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北福島医療センターで、D-STARレピータ局「JP7YEW」の開所式と講演会が開催

昨年7月23日、福島県伊達市に県内4局目となる430MHz帯のD-STARレピータ局「JP7YEW」が開局した。これを記念する開所式と講演会が設置場所である北福島医療センターで12月3日に一般公開で行われ、地域住民やアマチュア無線家などが詰めかけた。


北福島医療センター1階のオーチャードホールで開催された、福島伊達レピータ開所式の模様

福島県伊達市のD-STARレピータ局「JP7YEW」(DV 439.35MHz)は、D-STARネットワークの充実と災害時の活用を視野に、北福島医療センター(公益財団法人 仁泉会)の全面協力により同県内では初めて病院内に設置され、2016年7月23日から運用が開始された。5階建て建物の屋上機械室の上に設置された高利得アンテナと、ロケーションの良さから福島県の中通り北部を広くカバーしている。


北福島医療センターの外観


建物内に設置されたD-STARレピータ本体(開所式で展示された写真より)


アンテナは5階建て建物の屋上にある機械室上部に設置されている

12月3日に同医療センターで開催された開所式と講演会には、同レピータ局の役割を地域の人たちに知ってもらうために一般公開で行われ、地元のアマチュア無線家などおよそ50名が集まった。

開所式はまず、福島伊達レピータ管理団体の代表である医学博士の高瀬信弥氏(JP7FSO)が同レピータの開設の経緯を説明。「2011年の東日本大震災で福島県内は通信インフラが壊滅的な状況となった。これをきっかけに自分もアマチュア無線を始めたが、“せっかく無線をやっているのだから、防災にも役立つと良いな”と考え、2013年頃からD-STARレピータの設置についてアイコムと話を始めた。設置場所を検討した結果、北福島医療センターで快く設置を認めてもらうことができた。レピータには災害時にも電源が確保できること、高い場所にアンテナが設置できること、多くの人が利用できることといった条件が必要だが、北福島医療センターはまさに最適だった。ぜひ多くのアマチュア無線家の方に自由に楽しんで使ってもらいたい」と述べた。


福島伊達レピータ管理団体の代表である高瀬信弥氏(JP7FSO)

続いて北福島医療センターの院長である木村秀夫氏が登壇し「東日本大震災の時は入院している患者さんやスタッフなど全員が一時屋外へ待避する事態になり大変苦労した。災害時にも役立つレピータ局が当院に設置され、多くの方に利用されることは大変喜ばしい。万一の場合にも電源が落ちないよう運営していきたい」と述べた。


挨拶する北福島医療センター院長の木村秀夫氏

さらに伊達市役所消防防災課長の桃井浩之氏、郡山市民アマチュア無線実行委員会の佐久間会長が祝辞を述べ、アイコム株式会社の藤田孝司氏が「D-STARシステムと災害時の活用」という記念講演を行い、D-STARシステムの特徴と各地の自治体や病院などにレピータ局が設置されている事例を紹介し、交信のデモンストレーションを行った。


ID-51新機能プラスモデルIIで、福島伊達レピータを経由したデモンストレーション交信を行う藤田孝司氏(JR1UTI)

最後に来賓である衆議院議員の亀岡偉民(かめおかよしたみ)氏が登壇し「私も2年間防災担当の内閣府大臣政務官を務め、さまざまな災害現場に駆けつけた。東日本大震災では電話がつながらず無線が大活躍したという話も聞いていた。福島伊達レピータの開設で有効に利用できる環境が整ったので、これまで以上に素晴らしい活躍をしていただき、社会貢献として生かせるようにしてほしい。無線の議員連盟(国会アマチュア無線クラブ)があると聞いたので私も入ってみたいと思っている」と祝辞を述べた。


祝辞を述べる衆議院議員の亀岡偉民氏

会場にはD-STARシステムの概要を説明するパネルと、福島県の中通りで近年に発生した自然災害の模様を伝える写真が展示され、災害発生時にもD-STARレピータが役立つことを伝えた。


福島県の中通りで近年に発生した自然災害の模様を伝える写真が展示された


D-STARシステムの概要を説明するパネル展示

また会場内にはD-STAR機器の展示やデモンストレーションも行われ、参加者が興味深げに見学を行っていた。


会場内では各種のD-STAR機器を展示


来場者がD-STAR機器を興味深く見学した

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