモデルが最新の安全運転支援機能を備えており、踏み間違い防止などの安心感も備わっています。さらに、商用モデル(軽バンEV)を選べば、広い荷室を「自分だけの移動用シャック」に仕立て直すことが可能です。
現在、日本で手に入る主要な軽EVを、その性格に合わせて分類しました。
●商用・多目的タイプ・・・ 移動運用、車中泊に最適
仕事用として開発されたため、荷室が広く、床がフラットになるのが特徴です。
➀ ホンダ N-VAN e:
・航続距離(WLTCモード): 245km
・車中泊適性: ★★★★★(最高評価)
・解説:
助手席側の柱(ピラー)がない独自の構造で、大きな荷物の出し入れが非常に楽です。最大の特徴は、助手席まで完全にフラットに畳めること。これにより、軽自動車でありながら2m以上の寝座を確保でき、本格的な車中泊を楽しむ層から絶大な支持を得ています。
この2m以上の寝座というのは、移動運用のアンテナ機材を運搬するのにも重要です。多くのアンテナおよびアンテナ周辺機材が梱包時に2m以内に収まるようになっています。これは運送便の関係でもあります。つまり、2mの寝座があるなら、室内に容易にアンテナ機材を載せることができるということです。200km以上の航続距離も、近隣県への旅なら十分なスペックです。

HONDA N-VAN e: (本田技研工業Webサイトより)
➁ ダイハツ e-ハイゼットカーゴ / スズキ eエブリイ
(トヨタ ピクシスバンEVを含む3社共同開発モデル)
・航続距離: 257km
・車中泊適性: ★★★★☆
・解説:
軽バン界の二大巨頭が満を持して投入したEVです。商用車としての「積載量」を重視しているため、四角く広い室内空間が魅力です。注目すべきは、1500WのAC100Vコンセントを装備している点。車内で電気毛布や炊飯器、電子ケトルが使えるため、冬の車中泊も快適な「電化キャンプ」が可能です。

ダイハツ e-ハイゼットカーゴ (ダイハツWebサイトより)

スズキ eエブリイ (スズキWebサイトより)
③ 三菱 ミニキャブEV(日産 クリッパーEV)
・航続距離: 180km
・車中泊適性: ★★★☆☆
・解説:
日本で最も長く販売されている軽商用EVの最新版です。航続距離は控えめですが、その分価格が抑えられています。構造がシンプルで頑丈なため、DIYで棚を作ったりと、自分好みに室内を改装したい方に向いています。

三菱 ミニキャブEV (三菱自動車Webサイトより)
●乗用タイプ・・・ 日常の快適性と上質さ重視
普段の買い物や通院がメインで、たまに移動運用や車中泊も検討したい方向けです。
➀ 日産 サクラ / 三菱 eKクロスEV
・航続距離: 100km
・車中泊適性: ★★☆☆☆
・解説:
現在、日本で最も売れているEVです。内装の豪華さと、高級車のような静かな乗り心地は特筆ものです。ただし、後部座席を倒しても段差が残るため、車中泊をするには専用のマットや段差解消の工夫が必要です。「基本は街乗り、万が一の避難先や仮眠用」として考えるのが現実的です。

日産 サクラ (日産自動車Webサイトより)
➁ ホンダ N-ONE e:
・航続距離: 295km
・車中泊適性: ★★☆☆☆
・解説:
軽EVの中では最長クラスの航続距離を誇ります。クラシックで愛らしいデザインは、こだわりを持つ大人にぴったりです。航続距離が300km近いため、充電の不安を最も感じさせない一台ですが、室内空間は乗用車として標準的なため、本格的な車中泊には工夫が必要です。

HONDA N-ONE e: (本田技研工業Webサイトより)
●スペック比較表

次ページは「知っておきたい「航続距離」と「充電」の現実」
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