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日本全国・移動運用記

第18回 沖縄本島移動 その2

JO2ASQ 清水祐樹

沖縄でできるだけ多くの市町村から運用するため、複数の市町村の境界付近で運用することを狙い、計画を組みました。冬の沖縄は暖かく快適に過ごせるものの、風が強い日が多く、アンテナの設置に苦労した場所もありました。また、夜間の運用では、市街地から離れた場所では明かりが無く周囲の様子が見えないため、アンテナの設置には苦労しました。前回の続きとして、沖縄本島で需要が多そうな市町村での運用の様子を紹介します。

人口密度の高い市町村での移動運用

2日目は沖縄本島の中部に近い、読谷村、嘉手納町、北谷町での運用を計画しました。特に嘉手納町、北谷町は町の大部分を基地が占めるため移動運用できる場所が限られており、多くのリクエストがありました。

嘉手納町は海岸に公園の駐車場を利用しました。昼間のため駐車スペースはかなり埋まっており、釣竿アンテナを使って省スペースでの運用を試みました。15時過ぎからの運用で、HFのコンディションは一般的には下降する時間帯です。しかし、10MHzが好調で、14MHz、18MHzとも各局の信号が強く入感しました。さらに上のバンドも狙ったものの21MHzでは全く聞こえませんでした。

北谷町も公園の駐車場を利用しました(写真1)。好天の夕暮れ時、近くに外国人向けの住宅があるようで、多くの外国人の方が公園を利用していました。17時台になると7MHzで本州が安定して入感しました。

読谷村に着いたときには暗くなってしまい、カーナビで広い公園と思われる場所を探して直行。実際には墓地に隣接する駐車スペースでした。夜の運用なので、ローバンド用のアンテナを展開しようとしました。しかし、目測を誤ってアンテナの端が敷地内に収まらず、このままでは路上にはみ出してしまいます。人や車が通ると危険なため、石垣を取り囲むような形で折り返して何とか敷地内に収めました。冬場はローバンドのシーズンと言われますが、今回の移動運用はコンディションが悪く、特に1.9MHzは、20時以降になると国内はほとんど聞こえませんでした。


写真1 北谷町で運用中の様子

沖縄本島最北端の国頭村へ

3日目は沖縄本島の北部、国頭村での運用を計画しました。国頭村は陸路で移動すると那覇市からは最も遠い市町村であり、これまでの移動運用で国頭村だけは足を運ぶ機会が無く未運用でした。

沖縄自動車道の終点・許田ICから北へと進むと、大宜味村に入ってすぐに駐車場があり、まずはそこで運用することにしました。海側から猛烈な風が吹いており、アンテナや車のボデーに塩が付着。さすがにこれだけの強風では肌寒さを感じることもありました。伝搬のコンディションはあまり良くなく、10MHzは局地的に開けて、14MHzは8エリアだけが聞こえる状態でした。韓国とは伝搬の相性が良く、複数の局から呼ばれました。

続いて少し引き返して山道を進み、東村に入ってすぐの駐車スペースで運用しました(写真2)。夕方に少しコンディションが上昇し、21MHzまで非常に弱いながらも聞こえました。

国頭村に着いた頃には、日没が遅い沖縄といっても暗くなっており、周囲の様子は良く見えませんでした。広い公園があることは分かったので、適当な駐車スペースを見つけて立ち木にアンテナを引っ掛けるようにして展開。地面が砂地のためレンタカーの車内を汚さないように非常に気を使いました。沖縄の砂は白っぽくて軽い感じがします。この日はローバンドのコンディションが良く、1.9MHz、3.5MHzとも多くの局から呼ばれました。


写真2 東村で運用中の様子

那覇市周辺の市町村は需要が多い

4日目は本島南部、東海岸のローラーです。4日目にして、ようやく青空が見えるようになり、風も気にならなくなりました。まず八重瀬町に行ってみました。ここは人口が多く、起伏が多い地形でもあるため運用場所がなかなか見つかりません。このような場所では、沖縄に限らず「高台に運動公園がある」ことがよくあります。そこで運動公園に移動し、手頃な場所を発見。7MHz CWが大人気で1時間以上もパイルアップが続きました。

北中城村は海岸の港で運用、ここも需要が多いようで、コンディションが良くなると多くの局から呼ばれました(写真3)。この村は商業施設が開店するなど開発が進んでおり、交通量が多く移動には時間がかかりました。

夜は南城市の海岸で運用しました。北東側が海なので、本州側にはベストな状態で電波が飛ぶはずです。しかし、ローバンドのコンディションが非常に悪く、10分以上CQを空振りすることもありました。数日前にも南城市移動局が出ておられて賑わったようですが、この日のコンディションでは、賑わいの再現とはなりませんでした。


写真3 北中城村で運用中の様子

5日目は南風原町での運用から始めました。はえばる町と読みます。那覇市に隣接して人口が多く、かつ海に面していないため、運用場所の確保が難しい市町村の一つです。ここも運動公園の駐車場を利用しました。本州との伝搬がある周波数帯では多くの局から呼ばれました。

最後は糸満市の港、豊見城市の公園で運用し、5日間で沖縄本島は3つの町村を除くすべての市町村で移動運用しました。日程をもう少し詰め込めば、5日間で沖縄本島の全市町村を回ることは可能ですが、こうすると観光の時間が無くなることが悩みの種です。

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