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特集

「Masaco&あーちゃんのARDFに挑戦!」 ~競技大会編~

月刊FBニュース編集部

初めてのARDF競技大会、いよいよスタート

10:55、Masacoさんスタート。 最初は1本道なので、とりあえず走る。ひたすら上り、少し開けた分かれ道で方向を探索。そして、また走る。受信してアンテナを回して方向を探る。そして、また走る。その繰り返し。ようやく電波が強くなり、近くまで来ているのがわかる。でもTXは発見できない。何か言いたそうだが、競技者同士が話すことはルールで禁じられている。取材スタッフは競技者ではないが、会話は禁止だ。 「どうしよう全然わからない」「こっちだと思うんだけど、ちょっと見てきます」など、Masacoさんが発する言葉はすべて独り言扱いになる。

その独り言からすると、かなり不安になっている様子。トレーニングでは先生もいるしあーちゃんもいた。しかし、今回は取材のスタッフはいるものの無言。実質1人。しかも、「絶対に最低1つは見つけてください」と強く言われている。まだスタートしたばかりだが、早くも焦りが感じられる。ある程度の位置はつかめているようだが、なかなか発見には至らない。「発見TXゼロ=企画倒れ」という言葉が頭をよぎった、その瞬間「ありました~」とMasacoさんの嬉しそうな声。「他の選手に気づかれてしまう~」と思いながら近づいてよく見てみると、残念なことにW21クラスではカウントされないTX4だった。

しかし、そんなの関係なし。自分で見つけたのだから、その感動は大きい。先ほどまでの不安は消え、明らかに表情にヤル気が出てきた。足取りも軽くなる。次のTX5は比較的簡単に見つかった。「めっちゃ楽しくなって来た~」と、独り言にも元気がみなぎっている。発見したTXは、探索中の苦しさや不安を吹き飛ばしてくれる力があるようだ。これこそがARDFの魅力なのだろう。

TX5に続いてTX2と1を発見した時点で、残り時間はおよそ30分。残るはTX3のみ。しかし、無理をしてタイムオーバーになるよりは確実に完走する方を選択し、ゴールへ向うことにした。


(写真左)公式の大会で初めてTXを発見!W21クラスではカウントされないTX4だったが・・・
(写真右)「この地図の方がわかりやすいわぁ」と言ったかどうかは不明


(写真左)TX5を発見。こんなポーズをとっていたら、他の選手にTXの場所を教えているようなものだが・・・
(写真右上)TX2を発見!計測器に指先のセンサーを入れる瞬間、達成感と喜びを感じるらしい
(写真右下)TX1をゲット!ここまでかなりの距離を走って来たが、TXが疲れを忘れさせてくれる

一方あーちゃんもTX4に続いて、TX5をゲット。次にTX3を発見したところで、ゴールを目指すことにした。あーちゃんによると「JARLの役員の方がおられる付近は怪しい(TXがありそう)」らしい。また、探索中「ただいま狩猟シーズンのため、競技エリアから外れると罠(わな)がありますので、注意してください」というアナウンスがあり、ずっと気になっていたそうだ。罠に足を挟まれ動けなくなった自分が頭に浮かんだらしい。

時には急坂を駆け上がり、時にはガタガタの山道を走り回り、獣の罠におびえながら?あーちゃんは3つ、Masacoさんは4つのTX(対象外のTX4を含む)をゲットして2人とも制限時間内にゴール。初のARDF大会を無事終えた。Masacoさんの走行距離は取材スタッフのGPS付きウォッチの計測で約6.5kmだった。


余裕の表情でスタートするあーちゃん


(写真左)TX5を発見して笑顔。(写真左)TX3をゲットして得意げなあーちゃん


あーちゃんは一足先にゴール(1時間04分)、Masacoさんは時間を有効に使って1時間25分でゴール

果たして結果は・・・

目標はTX2つだったが、Masacoさんは4つ(対象外のTX4を含む)見つけることができた。タイムは1時間25分。あーちゃんは3つ(同)で1時間4分。もちろん制限時間内。2人とも当初の目標を達成することができた。何より、TXが見つかった時の喜び、ARDFの楽しさがわかったのが、大きな収穫だった。


ゴール後は、用意していただいたお弁当をいただきました

そして、予定より少し遅れて、いよいよ順位発表!

本人たちは「TXを2つ見つけて時間内でゴール」という目標を達成しただけで大満足。「あー肩の荷が降りたぁ」というのが正直なところ。順位には関しては、全く興味はない様子だった。が、結果はMasacoさんがなんと本人もびっくりのW21の部で“1位”。喜ぶより困惑するMasacoさん。あーちゃんも2位に入り、FB NEWSがワンツーフィニッシュとなった。2人は、ARDFの指導をしていただいた奈良育英中学・高等学校情報技術部(JA3YTF)顧問の菊一先生に「TXは1つでもいいから、とにかく時間内にゴールに戻ってくること。それが一番大切です」とアドバイスされていた。それを忠実に守ったのが良かった。

ワンツーフィニッシュという結果だったが、女性の参加者が少ないのも事実。今回、初めての2人が十分楽しめたことからわかるように、ARDFのハードルはそれほど高くない。FB NEWSの記事を見て、男女問わず、ARDFに興味をもってチャレンジしてみようという人が1人でも多く出てきて欲しい。


木村東海地方本部長から表彰状を受け取る2人


表彰されるのは400m走(短大時代)以来というMasacoさん、あーちゃんは関ハムコンテスト以来だ

from Masaco
「駅前のホテルにさえ、人に聞かないと行けない私ですが、TXを見つけることができましたぁ。

たかがTX、と思われるかも知れませんが、見つけた時は大興奮です。
宝探しのような感覚もあり、いい運動にもなりますよ♪
この楽しさと感動を、皆さんにも体験していただきたいです。

また、ARDFを通じて様々な人と出会えたり、他の取材でお会いした人たちとも再会できたり、
私の「むせんのせかい」はさらに広がりました。
たくさんの応援をいただきありがとうございました!

ARDFの企画は、まだまだ終わりません。今後にも期待してくださいね☆」

from あーちゃん
「方向音痴なことが一番不安だったのですが、実際にARDFをやってみて、案外大丈夫だと分かりました。
他の選手の動きや地形などの情報でも、TXの場所がある程度予想できました。

TXを探すことに夢中なので、山道を走るしんどさはまったく感じませんでした。
TXを見つけられた時の喜びは格別です。
例えば、マラソンだと達成感があるのはゴールした時だけですが、
ARDFだとその感動を何度も感じられるのが魅力的だと思いました。

私たちのようにテクニック面で不安があっても、ご覧いただいた通り、大丈夫です!(笑)
興味を持たれた方はぜひ、ARDFにチャレンジしてみてください☆」

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次号は 10月1日(木) に公開予定

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